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戦後現代史に迫る

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#織田信長

広島文脈の結晶・宏池会の源流4

これまでの流れは、

ソ連から帰国後すぐに引退を表明した鳩山一郎の後を受け、初めて自民党の総裁選が開かれた。1回目の投票では岸信介が勝利を収めたが、決選投票で3位だった石井光次郎が石橋湛山と組んだことから、石橋が第二代の自民党総裁に選ばれた。昭和31丙申年(1956年)12月23日に石橋首相だけが認証を受け、全閣僚を兼任という異例の内閣の船出となった。

これには国際情勢が大きく影響していた。11

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海部俊樹の歴史的解釈

辛未(平成3年・1991年)の湾岸戦争で多国籍軍に戦費を支出し、ペルシャ湾へ自衛隊の掃海艇を派遣するという歴史の大きな転換点をもたらした時の首相、海部俊樹が亡くなった。この人物がどういう歴史観の中を生きて、その決断を行ったのか、ということを考えてみたい。

まず、直接の関わりはともかくとして、海部という姓は、海部氏系図という現存の系図の中で二番目に古いともされるものを意識せざるを得ない、ということ

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