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おかんの皆さま、ありがとうございます

昨日、「やさしさにふれて」投稿コンテストの結果発表があり、下記の私の記事がPanasonic賞をいただきました。

10000件以上の応募の中から私のこの記事が選ばれて、最初は「!」と驚きました。でも、こうして選ばれたことは、私だけでなく、息子がお世話になった関西のおかん達も皆さん一緒に受賞したようなものだなぁ…と思いました。たまたま書いたのは私で、今回は私が賞をいただいたけど、息子をそっと支えてくださった関西のご家族の皆さんとの共同受賞…そんな気持ちになったのです。

もしも、これをお読みになっている関西のおかんやそのご家族がいらっしゃったら、この場を借りて心よりお礼申し上げます。

このお話のエピソードとなる「やさしさ」をたくさん息子に注いで下さり、本当にありがとうございました。

また、この記事を読んだ障害を持つお子さんの親御さんで、我が子の未来に明るい希望を見いだされた方がいらっしゃったとしたら、これもまた嬉しいことだなぁ…と思いました。

◇◇

さて、今回のこの記事。実は息子には秘密のまま公開しました。

親子という気恥ずかしさから、お互いの創作活動については一切ノータッチで、息子は私がnoteをやっていることは知っていますが、私のアカウントについては知りません。

お互いに干渉することなく、自分の表現活動を各自で自由にやっています。もちろん、この記事は息子から聞いた話をもとに書いたもので、息子はもとより息子に関わってくださった方々が読んでも、不始末や誤解や間違いが起きないよう、表現や言葉の使い方など細部にわたって気を配り、様々な配慮を心掛けて書かせていただきました。

でも、今回は、受賞したこともあり、今後たくさんの人の目に触れるだろうと予想しました。もしかしたら、息子に直接「これって君のこと?」と聞いてくる人が出てくるかもしれません。その時、息子が何も知らなかったら、きっと嫌な気持ちになるでしょう。ひょっとしたら傷つくかもしれない。

そこで、この記事のことを早めに息子に正直に打ち明けて、実際に読んでもらい、了解を得ておこう…と思いました。

勇気を出して、息子に、

「実は、お母さん、あなたのことをnoteに書いたんだけど、それが賞をもらっちゃってさ。これから、たくさんの人に読まれるだろうから、黙っているのは良くないと思って、今更だけど、読んでくれるかなぁ。」

と話しました。この時の私は、

どんなリアクションをするかな…? 「なんでボクのことを書くの!やめてよー!」って叱られるかな…。

…ドキドキ。初めての告白くらい緊張しました(汗)

ところが、息子はケロっとした表情で、

「あー!あれ? おかんの話? ボク知ってるよー。読んだもん。」

…と言うではあーりませんか。

「えっ? あれ…? うっそー! ええー! マジっ! 何でー!どうしてー!ゲゲゲー!ひぇーーー!」

私は気が動転して、訳の分からないことを叫んでいました(汗)。

何故、知ってるの? どうして読んだの?

驚いて息子を追及すると、

「K君から教えてもらった。」

…とのこと。K君とは、息子の大学時代の友だちのK君。そう、関西の某おかんの息子君です。

K君自身も、在学中は息子にずっと寄り添ってくれた優しい青年で、K君のお母さんには、息子の服のほつれを直してもらったり、お正月には関西のお雑煮を食べさせてもらったり…等、まるで我が子のように可愛がっていただいたきました。(息子談)

そのK君が、何故?

息子の話によると、どうもK君は、私がnoteに息子のことを記事に書くと、すぐに息子に連絡して教えていたみたいです。それで息子は、K君から連絡が入るたびに、私の息子ネタの記事を読んでいたんだとか。

息子曰く、

「あと他に、自転車のことも書いてたでしょ? それから、部屋のことも書いてたよなぁ~。」

「・・・・・・・・」

チーン。

地蔵のような表情の私。なんとまぁ…。息子にバレていたとは(汗)。

冷や汗が流れます…。

しかし、なんでK君は私の記事のことをそんなによく知っているんだろう?

もしかして、私のフォロワー!?

ひぇー!!

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(画像お借りしました)

今までは、ひっそりと誰知れず細々と書いていたつもりだったけど、実は知ってる人に見守られていたんだ…という発見。もう驚きでした。

◇◇

そして、このおかんの記事についてですが、息子曰く、「なかなか良いんじゃない♡。あのおかんの話、朝ドラみたいな感じやな。」と。

私「うん?朝ドラってどういうこと?」

息子「朝ドラは実在した人物をモデルにして、ドラマ風に脚色してるやろ?あのおかんの話も、実話をドラマっぽく仕立てた感じがしてて、朝ドラっぽく感じた。あれで良いと思うよ~。」

なるほど。確かに息子の言う通りだなぁと思いました。

私は、息子から聞いた話を、趣旨に沿って読み手にわかりやすく伝えられるよう、構成を考えて丁寧に書いたのですが、それが結果的に「朝ドラっぽい感じ」の仕上がりに繋がったのだと思います。ふんわかと温かく、爽やかでやさしい雰囲気に…。

確かに、こちらの講評を読むと、その点を評価していただいています。

(以下、上の記事より抜粋)

大学進学を機に始まった、障害を持つお子さんの一人暮らし。母親のEmikoさんは多くの不安を覚悟に変え見送ります。そして大学のある関西で、息子さんが多くの「おかん」のやさしさに包まれたことへの感謝。さまざまな形の「やさしさ」が詰まった作品が、パナソニック賞に選ばれました。
「やさしさ」は、社会課題の解決にも効果的だと考えているのですが、この作品はその点が表現されていたことから選ばせていただきました。関西のおかんだけでなく、母が子どもの自立を考えるといった多面性のあるやさしさの表現も魅力的で、内容も本当にあたたかく、創造性のある作品だと思います。(Panasonic note担当)

「多面性のあるやさしさの表現が魅力的で、内容も本当にあたたかく…」

なんて嬉しいご講評なのでしょう。このPanasonicのnote担当の方のご講評の表現もとっても素敵で、うっとり読ませていただきました。心から感謝御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

◇◇

更に、息子は言います。

息子「もしも、この話がドラマ化したら、すげー楽しみ!」

私「ドラマ化ーー!?」

息子「もしもドラマ化したら、僕の役は佐藤健君にやってもらいたいなぁ~。」

私「佐藤健ーーー!それってかなり無理があるでしょ!」(←いろんな意味で・汗)

息子(私の話を全然聞いていないw)「K君の役は誰がいいかな~?」

息子「うーん、あれはこれで、これはあれで…」(←妄想中)

私「あなたが健くんなら、私の役は原田知世がいいなぁ♡」(←妄想炸裂)

息子「じゃあ、K君のお母さんは、原田知世に対抗して石田ゆり子…?」

(息子笑う)

私「うちのお父さん役は、私としては福山雅治を希望するんだけど、イメージ的には小日向さんかなぁ…。」

…とまぁ、こんな感じて息子と妄想ゴッコを楽しんだのでした。

◇◇

関西のおかんの皆さま、息子の友人くん達、そのご家族さま、本当にありがとうございました。

お陰様で息子はこちらで元気に社会人をしています。息子は相変わらず一人暮らしをしていますが、こちらでまた新しい「おかん」や「友人」に囲まれて、明るく奮闘しています。

コロナが収まったら、そちらにまた遊びにいくそうですので、少しは立派になったかどうか、見ていただけると嬉しいです。

心より感謝を込めて…。

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Emiko(シモハタエミコ)
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