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生まれて初めて書いた【青春小説】について語る ♯わたしの舞台裏

おそらく世間の多くの人は、「自分には小説は書けない」と思っているのではないでしょうか?

私も3カ月前までは「同じく」でした。

ところが…です。

今年の8~9月にかけての約一カ月間、私は「青春小説」と題して、第15話からなる連載小説(下のマガジンに全を収録)を書きました。それが、こちら↓です。

これが(自分で言うのも何ですが…)まさかの出来栄えで、しかも最後までとても楽しく書くことができたのです。非常に貴重な体験でした。

そこで、この「初めて連載小説を書いた」という体験について、じっくり振り返り、備忘録として記録してみたいと思います。

かなりの長文ですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

こちらは、先月、私が書いた全15話の【青春小説】について、その裏話を語ったものです。8000字越えの非常に長い記事である上に、自作の小説について延々と解説しているものです。小説に書き方に悩んでいる方への参考になれば幸いです。


なぜ小説を書き始めたのか?【動機について】


ことの発端は「noteの公式コンテストに応募してみようかな」と出来心が生じたことでした。

そのコンテストとは、こちらです。

私のnote友の皆さんが、この企画で小説を書かれているのを端から見ていて「いいなぁ~。私もチャレンジしてみようかしら」とふと思ったのです。

しかし、私は小説なんて書いたことがありません。

…いや、遥か昔、高校生の頃、雑誌コバルトに夢中になっていて、少しだけ書いてみたことはありました(遠い目)。…が、あれは高校時代のたわむれであり、とても人様にお見せできるような代物ではありませんでした。

その後は、今日までずっと「自分には小説を書く力はない、無理無理!」と思いながら生きてきました。


「私には小説が書けない」と思うのは、先入観のせい


「自分には小説は無理」だと信じてきた理由、それは、おそらく私の先入観からだと思います。

「小説はかけない」という思い込み(先入観)について詳しく挙げてみると、私の場合は以下の3点です。

小説を書くということは、専門の能力が必要なのではないか?
(=文才がある人しか小説を書いちゃいけない…という変な固定観念)
②書く前に、登場人物のキャラや舞台設定など、かなり具体的に細かく設定しなくてはいけないのではないか?
(登場人物や舞台背景について、小説内でかなり紙面を割いて説明しなくちゃいけないんじゃないか…という思い込み)
➂小説で描き出す世界は、作者個人のプライベートな部分を赤裸々に告白するようなものではないか?
(「小説を書く」=「自分を丸裸にしてさらけ出す」ようなイメージがあり、小説を書くことに強烈な気恥ずかしさを感じる)

おそらく、私以外の方でも、似たような先入観(思い込み)をお持ちの方が多いのではないかと思います。
こうした思い込みが「ブロック」となり、「小説を書く」というアクションのブレーキになっちゃうんですよね😅。


「私には書けない」という先入観をあえて外してみる


でも、今回、初めての小説を書くにあたって、上記の①~➂の先入観(思い込み)を思い切って外すことを試みました。


【まず①「能力がないから無理」について】

これについては、私が小説を書き上げることで、この思い込みは自然と外れます。ですので、まずは勇気を出して「小説を書く」というアクションを起こしてみることにしました。


【次に②「下準備や設定が大変そう」について】

ここは「プロの作家と自分を比較しない」「気後れしない」ことを心に念じました。
たとえば、ベストセラー小説や受賞小説などを読むと、人物や場面の設定がしっかりなされていて「これはすごい」と感動します。特に「時代小説」なんかは最たるもので、当時の時代背景や歴史考証などを研究し、たくさんの取材を重ね、史実をしっかり押さえたうえで執筆されています。

この下準備のことを思うと、とにかく非常に大変そうで、そこから、ついつい「やっぱり私には無理!」思考に陥っちゃうんですよね^^;

しかし、今回、私が書こうとしている小説は「2000字程度」のもので、私は素人。それに私の想像の世界を描くわけですから、設定は自由のはず。

しかも、限られた字数であるため、小説上で詳しく状況説明をするような余裕は全くありません。いきなり本題でOK。これは素人の私にはとてもラッキーでした。

この点をうまく利用し、あまり深く考え込まず、もっと気楽に自由に書き始めて良いんだよ…と自分に言い聞かせました。

「自由自在に書いていいよ」と、自分に許可したのです。


【最後に➂「プライベート丸出し感があって恥ずかしい」について】

プライベートと小説を区分けして書くという点で、今回、私が参考にしたのは、小説家の片岡義男さんです。

昔、私が20代の頃、大好きで読み漁っていた片岡義男氏が、短編小説を書かれる時「この場面にこうした女性を置いたら、この物語にどんな変化が訪れて、どんなストーリーになっていくのか?実験的に試してみた」…云々ということを、その短編小説本の「あとがき」でよく書かれていたんですよね。


そんなエピソードを、今回ふと思い出し、私も真似してみることにしました。今回は、(恐れ多くも…😅)片岡義男氏をお手本に、人物も場面も全てを「ちょっと実験的にこの設定で書いてみる」というかたちで、登場人物を配置し、場面設定やストーリーを構成してみることにしました。

~ここで片岡義男さんの本をちらりと紹介~

(下は、最近読んで気に入った本。「描写の神」と言われる片岡さんが、「京都」を描写するとこうなるのかー!と非常に衝撃を受け、なおかつ面白く、とても勉強になった感動の電子書籍本。片岡氏が70代ということに驚き、彼の好奇心と食欲の旺盛さに驚き、また片岡さんの描写による京都旅・食レポに酔いしれ、写真の雰囲気もかつての角川文庫を彷彿させて泣けてくる…。全てにおいて贅沢すぎる一冊です♡)

「実験してみる」というワードのお陰で、自分の内面をむきだして赤裸々に書く…というイメージを払拭でき、さっぱりした気持ちで書くことができました。片岡先生、ありがとうございます~🙏


この【青春小説】について・簡単な解説


それではここで、私の小説について簡単に説明させていただきます。
(もう既に読んで下さっている方は、ここは飛ばしていただいてOKです)

メインの登場人物は以下の通りです。

①一匹狼でクールな女子高生(二年生)の清瀬
②清瀬にそっと思いを寄せているクラスメートの男子高生(二年生)、藤巻。(通称・フジマキ
➂フジマキ(藤巻)の部活の後輩で、清瀬に片思いしている男子高生(一年生)の大野

この他に

④大野のクラスメートで、大野に片思いをしている女子高生(一年生)、山本

が、物語の補助的な役割を担うキャラとして登場します。

次にこの【青春小説】15話のストーリーを簡単に説明すると、

お昼休み、売店にパンを買いに行った清瀬は、そこで初めて会う後輩・大野から思いを打ち明けられる。そこに、大野の部活の先輩で清瀬のクラスメートのフジマキ(藤巻)が加わり、三人三様の初恋の物語が始まる。

です。

また、今回のこの物語は、清瀬・大野・フジマキの3人を主人公にしてみました。一話ごとに「主人公」が交代していくというスタイルです。

これは、私の思い付きで設定したアイディアなのですが(=スピンオフの連続という荒業^^;)、やってみたら意外と楽しく書けたんですよね。

一つの事象を、三人それぞれの視点で見つめ、体験していくので、その様子を描写していくのは非常に面白い体験でした。

◇◇◇

ちなみに、主人公別に15話を分類すると、以下の通りです。

☆清瀬のストーリー①④⑦⑩⑬

☆大野のストーリー➂⑥⑨⑫⑭

☆フジマキのストーリー②⑤⑧⑪⑮

1話から順番に読み進めても良いし、主人公別に物語を読み進めてもいいです。我ながら「新しい形の小説に仕上がったなぁ…」と思います。


登場人物の設定について


今回の小説では、実験的に「登場人物の情報」を極力出さないことにしました

例えば、名前は全て「苗字」のみです。

また、学校名や地名も出してしません。更に、フジマキと大野の部活動も、運動部であることのみで「どんなスポーツなのか?」も出していません。

こうすることで、

登場人物の情報を盛り込みすぎない(必要最低限に絞り込む)=それでも物語として成立するのか?

に挑戦してみたのですが(=これも実験ですね)、結果、「何の問題もない」という答えが出ました。(←ここ朗報です!笑)

しかも、創作にも全く影響は出ませんでした。むしろ情報を盛り込んでいない分、余計な説明を書き込む必要はなく、物語の進行にのみ集中できました。

これは、上の②「下準備や設定が大変そう」という思い込みへの解答にもなりました。

特に下準備をしなくても、気が向いた時にさらっと書いてもOK!ということが分かり、大きな自信につながりました。

さて、次に登場人物について順番に説明していきます。


①清瀬について

最初に思いついたのが、彼女でした。陰のあるキャラで「群れない女」として一匹狼のように生きている女の子です。

どうして友達がいない孤高の女の子にしたのか?といいますと、ちょうど8月末からこの小説を書き始めたこともあり、クラスに居場所がなくて学校に行きにくい子へのエールになると良いなぁ…と思ったんですよね。友達がいなくても恥じないで、自分に自信をもって堂々としてほしい…という願いを込めて、一匹狼の彼女を設定しました。

名前を「清瀬」にしたのは、中森明菜さんの出身地「東京都清瀬市」からなんです。明菜ちゃんは、私にとって10代から20代の多感な頃の「憧れの女性」でした。彼女も「孤高な歌姫」というイメージなので、そこから「清瀬」にしました。

その他のイメージとしては、昔の漫画ですが「きまぐれオレンジロード」の鮎川まどかです。彼女もクールで可愛くて一匹狼です。(古くてすみません~😅)


②大野について

清瀬と絡めるのに、どんな子が良いかな?と考えた時、「年下の男の子」がふと浮かんできました。

実は私、高校時代に年下の男の子に告白されたことがあるんですよ。でも、この彼はただ遠くから私のことを眺めていたい…という子で、お付き合いは無く、それだけでした。今風にいうと「推し」ってヤツですね(笑)。

そういう片思いもあるんだなぁ…と思い出し、その彼をモデルにしました。そして、これは私の好みからなんですが、大野は文学青年風のナイーブで多感な男の子にしています。そして、まだ高校一年生なので、精神的な幼さや危うさも持たせています。


➂フジマキ(藤巻)について

驚かれるかもしれませんが、実はフジマキは、最初は存在しなかった人物でした。第一話では当初、清瀬と大野の二人だけの物語だったんです。

ところが後でnote公式コンテストの要綱を読み直したら「登場人物は3人で」と記されてあり、それで慌てて加えたのが、このフジマキでした。

そのため、スタート時は、私の中ではそれほど重要人物ではなかったんですよね。ところが、意外と読者の皆さまからは好評で、フジマキ人気が出てきました。

それに私自身も、フジマキの回は、いつも楽しく書けました。

彼の明るさと真っすぐさ、素直さのお陰で、書くのが本当に楽しかったです。片岡義男氏の言葉通り、彼を物語に登場させたことで、ストーリーに変化が起きた…という感じです。

ちなみにフジマキは、スポーツマンで明るくて元気で、もちろん勉強も頑張っていて、典型的なモテるタイプの高校男子です。でも彼については、男子の荒っぽい粗暴さや雑さよりも、「育ちの良さ」からくる爽やかさやバランスの良さを感じさせる少年にしました。そして、男の子特有の優しさ包容力も持たせてみました。

これは、男の子を育てたことがある女性は分かると思いますが、男の子って小さい時から男っぽい仕草を見せる一方で、心根は優しく「僕が守ってあげる」的なところがありますよね。そんな要素をフジマキにもたっぷり与えてみたのです。

ちなみに名前は思い付きですが、後になって思うと「すごく良いネーミングだったなぁ…」と思います。


④山本について

大野に寄り添う存在として、一般的な普通の女子高生という設定で描きました。孤高な清瀬とは対称的の、ごく普通の女の子です。

山本を絡ませることで、物語が清瀬へどんどん傾いていくのを引き戻すために、真逆の存在の山本をポンと置いてみました。これにより、全体のバランスが良い感じて整ったなぁ…と思います。

実は彼女のことも、(フジマキと同じく)最初は全く想定していませんでした。

でも、彼女の出現により、物語がピリッと引き締まった感じがします。


物語を書くにあたって意識したこと・主題の設定


今回のこの小説を書くにあたって、意識したことが二つあります。

一つ目は「悪者を作らない」という点

小説を読んでいると、物語を面白くするために「悪役」を登場させることがありますが、今回の小説は、高校生が主人公なので、ヒール(悪役)は誰一人としていない世界にしました。また、嘘や陰謀など「感情のもつれ」からくるドロドロ劇も一切ない、クリーンでクリアな世界にしてみました。

というのも、我が子が高校生だった頃を振り返ると、息子も息子の友人たちもみんな、「素直で純朴な子供たち」だったんですよね。体は大きく育って成熟していても、心はまだまだ幼さを残しており、とても可愛かったのです。

そこで、大人になる前の思春期の子供たち特有の「幼さ」や「アンバランスさ」「未熟さ」「淋しがり屋で甘えん坊」な部分を、全員がそれぞれ持っているという前提で、この物語を進めていくことにしました。

人としての未熟さは出していくけど、その代わり、誰一人として悪者は作らない。これを貫くよう意識しました。

二つ目は、登場人物はみんな「自分に正直である」という点

小説を面白くするために、「人間の闇の部分」を表出した人物を登場させることが多々ありますが、今回のこの小説は、そうした闇を含むネガティブなものは全て排除してみました

登場人物はみんな高校生なので、思春期特有の「気真面目さ」と「正義感」を前面に出し、「曲がったことをせず、真っすぐで実直な子供たち」という設定にしました。

みんなが自分に正直であり、他人に対しても誠実であり、真っすぐ正直に「自分の気持ち」を伝えていく…。その姿勢を貫き、折り重ねていくことで物語が展開していく形にしました。

こうして、「正直さを貫いた世界」を小説の中で具現化することにしたのです。←この「正直さを貫いた世界」という点が、この物語のテーマ(主題)になりました。

この上記の二点を主題に置くことは、私にとっては壮大な実験でした。つまり、

「ヒール(悪役)はいない、みんな愚直なほど正直…。こんな設定で書いてみて、はたして面白い小説に仕上がるんだろうか?」

という実験です。

ところが、意外と大成功に終わりました。

読んで下さる方には、爽やかな読後感に繋がったようです。また、書き手の私自身も、ネガティブな気持ちにドップリ浸かることなく、毎回、明るく楽しくワクワクしながら書くことができました。

物語の展開上、困った場面に至っても、登場人物がみんな「自分に正直」「正直なコミュニケーション」を実践してくれているから、彼らと共に私も「ポジティブな解決法」を探していけるのです。

結果、どんな問題に遭遇しても、「自分に正直に生きる」「相手を|欺《あざむ」かない」「自分の気持ちを正直に伝えていく」に向かって行くので、書き手の私自身、全くストレスがなく、書き心地も非常に爽やかで心地よかったです。

設定次第で、こんなに楽しく書けるんだ…というのも、面白い発見でした。


小説を書いている時の私の様子・小説を書くために必要な力とは?


今回の小説に関しては、一生懸命にアイディアをひねり出して必死に考え抜いた訳ではなく、自然とアイディアが次々と浮かんでくる…という感じでした。

パソコンの前に座り、「さぁ小説の続きを書きますよ~」と念じると、ふわ~と登場人物が生きている世界が、私の頭の中に浮かんでくるのです。

この世界では、私は一観察者であり、私は彼らの様子を見たまま感じたままに一生懸命「言葉」で描写していきました。

ここで私が実感した「小説に必要な能力」とは、

①自由な発想力

②確かな描写力

この二点でした。


①「自由な発想力」について

書き手の価値観や思考が、四角四面で「こうしなくてはいけない」「これはダメだ」と決めつけが多かったり、固定観念に縛られていたり、思考停止状態に陥っていたりすると、登場人物たちも、空想の世界で自由に動き回れないんですよね。(作者の制限が掛かると、登場人物たちの人生までもが制限の多い不自由なものになってしまうのです💦)、

だから、枠にはまらず、社会概念にとらわれず、心を自由に解き放っている人でないと、小説は書けないんだな…と気づきました。


②「確かな描写力」について

頭の中で自由に動き回っている登場人物の様子を、リアルに描き出すには「言葉による描写力」がものすごく大事なんだ…と、しみじみ感じました。

実際に小説を書いてみて、「小説は描写力で決まる」と痛感した次第です。

描写力を高めるには、豊かな語彙力と表現力も必要で、全てをトータルして「描写力」なんですよね。

実は少し前に、私はちょうど「描写」について新しい企画を始めていて、いろいろ勉強させていただいた時だったので、小説を書くにベストなスタイミングでした。

小説を書き始める前に、身近なものをデッサンするようなイメージで、「言葉を使って描写する」を繰り返しやっていくと、良いかもしれません。

日々の暮らしの中で、ちょっとした場面(数分間でもいいので)を切り取って、そのシーンを集中的に言葉でデッサンしていく…という方法です。

この繰り返しが、小説の一場面を描き出すのに、とても有効な訓練法になるんじゃないかな…と思いました。

余談ですが、描写のお手本としては、私の場合、上記に挙げた片岡義男の他に、夏目漱石の「こころ」をバイブルとして崇め奉っています。『こころ』での漱石の描写力は人間の域を超えていて、まさに「神業かみわざ」そのもの。緻密に丹念に書き込まれた情景描写はまさにキレッキレ。これが当時は新聞小説だったんですから…。ホント、文豪の凄さを実感する一冊です。


ストーリーの展開について


実は当初、この青春小説は、第一話で完結して終わる予定でした。

ところが、自分の中で、ふと「フジマキの視点から同じシーンを書いてみたら、どんな物語になるのかな?」と興味がわき、そこから第二話が生まれました。

更に、「清瀬とフジマキの物語を書いたのなら、大野の視点でも同じシーンを語らせないといけないよなぁ…」ということで、第三話も生まれました。

そして、この時点では「三話で終わる」予定だったんです。

ところが、次を楽しみにして下さった読者さんの応援があり、そのまま続きを書いていくことにしました。そうしたら、もう止まらなくなってしまい、気が付けば15話まで物語が進んでしまった…と言うわけです。

ただ、この小説は、このまま書き続けたら、それこそ「ガラスの仮面」のように延々と描き続けていまう感じがしたので(彼らが大人になってからのシーンまでも次々と浮かんできました…汗)、このままいくと沼にはまりそうで収集が付かなくなる予感がしたため、(noteコンテストの締め切りまでに)早々に完結させることを決意しました。

そうして浮かんできたのが、最後のシーンです。

物語の終末は、フジマキの語りで、清瀬とフジマキが手を繋ぎ、二人で仲良く教室へと駆けて行くシーンにしようと思いました。

後ろめたさや恥ずかしさよりも「手をつなぎたい」という今の気持ちを大事にしよう。

自分の気持ちを恥じることなく、堂々と明るく正直に表現して、オープンに真っすぐに生きていこう。

という彼らの【潔さ】を、物語の最後に置きたいと思ったのです。

大人の私たちにはドキッとするシーンですが、でも、エンディングのこの場面のお陰で、この小説のテーマ「正直さを貫いた世界」を最後まで描き切った…という思いになり、胸がいっぱいになりました。


もしもこの小説にエンディング曲をつけるとしたら


今の私の気分にいちばんピッタリくるのは、こちらです。

米津くんと菅田くんの歌声を、大人になったフジマキと大野をイメージしながら聴いてみてください。

青春の思い出。淡く優しい光を放っていたあの日。

制服姿の三人の姿が、キラキラと輝きながら瞼に浮かんでくるのではないでしょうか。


最後に…御礼

初めての小説を楽しく執筆していた約1ヶ月前のことを回想しつつ、気持ちよくパチパチと書き綴ったこの記事…。ハタと気付くと、なんと8600字!熱い思いで一気に書き上げていました。

しかし、今回こうして「振り返り」を書けたことは、私にとって良い記念になりました。

こんなに長い「一人語り」を読んでくださった皆様には、感謝しかありません。

最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

この記事が、あなたの創作のお役に立つことができたら光栄です。



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