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もし、これが長い夢だったら

Twitterでは長くなる呟きをここで書いています。

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某学校法人で、スクールカウンセリングをし始めて13年。
その通勤に、高校時代、通学で乗っていた電車を使う。

体や気持ちが疲れた時、電車の中でウトウト。

そんな時、ふと、目が覚めたら今までのことは高校時代の通学時の夢で、「うわぁ、変な夢見ちゃった。電車乗り過ごすところだった」と重たい鞄を慌てて抱えて、電車を降りる、なんて自分を想像することがある。

今の人生、たしかに大変なことも山盛りあったが、悲観しているというわけでも、やり直したいと思っているわけでもない。
もし、今の人生が夢で、その記憶を持って高校生をやり直すならどんなふうに生きているかしら、といったことを想像するのだ。

とはいえ、夢というのは大抵記憶に残らないものなので、多分、今の人生という夢を忘れ果て、結果、同じように生きるのだろう(笑)

「人生やり直せるとしたらいつから?」なんて問いかけを時折いろいろなところで見かける。
それを自分に問いかけてみたら、うーん、やっぱりやり直さなくていいや、と。
やり直すとしたら、今の人生で出会った素敵な人たちには出会わないことになるのだ。それなりに、別の新しい出会いがあるのだろうけれど、今の人生のあの出会いもこの出会いも、やっぱり持ちたいよ。この人生においての出逢いに命を救われてきた。

何よりも、今の子ども達と出会えなくなるかもしれない。
伴侶や、私の経験が異なり、子ども達とのやりとりが違えば、今のような優しい子ども達には育っていないかもしれないなあと。
それはやっぱり嫌だ。

どの人生にも捨てがたい宝物はあるもの。
嫌なものを捨てさせてあげるから、その宝物も捨てなさいと言われたら、私はやっぱり、今手にしている宝物を捨てたくないなあ…。

うんうん、今の人生で捨てたくない、忘れたくないものもいっぱいあるよ、私、と。

そんなことを思いながら、いつもの電車から降りる。



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