見出し画像

【コラム】ワンオク・キングヌー・ミセスグリーンアップル...etc/2022年クイーン遺伝子地殻変動の厳然たる証明。

2022年も、残り2か月弱で終わろうとしている、秋の夕まぐれ。
今年の初頭にクイーン遺伝子探究堂は一つの予言を行った。

「2022年は全方位のクイーン遺伝子大量投入時代に突入する!」

この予言を裏付けるように、2022年JPOPシーンのトップランナー達が、恐るべきクオリティのクイーン遺伝子ソングを次々と繰り出しているのだ。ごく一部ではあるが、現在、鼓膜に止まったものをご紹介しておこう。

マカロニえんぴつ

まずは、マカロニえんぴつだ。彼らのビンテージ風なギターサウンドは明らかに70年代にレイドバックしたようなサウンドを標榜している。アニメ、ダイの大冒険の主題歌などで注目を集めた彼らが2022年3月に発表した「なんでもないよ」でも、拘りのギターサウンドやメロディアスな内容にクイーンの遺伝子を感じてしまう。今後の活躍が誰より楽しみなミュージシャンだ。


BREIMEN

2022年6月にBREIMENというミクスチャーファンクバンドの「MUSICA」という楽曲が飛び込んできた。凝ったサウンドプロダクションと、透明感のあるボーカルや、分厚いコーラスワーク等、新時代のクイーン遺伝子のメタモルフォーゼを感じてしまった!スタジオ風景もジェリーフィッシュを思わせ、カラフルなサウンドに、今後、最も期待が高まる注目バンドだ。

Mrs. GREEN APPLE

そして現在バズリにバズっている、Mrs. GREEN APPLEの「ダンスホール」が2022年6月にリリースされた。数年前からそのエモーショナルでハイレンジなサウンドに、クイーン遺伝子を感じていたが、大きくポピュラリティを獲得するような、殻を破ったような名曲を2022年に届けてくれて、感無量。

King Gnu

2022年8月、もはやJPOPシーンの覇者の貫禄が漂うKing Gnu。彼らの新曲「雨燦々」は、これまでのKing Gnuの悲壮的な曲相ではなく、カラッとしたポジティブなメロディとサウンドだった。クイーンで言うと「ドントストップミーナウ」のような作品かなと感じた。余裕と貫禄を携えつつも、King Gnu節とも言える美しいファルセットと劇的な展開は健在。横綱相撲的な一曲に仕上がった。

One Ok Rock

2022年9月に、クイーン遺伝子探究堂は椅子から転げ落ちた! One Ok Rock が最新アルバム『Luxury Disease』をリリースし収録の「When They Turn the Lights On」を聴いたからである!この楽曲の、はちきれんばかりのクイーン度合い、ブライアンメイ風ギターオーケストレイション、フックの効いたゴスペル風メロディ、重厚なコーラス。ワンオクがここまでクイーン風をやってのけた事が信じられない!と同時に拍手喝采の思いだった!プロデュースを手掛けたロブ・カヴァロは、マイ・ケミカル・ロマンス等を手掛けたガチンコクイーン遺伝子コンポーザー。彼の手にかかるとワンオクもこうなる!と涙がちょちょぎれたのだっ!


・・・どうだろうか、2022年初頭に感じた、クイーン遺伝子地殻変動は、確実なマグマとなり、各地でクイーン遺伝子の大噴火を起こしているではないかっ!!!

これは何も、2022年の日本のポップシーンに限った事ではない。

Harry Styles

2022年5月にはイギリスの大人気ボーイズグループのOne Directionのメンバー、Harry Stylesが「Music For a Sushi Restaurant」という『QueenⅡ』の「オウガバトル」みのコーラスがある曲をリリースし全米No1をかっさらっている。

Panic! At The Disco

さらに、2022年8月、アナ雪Ⅱのエンディングや、CMソングで日本のお茶の間に浸透したアメリカのPanic! At The Discoが新アルバムをリリースしリードトラックの「Sad Clown」がすこぶるクイーンしている。彼らのクイーン愛はデビュー時より一貫しており安心のお家芸を今回も披露してくれた。

・・・賢明なリスナーはすでにお気づきだろうが、2022年現在、海外の第一線のミュージシャンと、日本のトップランナーのサウンドメイクには、寸分もクオリティの差はない。少し前まであった洋楽コンプレックスのような呪縛は完全に消えてなくなり、懐古趣味と無縁のクイーン遺伝子サウンドが創造されているのが、2022年の日本の状況だ。

思い起こせば、90年代から2000年初頭はクイーン風だというだけで、イロモノ扱いされたミュージシャン達が多かった。しかしそんな冬の時代は終わりを告げた。2022年、クイーン遺伝子の地殻変動は各地で大噴火を起こし、その流れは今後も増え続けるであろう。

そして、七つの海で巻き起こる大噴火の果てに、まだ見ぬクイーン遺伝子大陸パンゲアが突如出現し、そこにフレディ・マーキュリー以上の感性を爆発させた、幾百万のクイーン遺伝子たちが、遥か宇宙の彼方から勢ぞろいし、更なるクイーン遺伝子楽曲の創造を誓いあい、新時代のラプソディを奏でまくるに違いないっ!!!!(笑)

機は熟した!まだ見ぬクイーン遺伝子たちよ!今こそ地より沸き出で、全宇宙の覇者となってくれたまえ~!!!

2022年10月19日
クイーン遺伝子探究堂
Varuba

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?