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【日本遺産】石川県七尾市石崎奉燈祭へ

2023年8月5日に行われた石川県七尾市石崎町の奉燈祭に行ってきました。

能登地方の各地で開催されるキリコ祭は日本遺産に登録されており、中でもこの石崎町の石崎奉燈祭の奉燈は人が担ぐものでは日本最大のものです。
高さ12〜15m、重さ2tもある奉燈を1基100人ほどの男性で持ち上げ、地区ごとに全6基が出陣し、石崎の街を端から端まで1日中練り歩きます。


旦那の地元なので話はずっと聞いていたけど、お盆の前の8月第一土曜日に祭りのために能登に帰る、というのがなかなか他県にいると叶わなかったんですけど、金沢に引っ越した今回ようやく気軽に帰れる環境になり初めて観ることができました。

奉燈が動き出すのは10時頃、石崎内にいれば奉燈が近づけば音楽が聞こえてくるので、「来たか!!!」と家を飛び出して見に行く感じ。
後は家の2階からだと大体の家よりも大きい奉燈がどの辺にいるか見えたりもするので、「来たか!!」と家を飛び出していく感じ。

家の2階よりも高い奉燈が連なる様は圧巻です。
人が担いでるので揺れたり傾くこともしばしば。
実際家や塀にぶつかって壊れることもあるみたいです・・。

この祭りのハイライトは石崎町内の細いカーブを曲がるところと、堂前広場という真ん中の広場に6基全て集まるところなので、そこを見逃すまいと時計を気にしながら1日中奉燈の事を考えて家と道を往復する、そんな1日でした。

しかし言ってしまえばそれだけなのです。私がしてた事なんて。

なのに翌日全身の疲労感と筋肉痛のようなダルさがものすごかった。
昼の灼熱の暑さ、夜のまとわりつくような湿気と暑さ、その中で見てるだけでこんなにも疲れるんです。
担いでる人達の体力と気力なんて計り知れない・・・。

これは午前の部のハイライト。
堂前広場に続々と各地区の奉燈が集まり、順番にお客さんの前でパフォーマンスをしていきます。
緑のベストを着たNHKさんも手に汗握る見せ場です!!
6期揃った様は壮観です!!!!
右側の銭湯、弁天湯の看板が7基目のような存在感で良いですね😌

ここで少し休憩を挟んで、夜の部が始まります。
夜は奉燈が点灯し、ここで6基揃った乱舞パフォーマンスをしてからまた石崎の街中を並んで練り歩いていきます。

夜の点灯してからの6基揃った光景が一番の目玉だと思うんですが、あんなに一日中スケジュールを気にしてたにも関わらず、この夜の乱舞を見逃し、気づいた時には一列になって街中に進んでました・・あわわ・・。

昼ももちろん迫力があって素晴らしいですが、
やはり夜が奉燈の魅力が最大限に出る気がします。
地区は西と東で6区に分かれており、それぞれチームカラーが違います。
これは白の西1区。

石崎の街って普段は静かな漁師街で人の気配がそんなにしない印象なんですけど、奉燈の道沿いにちょうちんが釣られ、道沿いの家が窓や扉を全て開放して親族と祭を眺める様は普段の様子とは全く違い、とてもいい雰囲気でした。

担ぐのもめっちゃ大変だけど、上で笛や太鼓をずっと演奏するのもめちゃくちゃ大変だと思う。
これはいい感じの屋台。

久しぶりの祭りなので屋台を楽しむ気満々でスマホポシェットに屋台用予算を入れて吟味したけど、旦那の実家での夕ご飯が美味しすぎて満腹なのと、屋台の品々に「この値段を払ってこれか・・」という雑念が湧いてしまい結局何も買わないままだった。つまんない大人になっちまったな・・😞

一応祭りのスケジュール表みたいなのが地域には配られていて、午前0時には全てのコースを全基通過終了し、解散、となっていたけど、昼の疲れが蓄積したまま予定通りに夜の部が進むわけはなく。
毎年なんだかんだで午前3時くらいになるのがお決まりのようですが、今年は朝方6時頃までかかったみたいです・・し、しんど・・!!!!😭😭

私は午前3時まで見届けたものの限界を迎えて就寝、旦那は明け方最後まで見届けたとのこと。地元の人々や担ぎ手の家族の方たちは心配で寝てない人が多いんじゃないかな〜お疲れ様でした。ほんとに!

今の時代、派手な祭りこそ繋いでいく大変さというのもあると思います。
担ぐ人も減っているだろうし、夏の暑さも異常なほど上がっているし・・。
今回初めて拝見して、興奮したのと同時に「これ・・大丈夫なんかい・・」って心配になる程過酷そうな祭りだったので、担ぎ手さん達の負担になりすぎないような形で繋がっていくといいなあ。

翌日の石崎町は提灯は街中に残ってるものの、元のように人気もなくスン・・としてたので昨日の興奮が嘘のようでした笑

これは、お疲れ様の花笠。
奉燈の上で笛を吹いてる子たちが被ってたやつです。

一日中祭りの事を考えて過ごすってすごい楽しかった。いい経験でした。
能登の他のお祭りも色々見てみたいな。




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