KAAZ

馴れ初めはTV東京の海外ボクシング。中学卒業後に渡米し、ロビンソンの如く知人のIDでシニアのアマチュアファイトに出場。自動車事故に遭い長いリハビリを経て僅か数戦のプロキャリア。ビデオ観戦試合数は3万を超えてから数えてません。そんな私と、友人のやり取りから抜粋した、記憶に残す記録。

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馴れ初めはTV東京の海外ボクシング。中学卒業後に渡米し、ロビンソンの如く知人のIDでシニアのアマチュアファイトに出場。自動車事故に遭い長いリハビリを経て僅か数戦のプロキャリア。ビデオ観戦試合数は3万を超えてから数えてません。そんな私と、友人のやり取りから抜粋した、記憶に残す記録。

最近の記事

井上尚弥vsTJドヘニー よぎる反則負け。ネリ戦の次戦はこれで良かったのか

ドヘニーはここ何戦か日本で戦い、勝ち味の良い試合を見せていたので、海外でのこの試合に対する批判的な風潮は身近なところからはあまり感じられませんでした。 それでもやはり日本でしか開催できない試合だった、とも思いますが… 私は私でミスマッチはミスマッチでしかないから、という所感でしたが、キャリアの中でこういうマッチメイクが存在するのは歴史上偉大なボクサーにもあったことだから批判する気はありません。 尚弥くんはネリ戦の入りを大いに窺わせる慎重さを見せ、堅実に戦い、倒しに行くように

    • クロフォードvs I・マドリモフ マドリモフは攻防一体の型でクロフォードに肉薄する

      クロフォードがいつものハンターズアイで1.2Rを見てから数ラウンド… うん?ラウンド取られてないか?と。 こういう序盤はなかなかないですよね。 マドリモフがずっとやっていた両腕を半円状に動かしているアレ。 クロフォードがパンチを放つとブロックは元より多くをパリングで対処。 腕(かいな)力の強そうな腕が動きの中で効率よく多くを下にはたきます。 これはガードの置き方、動かし方で対応できるパンチを防ぎ、パンチを打つ気も削いでいるだけではなく、フェイントにもなり、自分はどのタイ

      • 重岡銀次郎vsP・タドゥラン 兄弟に共通するストロングとウィークネス

        重岡兄弟を初めて見たのは世界戦で、その印象は身体能力が非常に高い、ボクシングがあまり上手くない、の2点でした。 キャリアの浅い内は身体能力が高い方が勝ったりもする競技ですが、世界戦となるとそれだけでは続かないでしょうし、相手にも研究されます。 雄大くんが負けたジェルサレムも、今日のタドゥランも自信とモチベーションに満ちていました。 子供の頃からボクシングをしてきた彼らにとって、重岡兄弟は脅威ではなく、勝ち目があるチャンピオンだったのではないかと思える姿でした。 特に気に

        • 中谷潤人vsアストロラビオ いつ打つ?ボディーブロー

          ボクサーは皆、最初のボディーブローをどう打つか、いつ打つかをそれぞれ思考するものです。 この日の中谷くんはロングレンジをキープしてのスタート。 頭部へ放たれるストレート系のパンチのヒット率がいつもより高くなく、急所を狙っているわけでもないのでいつもと違うという軽い違和感を覚えつつ、何か狙いがあるのだろうと観ていました。 左ストレートをオンガードに構えたアストロラビオのグローブへ放った際に、狙いはボディーか、と。 それまでのパンチの対処に追われたせいで上がりきっていたガード

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          エストラーダvsロドリゲス メキシカンとヒスパニックのボクシング

          注目のビッグマッチ。 訪れた新旧対決。 ただ彼らの場合、新旧と言っても年齢だけには限りません。 私がこの試合に注目したのは技術の新旧対決です。 もちろんエストラーダの技術が古いという訳ではなく、トラディショナルなメキシカンスタイルということです。 メキシカンの中では優れたテクニシャンではありますが、一方で怖さの無いボクサーといった印象です。 また、個人的にはエストラーダはローマン・ゴンサレスとの2戦目も3戦目も勝ってないと思っていますし、コルテス戦ではパフォーマンスもコン

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          デービスvsマーティン ボクシングを観る喜びがここにある

          私はジャーボンテイ・デービスのボクシングを観るのが好きなんですよね。 現代のセオリーや定石無視の組み立てからタイミングを盗んだ途端に、素晴らしい攻撃のイマジネーションの一撃で試合を終わらせる、ボクシングの達人だと思っています。 普通のボクシングもできるんです。 もちろんそれは子供の頃からの長く素晴らしいアマキャリアで習得しているんですが、彼は自分のスタイル、自分のボクシングを確立しているんですね。 現在の彼はPPVのドル箱スターですが、相手の知名度が低くても多くの人がお

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          フューリーvsウシク PFPキングはかく語りき

          これは歴史的な一戦になったと思う。 かつてジョー・ルイスがコンビネーションを持ち込み、カシアス・クレイがスピード革命を起こし、ウラディミール・クリチコがパワーとテクニックの融合を果たしたヘビー級に、軽中量級のボクサーと同じトレーニングをこなすウシクがトップに立った。 急所を的確にヒットする巧打でフューリーをも倒せるスキルと、一方でフューリーの右アッパーはまともに被弾しながら倒れないタフネスも見せた。 右アッパー被弾後、劣勢のままラウンドを追うような光景を見せずに自らのパン

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          あの日、与那覇勇気は那須川天心に勝てた

          *これは私と、友人の試合当時のメッセージのやり取りからの抜粋です。 天心くんは避けて打つ、カウンター狙いとシンプルでしたがそれを実行できるスピードと勘を見せましたね。 天性のものと培われたものがまだ多く見受けられ、格闘家がボクシングルールで戦っている印象でした。 与那覇選手、初めて見ましたがアマ経験有りの日本ランク上位だとはちょっと思えなかったです。 スピードだけ負けているとのことだったので定石のボディ攻めと見ましたが、私ならばインカウンターを狙わせ、魅せたい天心を追わせ

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          日本人ボクサーの打たれないボクシングを考える

          *これは私と、友人のメッセージのやり取りからの抜粋です。 打たれないボクシング、大事ですね。 キッズの頃は打たれたらすぐ止められちゃうので打たせずに打つことを徹底して叩き込まれ、その中で強い子、優れた選手がトップになりますよね。 その延長に今の日本人王者たちや安定王者は実現しているのだと思います。 私の場合ですが、黄金の中量級や若きタイソンをライブで見てボクシング観が育ちました。 そして日本のボクシングを遅れて見始めるとディフェンスが疎かなボクサーばかり。 それというのも

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          シャクールvsデ・ロス・サントス 見応えある技術戦

          *これは私と、友人のメッセージのやり取りからの抜粋です。 シャクール対デ・ロス・サントス戦は見応えのある技術戦でしたよ。 サントスは実際かなりシャクールを研究していました。 現在のシャクールにはメイウェザーのカルロス・バルドミール戦の様なああいうパフォーマンスをするしかなかったという感想です。 カウンター&打ち終わりを狙われ手数を減らしバックステップを踏み、更に強打を警戒して打ち合いもできず見せ場が作れなかったんですよね。 でもそう追い込まれていました。 凡戦に接戦は無いと

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          キッズボクシング発→安定王者

          *これは私と、友人のメッセージのやり取りからの抜粋です。 今の安定王者は、キッズボクシングが始まって将来を楽しみにしていた頃の、その将来に辿り着いた感があります。 子供の頃にボクシングを始める欧米の育成に追い付いたと言ってもいいのでは。 ◯◯さんが別次元と感じる中谷くんはメキシコ系アメリカ人のボクシングのエッセンスが入っているのでその違いをそう感じるんだと思います。 日本だけで学んだボクシングより立体的ですよね。 拓真くんは尚弥くんと同じ練習をしていますものね。 日本の

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          井上尚弥vsルイス・ネリ サプライズの理由

          *これは私と、友人のメッセージのやり取りからの抜粋です。 尚弥くんの1R。 レノックス・ルイスがマイケル・グラントと戦った時を思い出しました。 振りの大きいパンチを効果的に見せて先手を取りに行き、主導権を取られまいと打ち合いに相手が出てきたところをカウンター狙いにシフトし仕留めるものでしたが、これってキャリアの若い相手がハマるもので経験を積んだ選手は出てこないんですよね。 効果的なヒッティングが無く、止め時が曖昧になっている中、倒れるパンチをもらうポジションに立っていた印象

          井上尚弥vsルイス・ネリ サプライズの理由