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私はこういうことがしたかったんだ、と思い出す

つい最近、テレビで新しくオープンした東京ディズニーシーのファンタジースプリングスエリアの特集番組を見ました。ディズニー映画の世界へと没入できる物語の数々に、家族そろって大興奮!

とくに映画『アナと雪の女王』で描かれたアレンデール城が映し出された時点で、文字通り画面に釘づけ。ミュージカル仕立てのアトラクションに疑似乗車し、映画の世界観を追体験しました。何度「いいな〜」「映画と同じだ!」と叫んだことか。

アナとエルサの物語をテレビでたどった翌日のこと。平日の夜八時を過ぎた頃でしょうか。娘の習い事の帰り道。二人とも自転車を漕ぎながら、頭のなかでは、ずーっと『生まれてはじめて』『Let It Go〜ありのままで〜』の曲がぐるぐる流れていました。

その勢いのまま、二人して歌いながら帰ってきたのです。夜の住宅街なので、声量は控えめ。それでも、戸外で歌う開放感は何物にも代えられません。大好きなフレーズも、たくさん思い出しました。

生まれてはじめて 音楽にのり

『生まれてはじめて』より

ありのままで 空へ風に乗って

『Let It Go〜ありのままで〜』より


真夏日の名残のなか、二人で夕涼みを楽しみます。夜の路上は心なし湿度が下がり、だいぶヒンヤリと感じられました。小雨がパラパラと、ハンドルを握る手に落ちてゆきます。

ふと、私はこういうことがしたかったんだって思い出しました。

親子で同じ映画を見て感動するだけでなく、その思いを暮らしの中でも分かち合えること。たとえば、一緒に歌いながら自電車で帰ること。

よく、子どもは幼少期の可愛さしさだけで十分に親孝行していると言います。ですが、中学生になっても、子どもの可愛らしさに感動できる瞬間がたくさんあるのです。

まだまだ、親孝行してもらえる嬉しさ。こういうことがしたかったんだ。母として、一緒に過ごせてよかったなって思える帰り道でした。

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