最近の記事
【書評】12アダルト・チルドレン癒しのワークブック 本当の自分を取りもどす16の方法 西尾和美 「サバイバーからスライバーへ」
最後のステップ(16Step)になります。このステップでは機能不全な家族で育ったアダルト・ チルドレンが、自分の心の傷をパワーに変えて、スライバーとして大きく成長し、周りの人より、もっと健全なより良い人格を作り上げていくことを目指しています。しかし、そのプロセスには紆余曲折があります。このステップでは、アダルトチルドレンに対しての サポートグループについて学んでいくことになります。 まずはアダルトチルドレンのミーティングがどこにあるかを調べます。3人集まればできるので、自分た
【書評】11アダルト・チルドレン癒しのワークブック グリーフワーク 本当の自分を取りもどす16の方法 西尾和美 「実際に自分の行動を変える」
Step15では実際に自分の行動を変えると言うことについて検討していく内容になっています。このワークブックを始めたときの自分と、今の自分の問題や障害を比べたとき、どれほど違いが出ているかについて確認していきます。 確認項目としては 怒りの爆発や 憤りが少なくなってきた 他人の目を気にしたり、他人に認められたいと言う行動をしなくなってきた 自分も犠牲にして、他人の世話やおせっかいをしなくなってきた 鬱に落ち込むことが減ってきた 罪の意識に悩まされたり、自分を責めたりしなくなっ
【書評】10アダルト・チルドレン癒しのワークブック グリーフワーク 本当の自分を取りもどす16の方法 西尾和美 「自分に起こった出来事に大きな意味を見つける」
Step14はアビューズによって学んだことを確認する作業です。かなりポジティブシンキングな発想です。いつも怒っている親がいる環境で育った場合、一般的にはマイナス面と受け取りがちになりますが、ここではそういう発想ではなく、こういった環境によって、相手の感情を察知する能力が高まったというようなプラスの面に焦点が当たっています。たとえば、こうした経験によって、看護師や医師、カウンセラーといった気持ちを読み取る必要がある職業などの成功をあげています。また心の傷を受けた体験により、不遇
書評】8アダルト・チルドレン癒しのワークブック グリーフワーク 本当の自分を取りもどす16の方法 西尾和美 「相手をできるだけ許す」
Step12は「相手をできるだけ許す」です。このステップでは、自分が受けた心の傷にあまりにもこだわって、からにとじこもったり、傷つけた相手をうらんだり、恨み続けていると、過去にとらわれて前に進めず、自分の成長が止まってしまうとしています。しかし、あまりに酷いアビューズを受けて、心の傷が深く、また相手を許せない人は無理にしないようにすることをすすめています。対象が親の場合多くは、子供を傷つけていこうと持っていることは少ないとしています。むしろ、その時代には当たり前であった躾や、
10【書評】「自分の行動には責任をとらなければならない」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
最後の内容になりました。最後は自閉症に限ったことではないのですが、最後にこのことを強調しているのは、テンプルらしいなと思います。ここで、レオ・カナーが「社会にもっともよく適応している人は、社会にとけ込むためにはじぶんの行動をいくらか変える必要があることを知っている人である」という報告を引用しています。自閉症の人がどれくらい自己洞察できるのかは各個人によって異なってきますが、個人的な感想としては困った感からくる自己洞察は思春期以降によくあることのように思います。しかしこれを認識
9【書評】「とけ込むとは、おおよそとけ込んでいるように見えること」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
この9番目のルールを見たとき、何の意味かよくわからなかったのですが、内容を読むと、基本的にはマナーの重要性を説いています。テンプルは一貫してマナーの重要性を説いています。ここでテンプルは 1 明るく礼儀正しい人のほうが、世間とうまくつきあえる 2 よいマナーは必需品 3 人と人の交流は、一方通行ではなく双方向的である 4 最低でも一日に一度は仲間に挨拶をすること 5 毎日のように交流のある人とは、積極的に雑談をする 6 自分にしてほしいように、相手に接する こういった
8【書評】「何が人の気分を害するかをわきまえる」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
テンプルによるとこうしたテーマは幼少期の早い時期に獲得した方がよいとしています。 テンプルが工夫したところは 会話を独占してはいけない、相手が興味のない話題で延々と話し続けてはいけない、誰もが安心して話せるような一般的な話題から始める、初対面の人や特に親しくない人と話す時はセックス、政治、宗教の三つは避けた方が良いなどを提案しています。 留意すべきポイントとして 状況の修復のやり方を教えたり、本人の行動が人に影響を指摘したりするときには単刀直入にするのがよいとしています。 知