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8【書評】「何が人の気分を害するかをわきまえる」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
テンプルによるとこうしたテーマは幼少期の早い時期に獲得した方がよいとしています。 テンプルが工夫したところは 会話を独占してはいけない、相手が興味のない話題で延々と話し続けてはいけない、誰もが安心して話せるような一般的な話題から始める、初対面の人や特に親しくない人と話す時はセックス、政治、宗教の三つは避けた方が良いなどを提案しています。 留意すべきポイントとして 状況の修復のやり方を教えたり、本人の行動が人に影響を指摘したりするときには単刀直入にするのがよいとしています。 知
⑦【書評】「人は、公の場と私的な場とでは違う行動をとる」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
このルールについても知らないと、公の場で辛い体験をしてしまう可能性が高くなってします。特に家庭で妹や姉がいる場合は注意が必要です。家庭内のコミュニケーションスタイルをそのまま公の場に展開してしまうと、性的なトラブルが生じてしまうことも少なくないかと思います。書籍での留意ポイントとしては 排泄にまつわる話題 身体からでる音の話 ドアを開けたままトイレで用をたす 人前で鼻をほじる 人前で陰部をかく げっぷをする 陰部にかかわる病気について話す 子供では上記のような問題を自動的
⑥【書評】「やさしくしてくれる人がみな友人とはかぎらない」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
これは非常に難しいテーマです。自閉症では嘘なのか冗談なのか、あるいは親近感のこもった悪口なのかの判断がつきにくいのです。そこで、悪意のある場合とそうでない場合の区別ができるようになることが必要です。たとえばお金の絡むことであれば、だますために近づいている可能性があります。ロールプレイなどが役立つかもしれません。親しげな言葉が友人になったことではないことを理解することも重要です。からかいの対象になっているのであれば、それを他者に伝達することも重要です。友人とは利害関係よりも共通
⑤【書評】「礼儀正しさはどんな場面でも通用する」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
「人に礼を尽くしマナーを守ることは、集団での交流への入場券である」と最初に著者は主張しています。人それぞれに思考や感情や行動の違いがあると認めつつも集団の指針が必要であることを受け入れるという認識を自閉スペクトラム症のある人は理解しづらいといいます。このテーマでは人間関係の感情的基盤の理解よりも行動修正に力点が置かれています。その行動修正をするには、知識が必要で、大人向けのマナーや社交術本、あるいはホームページ上にもたくさんあると主張しています。実行できる最初のテーマとしては
④【書評】「正直と社交辞令を使い分ける」自閉症スペクトラム障害のある人が才能をいかすための人間関係10のルール テンプル・グランディン ショーン・バロン著
これは日常でよくあることであり、本人がなかなか理解できないことからコミュニケーション上で悩むポイントです。正直であることはとても重要ですが、正直であるが故に相手を傷つけてしまう場面が多いものです。そのことによっていじめを受けたり、仲間はずれになったりすることが多々生じてしまいます。テンプルもこのような特徴があったようで、思ったことをすぐに口にするタイプだったようです。知らない人に「どうしてほくろがあるのか」や太った人をみて笑ったりしたようです。テンプルの母親はテンプルに正直さ