見出し画像

1.【書評】「うつと不安への認知行動療法の統一プロトコル」ワークブック改定第2版 デイビッドH.バーロウ

うつや不安のプログラムは多数開発されています。それぞれにオリジナルティのある良いところがあり、またお互いが重複しているところもあります。この統一プロトコル(UNIFIED PROTOCOL)は、認知行動療法のエッセンスがうまく纏められていて、不安や鬱といった診断にこだわらず幅広く用いることができるのが最大のメリットです。内容としては不安症の治療に役立つ項目が多いように感じます。最も不安症は誰でもなりやすいものなので、多くの方に役立つメソッドだと思います。マインドフルネスやイメージエクスポージャーなど不安を体験的に克服していくメソッドもあり、比較的新しい認知行動療法の一つではないでしょうか。第1章は「感情にまつわる困難」です。この章では不安症やうつ、強迫性障害がどのようなものかを事例をあげながら学んでいく内容となっています。「自分にはこの事例がピッタリと当てはまります」となると、心理療法へのモチベーションが高まります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?