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3.【書評】「うつと不安への認知行動療法の統一プロトコル」ワークブック改定第2版 デイビッドH.バーロウ

第二章では、統一プロトコルがどのようなものかを学んでいきます。 統一プロトコルではスキルを段階ごとに分けています。

まず最初は「目標を定め、やる気を育む」、次は「感情をわけて前後まで観察する」、「 ありのままの現在に気づく」、「柔らかく考える」、「代わりの行動をとる」、「身体感覚になれる」、「感情エクスポージャー」 となっています。特に順番は決めてられいないようですが、できるだけ順序にそってやっていく方が良いかと思われます。このプログラムでは重複した心理療法については推奨していません。なぜならば、異なる心理療法を同時に行うと、混乱してしまうからです。もし別のプログラムを実施しているのであれば、その結果が出るまで待つようにしてもらいます。それでも苦しい状況であればこのプログラムを実施することを勧めています。
プログラムはボストン大学で開発されました。研究者はこのプログラムに ついての効果を検討していきました。その結果、およそ70%の方で症状が改善していきました。多くの方がこのプログラムを使って感情とうまく関わることができるようになったと報告、特に人間関係の改善、仕事のパフォーマンスについて大きく向上したと報告しているようです。
実施するタイミングですが、このプログラムは学習だけではなく、練習もかなり重要にしています。したがって、仕事や学業などが忙しい場合には、適切なタイミングではない可能性があります。余裕を持って 参加することを勧めています。

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