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【書評】12アダルト・チルドレン癒しのワークブック 本当の自分を取りもどす16の方法 西尾和美 「サバイバーからスライバーへ」

最後のステップ(16Step)になります。このステップでは機能不全な家族で育ったアダルト・ チルドレンが、自分の心の傷をパワーに変えて、スライバーとして大きく成長し、周りの人より、もっと健全なより良い人格を作り上げていくことを目指しています。しかし、そのプロセスには紆余曲折があります。このステップでは、アダルトチルドレンに対しての サポートグループについて学んでいくことになります。 まずはアダルトチルドレンのミーティングがどこにあるかを調べます。3人集まればできるので、自分たちだけで作ることも可能です。

ACのための12ステップ

我々は、刺激の影響に対して 無力であり、生きていくことがどうにもならなくなったことを認めた。

自分自身よりも偉大な力が、 我々の一体性を取り戻してくれると信じられるようになった。

我々の意思と生命を、 私たちが理解している神、ハイヤーパワーの配慮に委ねる決心をした。

探し求め、 恐れることなく、生きてきたことの棚卸し表を作った。

神に対し、自分自身に対し、もう1人の人間に対し、自分の誤りの正確な方が必要を認めた。

神の助けを得ながら、私たちの非効率的な行動を取り除く準備が完全にできた。

自分の短所を取り除くことを助けてください、と謙虚に神に求めた。

我々が傷ついたすべての人の表を作り、そのすべての人たちに埋め合わせをする気持ちになった。

その人たち、また、他の人々を傷つけない限り、できるだけ直接埋め合わせをした。

自分自身の生き方の棚卸しを実行し続け、誤った時は直ちに認めた。

神の意思を知り、それを現実にする力を備えることを念じつつ、私たちの理解する神との意識的触れ合いを祈りと黙想によって求めた。

これらのステップを経た結果、 霊的に目覚め、 この話を他の人々に伝え、また自分のあらゆることに、この原理を実践するように努めた。

この12ステップグループに基づいた自助グループに参加することにより、自分の経験を相手に伝え、情緒や希望を合うことになります。他の人のことを話したり、非難したり、価値判断したり、攻撃したりしません。他の人の話を聞いたり、 分かち合うことによって、自分自身の人生の質を改善し、成長していくことを目的としています。


○健全な人間像

最後にこの著書で挙げられている健全な人間像について記載して、この本の説明を終わりにしたいと思います。

自己評価の高い人間
権威者も含めて、 他人と対等に話ができる人間
自分の考え、態度、行動、言動に責任を取る人間
自分と他人に愛を与えることができる。優しい思いやりのある人間
自分を大切にし、自分の世話ができる人間
自己が確立しており、自分の目標がはっきりしている人間
建設的な批評を受け入れ、自分の成長に役立てることができる人間
自分と他人の長所や短所をはっきり現実的に認識ができる人間
他人の意見を尊重し、しかも適当な自己主張ができる人間
平安さと落ち着きを持つ人間
自分と他者を愛し、大切にできる人を周りに置くことができる人間
常に自己の成長に努力し、必要な知識や技術を身に付けていく人間
家族や友人、職場での人間関係を大切にする人間
たとえ辛くても、感じるべき感情を感じ、適当に表現できる人間
を決断する時、いろいろなインフォメーションや方法を考慮に入れ、ゆっくり考えることができる人間
一旦じっくり考え出した決断は、結果を恐れず勇気を持って行動できる人間
自分のことだけではなく、他者の幸せを考慮できる人間
自己を超越したスピリチュアリティーにあふれ、人類全体や自然保護など大切なことに関心を持つ人間
忍耐強く規律に挑んでおり、逆境に負けず、失敗から学んでいける人間
人生を楽しみ、喜びを生活の中に組み入れて人間
自分と他人とのバウンダリーを尊重できる人間
自分が間違った事は誤り、他人に 感謝の気持ちを表現できる人間

最後のワーク

目をつぶってください。呼吸に注目してください。鼻から吸う空気はクールで、各空気は暖かく感じます。心と体がリラックスしてきたら、空気を吐くときに、心の中で「自分がよくありますように」と言ってみましょう。本当に自分が良くなっていく気持ちを感じてください。自分に愛をいっぱい与えるように何回か「自分がよくありますように」と空気を吐きながら言ってください。今度は、空気を吸いながらアビューズを与えた人、自分に心の傷をつけた人の顔を目の前に浮かべてください そして「 ~ さんがよくありますように」と言ってください。呼吸が乱れるようでしたら、空気を吐きながら「自分が良くありますように」だけに戻って呼吸を整えます。心が静かになったら、その人の顔を目の前に浮かべて「~ 良くありますように」と空気を吸いながら行ってみましょう。何回か繰り返し、呼吸が乱れなくなるまで やってみましょう。空気を吸いながら「~ さんが良くありますように」、空気を吐きながら「自分が良くありますように」を続けていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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