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私がなりたいライターって?「あなたなりのなにか」が見つかる2日間レポート ~現役プロ2人によるライティング&北欧式ブランディング講座~

文字を読むのが好き、ライターという職業に興味がある、ブログを始めてみた…。

そんな私が「もっと文章がうまくなりたい!」と思ったのは約2年前のこと。そして、そこでぶつかった壁は「誰に習うのがいいの?」

たくさんライター講座を受けたけれど、エラマの講座はそれまでのどんなものとも違っていました。今回はそのエッセンスをご紹介!ライターのスタートラインに立ちたい人、経験者だけど原点に返りたい人にも、きっと優しく響くのではないでしょうか。

Elämäプロジェクトでは、2022年2月12・13日(土・日)にライターシップ講座 〜「わたし」らしい文章表現力を追究するライティング&ブランディング講座〜 を大阪で開催しました。

10時~18時×2日間の充実したプログラム。約2年ぶりの対面での実施です。ライターという存在や、自身について自分なりの答えを探し「ライターとしての自分」へと統合していきます。文章を書くワークも多く、最後は参加者同士でお互いの文章にフィードバックするという実践的な講座でもあります。

講師は、ライターとして第一線で活躍する池田佳世子さんとエラマプロジェクト代表の石原侑美さんです。(二人の講座はこちらから)

ライティング/編集担当

池田 佳世子 

ライター、フリーランス編集長、エラマプロジェクトCPO(Chief Phylosophy Officer)
芸大卒業後、DTPオペレータ、グラフィックデザイン、広告デザイン、Webデザイン、ディレクションと、主に広告&マーケ畑にてキャリアを形成。

いまほど「パラレルキャリア」が一般的でなかった2003年(新卒)から、あらゆる業種・業界においての複業も開始する。関わった組織はおよそ30社以上。2014年からは会社員の傍ら、個人事業としてインタビューやコラム執筆などのライティング業も開始。

2018年より個人事業主に。現在は、執筆、編集、Webメディア運営サポート、SNS運営サポート、企画、ワークショップ講師、プロジェクトマネジメントなど、幅広いフィールドで活動中。

北欧教育・文化/ブランディング担当

石原 侑美

フィンランド生涯教育研究家、北欧式ブランド作りコンサルタント

過去に(一財)ブランド・マネージャー認定協会公式トレーナーとして活躍。ブランディングのプロとして、コンサルティングを担当し、教育業界、製造業、メーカーなどのブランディング戦略に携わる。

Elämäプロジェクトの代表としてフィンランド生涯教育を研究し、高校や大学でフィンランド式生き方キャリアデザイン講座の講師を務める。

このハイブリッド・プロフェッショナルだからこそお伝えできる北欧の事例とブランディングの基礎知識を、生涯教育のプロならではのファシリテーション技術で伝える。

あなたにとってライターとは?


参加者はリアルで3名、オンラインで東京から1名です。会場にはアロマディフューザーでウッドの香りがただよい落ち着いた雰囲気です。

最初の講師はライターの池田佳世子さん。講義がはじまる…と思いきや、問いを考える個人ワークがスタートしました。

「ライターとは?」
「ライターの役割とは?」

シンプルな質問なのに私はなかなか言語化できません。参加者さんも、手のひらを合わせて考え込む人、書いては止まり書いては止まりという様子。問いが進むにつれ手が止まり、宙やノートを見つめる時間が増えます。

講師の佳世さんは問いへの答えを提示しますが、それはあくまで佳世さんの答え。「たった一つの完璧な答えはない」と佳世さんは言います。

「ここはあくまでシェアする場。みなさんの答えはどれもみなさん自身のライター観なんです」。

まっさらだったノートに私たちの目指すライター像が言語化されていきました。

読み手を意識する難しさ

次のワークは「読み手を意識する」。まず自分の発信できることを考えます。「ウイスキーを知ってもらうきっかけを」「会社の歴史や考え方を知ってもらいたい」「私自身の経験を役立ててほしい」。ライターを志す方々だけあってスイスイと出てきました。

そこへ佳世さんが一言、「読み手のメリットはなんですか?」。そこで手がピタッと止まります。
自分の思う読み手は何に困っているのか、何を求めているのか?実はこの問いがGoogleのアルゴリズムに裏付けられたSEOの本質とつながっていくのでした。

次は実践ワーク。10分間で自分の好きなものを文章にし読み上げます。学ぶことが好きな人、台湾のバンドMaydayを推す人、6年前のMステでBIGBANGにハマった人。

「高濃度ビタミン美容点滴」というワードが出たときは女性陣が一斉に検索!興味がなかったことも楽しそうに話されるとつい調べたくなります。

「理屈じゃなく好きっていう気持ちが人を動かしていくと思います」と佳世さんは締めくくりました。

あなたなりのなにかを探す

講師は侑美さんにバトンタッチ。北欧教育とブランディングのプロである侑美さんは、「北欧の幸福には、自分のための時間”マイタイム”があります。何をすると自分のマイタイムが充実するのかという価値観を確立させることが大事なんです」と言います。

教育で有名なフィンランド教育庁は「Learning is not for school but for life(学びは学校のためではない。人生・いのち・生き方のためである)」を掲げています。マイタイムも教育も自身の価値観とつながっていて、それはライターも同じ。

エラマプロジェクトのブランディングは「世界観」を大事にしています。それは言い換えると「あなたなりのなにか」。その経験や価値観がライターとしての視座でありライターとしての価値になる。
でもどうやって「私なりのなにか」を見つけたらいいの?それはまず自分自身を知ることから。ここで行われるワークが「人生の道」です。

そして2日目に続きます。

心動かす記事たちと最後に伝えたかったキーワード

2日目は「人生の道」をペアで共有することから始まります。

その後、相手の世界観をある方法でシェアするのですがこれが盛り上がる!「腑に落ちました」と笑みがこぼれます。
ここで人生を深く話したからこそ、次に書いた自己紹介ワークでも深みが出ます。講師の侑美さんと佳世さんがひとり一人にフィードバックし、自分だけでは気づけない表現のバランスを整えてもらいました。

2日間の集大成は90分の壮大なワーク!お題に沿って90分かけて文章を書き上げ参加者全員がお互いの文章にフィードバックします。

初日は迷いながら2~3行しか書けなかった方が、たった1.5日で数千字も書き上げていました。その内容は本当に個々の人生を絞りだしていて胸を打ちます。あまりに人生観が表れていてここに詳しく書けないのが悔しいほど。

「フィードバックを書くと泣きそうだから口で言います」と侑美さん。読み手に希望を与える力強い記事ができあがりました。

実はここで講師陣から2日間かけて伝えたかった重要なキーワードが出てきました。
それを目指して書いた参加者のみなさんの仕上がりは目を見張るものでした!

そのキーワードとは?それは実際に参加されてからのお楽しみです。

あなたらしく書ける場所がここにある

講座が終わったとき参加者さんからはこんなお声がありました。

「自分の知らない自分がいました」
「家族のことこんなふうに思えたの初めてだったんです」
「自分の人生を振り返ることができました」

ライターとしての自分を探求したはずの2日間。でも、実は数十年の人生自体を見つめ直していました。それができたのは、きっと「たった一つの完璧な答えはない」「あなたなりのなにかを探そう」というメッセージが一貫してあったから。画一的な講座ではなく、ひとり一人を大切にする北欧の価値観を体感した気がします。

自分を大切にしながら、自身を知り、言語化し、「私だけのなにか」を伝えて読み手の心を動かす。そんなライターに興味を持ったらたくさんの扉を用意しています。

初めての方はよむエラマ、本気で書いてみたくなったら4月2~3日大阪ライターシップ講座へぜひ。

自分らしいライターになりたい。そんなあなたをお待ちしています。

Text by ひらふく(おとな教育の実践人事)










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