読み専から卒業して自分で発信することに夢中になってみよう
■一生このままで終わっていいんだろうか?
「一生このままで終わっていいんだろうか?」という心の呟きは40歳という、なんだか「おばさん」気分になった頃に芽生えました。
夫と子供3人の日常に不満はありませんでした。ただ、バリバリ働く夫、すくすくと育つ子供達、それぞれがその立場で成長していっているのに、自分だけが全く変わっていない。ただ歳を重ねているだけだと感じていました。
それで正社員として働き社会的自立を果たし、一旦その気持ちは収まりました。その後夫と別居し、生き方を模索している時に、たまたまブログを始めることになりました。
そのことで一気に自分の可能性が広がっていきました。日記ですらまともに書いたことがないのにブログをきっかけに起業までしちゃうなんて、その時は想像もしていませんでした。
ただ一つ言えることは、ブログを読んで情報を受け取るだけでは人生はここまで変わらなかったでしょう。
毎日ブログを書くことに夢中になったおかげで、経済的にも精神的もストレスなく好きに生きていけるようになったと確信しています。
■情報を受け取る人生から与える人生へ
私たちは、ネットから様々の情報を受け取って暮らしに役立てています。もしあなたが、情報発信をしていなければ、情報を受け取っているだけの人生。言い換えれば受け身の人生ともいえるでしょう。
時間は無限ではなく有限です。終わりがある時間をただ受け取っているだけでは勿体ないとは思いませんか。
あなたはまだ気づいていないかもしれませんが、これまでの人生経験から、あなた特有の価値を持っているはずです。
その価値を他者に提供することで人生が変わっていくとしら、あなたならどうしますか。やってみたいな…とは思いませんか?
■あなたが変わらなくても時代は変わっていく
主宰するLIFE SHIFT―BLOG LESSONには、「このままの人生で本当にいいんだろうか?」とキャリアに悩む女性の問い合わせは少なくありません。
そして「自分にも何かできるかもしれない…」という可能性を信じて皆さん受講されます。その中には、今まで一度もブログを書いたことがない人も少なからずいらっしゃいます。
バブル世代は、結婚したら母になる。夫は終身雇用制度で定年まで働いてくれる。周りを見渡してみても、みんなが同じであるから疑問にも感じず不安もなかった。
何にも考えなくても、流れに乗っていれば、人生そこそこ幸せだったのです。
それが平成時代30年で一気に社会情勢は変わり、老後の不安が押し寄せてきました。さだまさしさん大ヒットソング「関白宣言」は「関白失脚」と歌詞が変更されたように、価値基準も変わりました。
実際、亭主関白はモラハラ夫と呼ばれるようにもなりました。そう、あなたが変わらなくても時代は変わってしまったのです。
そして今さら、言うまでもなくコロナショックで世界の価値観は一変しました。だからもう、何も考えずに流れに乗っているだけでは、あなたが望むような未来は保証されません。
これからは自分の頭を使って考えて人生を創っていく必要があると思います。だからといって、いきなり起業してみる!などは無謀です。
まずは何でもいい、あなたの好きなことや得意なことをやってブログを書いてみることをおススメします。
もし何もなければ、自分を客観的にみて、得意なことを見極めてみるといいでしょう。
■料理が好きというのも一つの才能
私は子供の頃から食べることが大好きで、食いしん坊です。なので毎食美味しいものを食べたいという強い欲求があります。というと、手の込んだものをプロ並みに作れるように聞こえますが、実はそんなことはありません。
仕事も家事もやってしかも、料理に手間暇かけて作る時間など本当になかったのです。
・トンカツの衣は簡単に、道具を使わずにつける
・白菜の漬物を代用して、鍋や餃子を作る
・白ネギをグラタンしてみた
というレシピは、いかに手間をかけずに簡単で美味しいものを作るかという「アイディア料理」です。小さなことですが美味しいもの好きというのも一つの才能と言えるでしょう。
それを活かして、というかそれしか活かしどころがなかったので、「お料理ブログ」を立ち上げました。決して映える料理ではありませんが「作ってみました!」という人が現れ、そのうちどんどん増えていきました。
そうなったら、楽しくて仕方がありません。もっと美味しいレシピはないかと夢中になって思考錯誤しました。
そのうち「お料理が得意なあんさん」という風に認知されました。やがてお料理ブログのランキング2位、3位が定位置になりました。
旅行にいくとよく分かるのですが、プロが作った手の込んだご馳走も二日も続けば飽きてしまいます。ということは、凝ったものより、飽きがこない家庭料理の方が人気は高いのです。
現代社会では主婦も忙しい、しかも全員が料理好きとは限らないものです。ぱっぱと準備ができて、ちゃっちゃっと作れる「主婦の簡単時短料理」の方がとっても受けがよいのです。
憧れの栗原はるみさんは、主婦でありながら1992年『ごちそうさまが、ききたくてー家族が好きないつものごはん140選』(文化出版局)を出版しミリオンセラーとなりました。その後はテレビや雑誌でも大活躍。雑貨店まで経営なさっています。
これこそ、主婦が料理の才能を活かして成功した第一人者だと思います。栗原はるみさんのまでとはいかずとも、得意な料理を活かして出版したり、テレビに出たり、料理教室をしているブロガーさんは何人もいらっしゃいます。
だから「こんな、誰だって作れる料理なんて大したことはないでしょう」と自分を低く見積もっては勿体ないのです。
私の「主婦の簡単時短料理」はそこまでコンテンツを積み上げられませんでしたが、勉強して強みを伸ばせば、今とは違う可能性が広がっていたでしょう。
■時代の流れで石ころが金の卵に
ただ、あの頃の私が、いま同じことをやり始めても、これだけ、周りのクオリティが高くなると、人気を集めることはなかったでしょう。
ということは、どんどん時代が流れていて、ウケるものが変わっていっていくということです。何がどんな価値を生み出すかはやってみないと分からないものです。
あなたが持つ価値が今は「金の卵」かもしれませんが5年後は石ころのようになっているかもしれません。
逆もまたしかりだと思います。今は全然反響がなくても、時代が追いついてきた時には、あなたのブログの資産価値は上がっているかもしれません。
私のブログタイトル『アラフィフの生き方|丁寧に生きる。あんさん流』の「アラフィフ」は2014年当時ダサいと思っていました。
使いたくないキーワードでしたが、誰も使っていないニッチだからこそ、時代の流れでメジャーになれたのです。今「アラフィフ」を唱ってもそれこそ石ころ並みで差別化できません。
■アウトプットの可能性は無限大
このように、どこにどんなチャンスが転がっているかなんて分からないのです。ただ一つ言えることは、傍観者が得られるメリットなんてたかが知れているということです。
読み専の人がいくらインプットしても、それ以上のものを得ることはできません。ですがアウトプットする側に回れば、可能性は無限大です。
いま大きなことはできないかもしれない、でも「やってみよう!」と決めることはできるはずです。
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