男は女の告白に、「お幸せに…」とだけ告げた
ハードボイルド俳優が、メロドラマを演じたらどうなるか?
考えてみれば、ハードボイルド映画にパートナーはつきものである。だからそんな括りこそ、ナンセンスと言えるかも知れない。また、時代は更に進んで、ジェンダー平等があたりまえの社会だ。歳を重ねた者こそ、時代の変化に気づき、若い人達を応援したいと常に思う。
そんな時代の流れとは逆行して、古い「カサブランカ」のハンフリー・ボガートのように、彼女の幸せを願い、潔く身を引く男を描いたのが、この映画「プルーフ・オブ・ライフ」である。
夫を