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道後温泉営業再開のニュースを見て、思い出したこと。

今の日本は、失われた30年といえども、めしは美味い。そして、食うに困るかといえば、社会保障もあるから、ほんとに困れば、役場に相談にいけばなんとかしてくれる。そんな贅沢をしなければ、なんとか生きていける世の中では、いいクリエイティブな作品が生まれにくいことも事実だ思う。
そんな時代にあって、NHKが15年前に、司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」を足掛け3年に渡って年末に放送するドラマを作った。
そのドラマは、こんな語りから始まる。
まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。
小さなといえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。
そんな小さな国が、一度は大きな国を土俵際まで追い詰め、引き分けて、大国の最後尾につけた物語を、このドラマをよく描いている。
先日の道後温泉本館の全館営業再開を見て、伊予の松山出身の秋山兄弟、歌人正岡子規。3人の英傑達の物語を、思い出した。

再起を図るとき、もう一度原点を見つめ直すには、最適なドラマだと思う。

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