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英語エンターテインメントエッセイ「英語のそこのところ」

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Native English Speakerはどうしてwhy を連発するの?  なんで、a やthe にこだわるの?  日本人にとって理解しにくい英語の感覚は、実はNative…
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#英作文

著者 徳田孝一郎からのご挨拶

 拙著「英語の国の兵衛門」が上梓されたのは、2008年のこと。  なんとなく知ってはいるが、使いこなせてはいない英文法を使えるものにできる、ドタバタが面白いと、読者の方にはずいぶんとお褒めいただいた。面映い限りで、ちょっとほめ過ぎだよと思ったが、実際はまんざらではない(笑)  調子に乗って第2弾を、と自分も思っていたし、版元からも次の本のネタはないかと言われていたのだが、好事魔多しとはよく言ったもので、突然版元が解散してしまい第2弾は立ち消えとなってしまった。  やる気が

英語のそこのところ 第20回 苦しくったって。

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子  独立して、自分で仕事を始めるようになってからはオフィスとして使っている自分の書斎で原稿書きかテレビ電話でレッスンや打ち合わせをすることが多いのですが、週に1、2回は都内や水戸のみかど商会様でお話をさせていただいたり、レッスンをさせていただいたりしています。たまにタクシーで移動することもありますが、原則として電車での移動です。電車は面白いですね。いろいろな人がいて、ああ、もうそういう時期だなということを思い出させてくれる。  ち

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英語のそこのところ 第21回 ライ麦畑でつかまえて The (A?, Cather?) Catcher in the Rye

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子  仕事で、英語をやらざるを得なくなって、仕方なく(失礼!)英語を使えるようになったタイプなので、わたしは思わぬ穴を抱えていることがあります。  いまではそうでもなくなってきたけど、受験英語から実践的な英文メールや英会話に移った時は酷かったですねぇ。  わたしの会社のホームページの「英語・直観力」の「徳田孝一郎とは」のページでも書きましたが、まあ、基本的にNative English Speakerにずいぶん甘えた英語を使っていま

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英語のそこのところ 第22回 ところ違えば、マナーも違う

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子  徳さんは、日本人ぽくないね。  と、Native English Speakerから言われるというお話はしたことがあります。理由は、意思表示がはっきりしていて、理由付けがあって、つまり理屈っぽいということですね、ええそういうことです、理屈っぽくて面倒、いや、Native English Speakerには話しやすいということだったのですが、別のNative English Speakerから同じような話の流れで、ほかの日本人と

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英語のそこのところ 第23回 子ども扱いしないでよ。

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子  ピンポンと呼び鈴の音が鳴る。徳田の前に立つ碇肩(いかりがた)の首のない男はインターフォンに向かって、話しかけた。 「夜分恐れ入ります。A学院のものですが」 「ああ、今さっき夫も帰っておりますので、話せます。どうぞあがってきてください」  堅い声で、お母さんが答える。 「とく、上がって来いってよ。どうする?」  いたずらを仕掛けるように碇肩の男が徳田に振り返っていった。徳田はカクカクとうなずく。顔に血の気がない。真っ白だ。 「お

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英語のそこのところ 第24回 狎れ狎れしいよ、きみ

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子  今週末は、イースターですねぇ(初出 水戸みかど商会ファクシミリ配信誌 2014年4月17日 2021年のイースターは4月4日でした)。今年は、春分の日の直前に満月になったので、ずいぶん遅いイースターになってしまいました。小学校の頃などは、よくイースターエッグを作って色を塗って飾ったり、イースターの日には教会のバザーの喧噪のなかで金の卵型のチョコレートを探すエッグ・ハンティングをやったものです。  え? やってない?  ああ、そ

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第25回 初対面の人と上手く話せないのは……

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子 【前書き】 今回、投稿するエッセイは2014年4月24日に水戸市の「文化問屋みかど商会」にてファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。COVID-19終息後に海外の方との交流が増えた時に備えて読んでいただければ幸いです(著者)。 【本文】 そろそろゴールデンウィークが近づいてきましたね。みなさん、ご予定はいかがでしょうか? 海外旅行に行かれる方や、山登りに行かれる方、あとは家族サービスで観光

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第32回 言い訳と自己主張

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子 【前書き】 今回、投稿するエッセイは2014年6月19日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。COVID-19が収束して、来年2022のWorld Cup をNative English Speakerたちと一緒に愉しめるようになることを祈っています(著者)。 【本文】 開幕から1週間たって、グループリーグの初戦がすべて終わりましたが、みなさんワールドカ

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第34回 誰に対しても

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子 【お知らせ】 最新刊! 「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト2 基本時制 現在形 進行形 未来」販売開始! わたしの主宰する英会話スクール「英語・直観力」で、企業英語研修用に使っているテキストを一般向けに手直ししました。  7年間で100名以上のビジネスピープルを単独での海外出張や海外赴任ができるスキルを持った国際ビジネスピープルにした実績があります。  第2巻は、現在のことだけを伝

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第35回 ところ変われば、

著者 徳田孝一郎 イラストレーター 大橋啓子 【お知らせ】 最新刊! 「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト2 基本時制 現在形 進行形 未来」販売開始! わたしの主宰する英会話スクール「英語・直観力」で、企業英語研修用に使っているテキストを一般向けに手直ししました。  7年間で100名以上のビジネスピープルを単独での海外出張や海外赴任ができるスキルを持った国際ビジネスピープルにした実績があります。  第2巻は、現在のことだけを伝

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第36回 話しやすい理由

【前書き】 今回、投稿するエッセイは2014年7月17日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。Native English Speaker と我々Native Japanese Speakerとでは「失礼」なことが違うんですねぇ。(著者)。 【本文】 私は30代の初めまで、進学塾でマネージャーや講師をしていたんですが、主戦場としていたのは高校受験と大学受験でした。  まぁ、これは英語がこの2つの受験で

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第38回 不機嫌にならない方法

【前書き】 今回、投稿するエッセイは2014年8月7日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。わたしはNative Japanese Speakerの良さを国際基準というブルドーザーで踏み潰されたくないと思っている人間ですが、Native English Speaker の「お互い様」の感覚は見習いたいと思っています。(著者) 【本文】 以前、勤めていた英会話スクールは広告を打たないという方針のちょっと

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第39回 最善手?

【前書き】 今回、投稿するエッセイは2014年8月14日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。国際問題に関しては、Native English Speakerとはやはりちょっと違う感覚をわれわれNative Japanese Speakerは持っていると思います。こういう常識のずれは意識しておきたいものです。(著者) 【本文】 今日は8月14日、明日は8月15日で終戦記念日です。  私の子供のころは、

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第40回 遠くへ、もっと遠くへ

【前書き】 今回、投稿するエッセイは7年前の2014年8月21日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。物事の関心の方向が内向きか、外向きか違いはNative English SpeakerとNative Japanese Speakerの間でははっきりあります。この辺りの感覚がCOVID-19 の対処にもあらわれている気がします。(著者) 【本文】 1969年生まれという年代のせいなのか、それともSF

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