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第35回 ところ変われば、

著者 徳田孝一郎
イラストレーター 大橋啓子

【お知らせ】
最新刊! 「English Sentence Maker 実践英語・英会話力養成テキスト2 基本時制 現在形 進行形 未来」販売開始!

 わたしの主宰する英会話スクール「英語・直観力」で、企業英語研修用に使っているテキストを一般向けに手直ししました。

 7年間で100名以上のビジネスピープルを単独での海外出張や海外赴任ができるスキルを持った国際ビジネスピープルにした実績があります。

 第2巻は、現在のことだけを伝えると誤解されている「現在形」、そこでやってることだけを伝えると誤解されている「進行形」の誤解を解いて、気持、意見を正確に伝える判断基準を習得していきます。現在完了の使い方がいまいち判らないというあなた、それは、現在形、進行形についての誤解から生じてるのです。急がば回れで、手に取ってみてください。

 英文作成力や速読力を付けたいと思っておられる方ぜひ、手に取ってみてください。必ず、英語・英会話が出来るようになります。

【前書き】

 今回、投稿するエッセイは2014年7月10日に水戸市の「文化問屋みかど商会」のファクシミリ配信誌に掲載されたものです。時節にそぐわない内容はご容赦ください。Native English Speaker と日本のいろいろなところに遊びに行きましたが、いろんな意味で苦労しました。COVID-19 下ではそれも懐かしいですが。(著者)。

【本文】

 7月も10日で、本格的な夏が始まってしまいましたね。もうほんとに東京の夏は強烈で、暑いし、湿気はあるし、アスファルトの照り返しは激しいし、そうかと思えば突如としてバケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨はあるしで、過ごしにくいこと甚だしい。東京の7月8月の平均気温はここ20年でだんだん上がっているそうですから、もうそろそろ欧米みたいに夏はバカンスの季節。ほどほどにしか働かないと言うのはダメでしょうか? まぁ、ダメでしょうねぇ。われわれNative Japanese Speakerは、真面目ですから。

 そんな怠けたことを言っていても、ありがたいことに仕事はあって、暑い中、英会話を身に着けようと頑張っている受講生たちのために、これまた頑張っている講師たちがいます。
 前の会社では、そんな講師たちとよく呑みに行ってリラックスタイムを過ごしていたわけですが、呑みに行くばかりだとさすがに飽きてくる。
 で、いろんなイベントを催すわけです。それはパーティだったり、フットサル大会だったりするわけですが、その中に東京の遊び場巡りというのがありました。遊び場と言っても、悪所を巡るわけではないですよ。そんなところに行ったら女性のNative English Speakerもいるので、軽蔑されるどころの話ではありません。それに、私、悪所で遊んだことがありません(笑)

 普段、Native English Speakerが行かないような、観光地でないところにNative English Speakerを連れていくんです。例えば、サッカースタジアムや競馬場、コアなところでは谷中銀座と言ったところです。そういうところに行くときには、ぞろぞろと私の後ろをNative English Speakerがついてくる。まるで、社会科見学の引率の先生です。

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 その中でも、面白かったのは新宿末広亭。
 新宿の近代的なビル街を抜けて、猥雑で熱気に満ちた歌舞伎町を歩いていくと、花園神社が現われ、次に末広亭が現われてくる。
 Native English Speakerとっては、ちょっと30分ほど歩くだけでタイムスリップした感覚になるようでした。末広亭の周辺だけは、お江戸の雰囲気ですからね。

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