マガジンのカバー画像

九州のおかしな歩き方

107
九州の郷土菓子、ご当地スイーツ・パン、銘菓本店を巡る旅
運営しているクリエイター

#鹿児島

005_天文館むじゃきの白熊【鹿児島】

昭和初期、鹿児島で発祥した白くま。 ミルクかき氷に練乳をかけて、缶詰やカットフルーツを盛りつける。 鹿児島市の天文館むじゃきが発祥の店という説も。 色の付いた寒天が涼しげで昭和感を醸し出して可愛い。 カットフルーツで華やかな見た目を売りにした白くまもあるけど、甘いミルクかき氷で舌がフルーツを甘く感じなくなっているので、缶詰の強い味の方があっている。 てっぺんは缶詰のサクランボに限ります! お店によっていろんな個性の白くまがあるけど、本家を提唱するだけあって、これぞ昔か

026_富久屋のけせん団子と海軍タルト【鹿児島】

けせん団子は鹿児島の郷土菓子。 小豆の団子をけせん(ニッキ)の葉ではさむ。 鹿児島に行くと、スーパーでもよく見かける。 富久屋は天保年間1860年から続く菓子処。 子供の頃あまり好きでなかった軽羹。 久しぶりに食べたのがここの軽羹で、なにコレ美味しいじゃん!てなって、お気に入りの店に。 ここのけせん団子は、よもぎと黒糖入り。 天然山芋や天然温泉水もはいったこだわりの団子。 甘さ控えめのやわらかくもっちりとした団子に、ニッキの独特の香りがついて、それがとてもいいのです。

044_おにつかのしんこだんご【鹿児島・薩摩川内市】

しんこだんごは、薩摩川内の名物。 ちんこだんごとも呼ばれる。 柔らかいお団子に醤油ダレをつけて焼いたもの。 お米の甘味と焦げた醤油の香ばしさの相性って本当にいい。 由来の説は複数。 日置市にある深固院(しんこいん)というお寺で、飢餓で苦しむ農民に団子をつくって振る舞ったというもの。 新しい粉、新粉をつかっているから。 鹿児島弁で”ちいさい”を”ちんか”と言ったから。 など。 おにつか 鹿児島県薩摩川内市宮崎町3691-4 しんこだんご  60円 (2018/1/22

045_すずきの伊集院まんじゅう【鹿児島・日置市】

日置市伊集院の名物菓子。 伊集院町には伊集院まんじゅうを売るお菓子屋さんが数軒。 柔らかい米粉の生地に白餡。 1913年(大正2年)、旧国鉄開通に伴い販売。 島津家の家紋、「丸に十の字」が鹿児島らしい。 すずき菓子舗 鹿児島県日置市伊集院町下谷口1906 伊集院まんじゅう  2個100円 (2018/1/22)

046_中川家の両棒餅【鹿児島市】

鹿児島の郷土菓子、両棒餅(じゃんぼもち)。 もち米や上新粉のお餅に竹串を二本指して、甘い砂糖醤油のたれをかける。 2本刺すから”両棒”。 別の店で両棒餅と芋きんつばを食べたばかりでお腹いっぱいなので、「げ、12個も」と思ったけどぺろっと完食。 やわらかぁ〜いお餅にちょっとついた焦げ目が香ばしい。 もうこれは絶対餅が最高に柔らかい出来たてがいいやつ。 西郷どんで有名な仙巌園の近くの海沿いには、数軒の両棒餅屋が軒を連ねる。 中川家 鹿児島県鹿児島市吉野町9673 両棒餅

047_坂之下製菓の赤まき【鹿児島・長島町】

熊本県天草地方、鹿児島県長島町の郷土菓子。 戦後天草市牛深町でつくられた漁師たちの船上のおやつ。 餡とスポンジ生地を巻いたもの赤い求肥餅で包む。 地味な色合いの郷土菓子が多い中、このピンクはかなりかわいい。 道の駅だんだん市場で購入。 長島町の針尾公園には海を見下ろすガラス張りの絶景トイレがある。

048_薩摩川内の玉子むっかん【鹿児島】

道の駅樋脇(薩摩川内市)で偶然出会った玉子むっかん。 こうして存在も知らなかったお菓子に偶然出会えるの嬉しい。 どうやら薩摩川内の郷土菓子のよう。 砂糖、玉子、小麦粉を蒸した素朴なお菓子。 カステラ味のふくれみたい。

073_新道屋の加治木饅頭【鹿児島】

加治木饅頭は、姶良市加治木町で江戸時代中期からつくられている郷土菓子。 1478年、薩摩では桂庵玄樹が中国留学から帰った際、饅頭作りを伝えたという説がある。 たくさんの留学生が中国から饅頭の作り方を持って帰っているだろうから、全国各地に発祥説があってもおかしくない。 1606年、島津のお殿さんが加治木に引越す際、建築工事のお茶請けに出されたのが加治木饅頭の始まりとされる。 これも酒饅頭。 餡入り。 人気店では、出来たてアツアツを食べられる可能性が高いのが嬉しい。 新道屋

087_曽於高校コラボ・あくまきドラ焼き【鹿児島】

道の駅おおすみ弥五郎伝説の里で発見。 どら焼きの中に、ホイップクリームと鹿児島の郷土菓子、あくまき。 曽於高校と津曲食品のコラボ商品。 津曲食品は、スーパーの和菓子コーナーでよく見かける鹿児島の郷土菓子をたくさん作っているメーカー。 津曲のあくまきはアクや苦みは弱いというイメージだったけど、これはしっかりあって、あくまきの苦みとあんこの甘さ、あくまきのもっちりとクリームのふわふわとがあいまって、なかなか美味しかった。 (2018/1/19)

088_富久屋の春駒【鹿児島】

春駒は、鹿児島の郷土菓子。 あん、米など、砂糖を練り上げて混ぜて蒸したもの。 1820年に島津藩武士が作った携行食。 うまんまら(馬のイチモツ)と呼ばれていたけど、偉い人に献上するときにこれじゃぁ・・・ということで春駒に改名。 すごく不思議なのよね。 あくまき、ねりくりは鹿児島同様、宮崎でも普通に食べてる地域は多い。 かるかんも時々手土産にもらうし、有名店は宮崎にも支店を出している。 だけど、この春駒は今回初めて食べた。 けせん団子の葉っぱなし? そういえば、けせん団子も

089_菓心まとはらのよもぎだんご【鹿児島】

見た瞬間、ナニッこれ!!てなった。 それくらい緑だった。 みどりみどりしていた。 場所は、道の駅錦江にしきの里(肝属郡錦江町)。 見た目裏切らず、すっごい濃厚なよもぎ味。 そして、甘い。 もちっとしてる。 そして、やっぱりよもぎっ!! これも鹿児島の郷土菓子かな。 よもぎの饅頭とか団子ってどこにでもあるけど、この形態は初めて見た。 鹿児島のお菓子は特に甘いところが多い気がする。 だいたい九州が甘い。 醤油も甘いし、煮付けも甘いし、卵焼きも甘い。 長崎街道が砂糖の通り道だ

091_南海堂のげたんは【鹿児島】

げたんはは鹿児島の郷土菓子。 小麦粉、卵、黒砂糖を使った生地を焼き、黒砂糖の蜜に漬け込む。 黒棒に似ている。 形が下駄の歯に似ているからげたんは。 鹿児島ではスーパーなんかでもよく見かける。 黒砂糖まみれのその姿は、すっごく甘そうなのだけど、意外にそうでもない。 ところどころ黒砂糖がたっぷりの部分がしゃりしゃりしてるのがいい。

092_井料もち屋のぬくり餅【鹿児島】

道の駅川辺やすらぎの郷(南九州市)で見つけた、初めて名前を聞くお菓子。 やわらかーいのびーるお餅が餡子まみれ。 汁気のないぜんざいみたい。 南九州市川辺町辺りではお盆の時期によく食べられるそう。