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(6)5歳頃からの積読本が「本読む子」への最短ルートでした~10年前に出会ったママさんへ~


 お手紙、つづきです。 

「家にある本で、デジタル漬けになる前に『読む』習慣を」


・・・というお話をしています。


・お手紙(5)はこちらからどうぞ。
 (5)5歳頃からの積読本が「本読む子」への最短ルートでした~10年前に出会ったママさんへ~|涼原永美 (note.com)

 今日は

「子どもの人生で〝出会う順序〟を整える」

というお話です。

  
 
 絵本が大好きだった5歳の長女にパソコンで動画を見せたら、それまでの時間が無為になってしまいそうなほど、長女が急に「動画! 動画!」と大騒ぎするようになってしまった・・・という私の体験をお話しました。
 
 あの時は本当に、子どもが「目の前の興味」に対して見せるスピード感に圧倒されましたし、ショックでした。
 
 ・・・が、これをふまえて、「子育て5年目」という時期について、ちょっと考えてみたいと思います。
 
 赤ちゃんから幼児期って、本当に大変です。

 寝かせたり、食べさせたり、遊ばせたり、トイレのことで悩んだり・・・とにかく毎日が必死というか、闘いですよね。
 
 けれどそういう悩みが少しずつ落ち着いてくる5歳頃になると、次のことを考え始めるのかなと思います。
 
 たとえば、習い事はどうしようとか、お友達との関係とか、家での過ごし方とか・・・。

 この子は何が好きで、どんな個性があるんだろう
 こういうところが、ちょっと心配だな・・・。
 
 私が感じたのは、そこに「子どもと本」という視点を挟めてみると、5歳のこの時期が親子で「本」について考える絶好のタイミングじゃないか・・・ということなんです。
  
 シオリさんや私のように、子どもを「本読む子」にしたいと願っている親なら、とくに。
 
 
 いかがでしょう?
 
 そして話を、「積読本」に戻してみますね。
 
 「本読む子」へのルートとして、家に本がたくさんあることが大切――というお話をしていますが、親がよほど「そういうつもりで」準備していない限りは、なかなか難しい環境づくりかなと思います。
 
 「絵本ならたくさんあるよ!」というおうちは多いでしょう。

 子どもを「本読む子」にしたいと願うパパ・ママならなおさら、読み聞かせを日常的にしてあげていることと思います。
 
 
 ――ただ、じつは「その先どうするか」について、あまり話を聞きません。

 絵本の読み聞かせがきっかけで本好きになり、小学生になってからは児童書や小説をたくさん読む子になった・・・という人もいるでしょうが、やっぱり少数派かなと思います。
  
 親のほうも子どもが5~6歳になってたくさんの物事に興味を持ち始めたり、就学して忙しくなると、読み聞かせは「そのころ自然に卒業してしまった・・・」という流れになることが多いみたいです。
  
 ――では、その後はどうなるのでしょうか?
 
 私も周りのママさん達にお話を聞いてみたのですが、「そういえば、この頃から動画視聴にハマり始めた」とか、「年長さんくらいから、家で長時間ゲームをやるようになった・・・」という話がけっこう――というか、かなり多くありました。
 
 
 ポイントは、子どもが家での時間をどんなふうに過ごすか・・・なんだろうなって思います。

  外遊びが大好きな子でも、習い事で忙しい子でも、家でゆっくりする時間って、誰にでもありますよね。
 
 子ども時代はとくに、まだ「成績が・・・」とか、「習い事や部活で結果を出さなきゃ!」とか、そういうプレッシャーも少ないですから、のんびり過ごせる時期だと思うんです。
  
 そういう時に私は「本を読んでほしいなぁ」と思うのですが、ゲームや動画視聴をしている・・・という話が、実際には多いみたいです。
 
 
 ここに、ブラックホールのように「抜け落ちた時間」があるような気がしています。
 児童書(じゃなくてもいいけど本)を読んで過ごす・・・という過程、時間です。
 
 ーー子ども時代の、過ぎてしまえばもう取り戻せない時間と時期。

 この時期に「自分で読んだらおもしろかった!」・・・という体験を積み重ねることができると、すごくいいなぁと思います。
  
 なぜなら子どもにとって、まだゲームや動画にハマっていない段階であれば、本の世界がスイスイ入ってくる可能性が高いからです。
 
  子ども時代はとくに、読めば読むほど、読むことの良さがまっさらな感性に染み込んでいくので、考えたり想像したりする感性が磨かれていくと思います。
  
 私は、子どもの成長過程で「出会う順序を整える」ことは、子どもの人生全体から見てもとても大切なことだと思うんです。
 
 ちょっと大げさに言うと、読書を「子どもの娯楽・思考」の土台にする・・・という感じでしょうか。
 
 
 ――ゲームや動画がまったくダメとは思っていません。
 
 ただ、幼少期に中毒になるのが問題かなと思います。
 
 
 成長して、いずれはゲームや動画を楽しんだり、スマホを持つようになったとしても、子ども時代に読書のおもしろさを体験しておけば、将来的に「ぜんぶ楽しめる子」になるんじゃないかな・・・と思うんです。
 
 
 では、どうしたら5歳頃のその時期に、すんなり本と出会うことができるんでしょうか
 
 それは、「読んだらおもしろかった!」という成功体験を繰り返してもらうことだと感じています。

 
 家に積読本があるだけでもその可能性は高まりますが、もう少し「仕掛け」を用意すれば、子どもと本の距離ってぐ~んと縮まるんです!
 

  ーーでは、それはどんな仕掛けなのでしょうか?

 お手紙、つづきます。
 
 
〈勝ち負けも先越されたもない娯楽 うまくできぬとイライラもせず〉

 

・お手紙(7)はこちらからどうぞ。
 (7)5歳頃からの積読本が「本読む子」への最短ルートでした~10年前に出会ったママさんへ~|涼原永美 (note.com)
 

・お手紙(1)はこちらからどうぞ。
(1)5歳頃からの積読本が「本読む子」への最短ルートでした~10年前に出会ったママさんへ~|涼原永美 (note.com)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  

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