キンモクセイの思い出
買い物中、キンモクセイの香りの芳香剤が目についた。
キンモクセイと聞くと思い出すことがある。
小学生の頃のこと。通学路の途中にキンモクセイの木があり、毎年たくさんの花を咲かせ、とてもよい香りに溢れていた。
そのキンモクセイの香りが大好きだった私は、ずっとその香りを嗅いでいたいという思いから、家にあった星の砂( わかる人には懐かしい😆 )の入ったコルク栓の小瓶を空にして、その中にキンモクセイの花を摘んで詰め込み、香りを気の済むまで嗅いでいた。
当時は、ポプリが流行っていて、その真似事のつもりでもあったと思う。
そして、数日経った頃、いつものようにキンモクセイの香りを嗅ごうと、小瓶のコルク栓をはずして鼻を近づけると…
クサッ❗️
なんかいつものキンモクセイの香りじゃない…
なんか変な臭いに変わってる…
つまりは、小瓶に詰めたキンモクセイの花は腐り始めていたのだ…
小学生低学年だった私には、腐るという概念がなく、瓶に詰まったキンモクセイの香りは永遠に続くものだと思っていた。
いまでもその時の臭いを、かすかだが思い出すのであった…
私の鼻が、キンモクセイの思い出として忘れられないと教えてくれている…