絵本専門士による絵本まるごと研究会

「絵本まるごと研究会」は、第1期絵本専門士で絵本専門士養成講座講師の波賀稔さんが船橋み…

絵本専門士による絵本まるごと研究会

「絵本まるごと研究会」は、第1期絵本専門士で絵本専門士養成講座講師の波賀稔さんが船橋みらい大学で立ち上げた講座です。現在は、第5期から第8期の絵本専門士が中心となり、得意分野を活かし、絵本の魅力を紹介しています。noteでは、研究会のレポートを中心に紹介していきます。

マガジン

  • 絵本まるごと研究会の課外活動

    絵本まるごと研究会のメンバーが、研究会を超えて活動をした記録です。

  • 絵本まるごと研究会開催レポート

    絵本まるごと研究会で開催した講座の記録です。

  • 印刷と製本のヒミツを知ると、絵本はもっと楽しくなる!?

    絵本を造本の視点から眺めてみませんか?このマガジンでは、絵本の構造や表現について考えてみたいと思います。これまで以上に絵本を味わい、楽しむことができるかも♪

  • 絵本専門士 藤得顕の「絵本の⽊」

    • 6本

    絵本は、楽しむためにある。 絵本は、読み⼿・⾒る⼈が⼀緒に楽しむから味わい深くなる。 絵本は、⼦どもはもちろん⼤⼈が読む“からこそ”楽しい。 絵本は、まるで⽊のようだ。 何も⾔わず、そこにくる様々なものに恵みをもたらす。 現役保育⼠が実際に⼦どもと絵本を読んで感じたことや考えた事を記事にし、保育⼠・⺟親・⽗親が絵本を⼦どもとより楽しむヒントをご紹介しています。

記事一覧

絵本まるごと研究会書店はじめました!2024winter①「明日も楽しく」

絵本まるごと研究会では、京都府の山城書店様にて、私たちが選書をした作品の販売を始めました。 21名の会員が2つのグループに分かれ、それぞれのテーマに沿った選書をして…

絵本まるごと研究会書店を始めました!2024winter②「心がぽかぽかあたたまる絵本」

絵本まるごと研究会では、京都府の山城書店様にて、私たちが選書をした作品の販売を始めました。 21名の会員が2つのグループに分かれ、それぞれのテーマに沿った選書をして…

第42回絵本まるごと研究会

【今回の講師】 中尾玲一氏(城西国際大学 准教授) 図書印刷株式会社や株式会社徳間書店にて書籍の製造や販売に携わった後、現職。 大学では、メディア学部にてサブカル…

第41回絵本まるごと研究会

毎年恒例の新刊絵本を振り返る会。2023年に刊行された推しの絵本を紹介しました。 『ほうきぼしのまほう』 パパの転勤で自然豊かな地域から都会へと引っ越した主人公は、…

第40回絵本まるごと研究会

11月25日に開催をした例会では、絵本の群読について、当研究会での実践と参加者の経験をもとに意見交換を行いました。(ここでの群読とは、教育現場での読みとは異なり、絵…

第39回絵本まるごと研究会

2023年10月28日(土)の絵本専門士による「絵本まるごと研究会第39回」では、「子どもとお母さんを支える絵本~学童期編~」をテーマに、第5期絵本専門士のAkada…

第38回絵本まるごと研究

2023(令和5)年9月30日(日)絵本専門士による「絵本まるごと研究会第38回」では、「文字なし絵本」の魅力を語る! ~おすすめの「文字なし絵本」を読もう~」をテーマに、第…

絵本ワールドin京葉(紀尾井町キャンパス)に出展しました。

2023年10月14日(土)~15日(日)、絵本まるごと研究会は、城西国際大学紀尾井町キャンパスで開催された「絵本ワールドin京葉」に出展しました。 1.ポスター展示これまで…

評論社さんの冬のフェア2023で絵本を紹介させていただきました!

評論社さんが書店に配布するフェアのパンフレットに、私たちがお薦めの絵本を紹介いたしました。 POPを作成させていただきましたので、書店の絵本コーナーで見つけてくださ…

第37回絵本まるごと研究会

令和5年8月27日(日)の第37回絵本まるごと研究会のテーマは、「認定絵本士養成講座について学ぶ~講座の様子と学生の学び~」でした。今回は、第5期絵本専門士であり、保…

第36会絵本まるごと研究会

令和5年7月30日(日)絵本専門士による絵本まるごと研究会第36回では、「アイスブレイクの引き出しを増やそう」をテーマに、第五期絵本専門士の森景子と増田穂里が担当させ…

第35回絵本まるごと研究会

今回のスピーカーは2名。 石坂律子(兵庫県在住。図書館勤務を経て現在は子育て支援室スタッフ。公民あらゆる場所での絵本読みは25年以上。そのほとんどが未就園児と保護者…

第34回絵本まるごと研究会

2022年7月に開催した第28回絵本まるごと研究会が大盛況でしたので、再び昔ばなし絵本をテーマとした研究会を開催しました。今回は、どんな作品がどのように紹介されたでし…

第33回絵本まるごと研究会

⒈ はじめに 第33回絵本専門士による絵本まるごと研究会を担当させていただきました、第5期絵本専門士の相沢和恵です。埼玉県にある浦和大学こども学部こども学科で保育…

第32回絵本まるごと研究会

1月の研究会は、恒例の2022年新刊絵本をテーマとした選書会を開催しました。 現代は、自分の目や手足を使わなくても簡単に色々なことを知ることができます。自分もすっか…

第31回絵本まるごと研究会

絵本の中には、文字のない作品もあります。どのように読み聞かせをすればよいのか、作者は解釈を読者に委ねているのかなど、いろいろと考えることができそうです。今回は一…

絵本まるごと研究会書店はじめました!2024winter①「明日も楽しく」

絵本まるごと研究会では、京都府の山城書店様にて、私たちが選書をした作品の販売を始めました。 21名の会員が2つのグループに分かれ、それぞれのテーマに沿った選書をしています。 一つ目のテーマは「明日も楽しく」。 お近くの方は、ぜひ山城書店様にて私たちの選書をご覧いただき、気になる作品をご購入いただけますと嬉しいです! どうぞよろしくお願いいたします。 「明日も楽しく」選書リスト『アパートのひとたち』 アパートにはどんな人が住んでいるのでしょう?絵をじっくり眺めてみてくださ

絵本まるごと研究会書店を始めました!2024winter②「心がぽかぽかあたたまる絵本」

絵本まるごと研究会では、京都府の山城書店様にて、私たちが選書をした作品の販売を始めました。 21名の会員が2つのグループに分かれ、それぞれのテーマに沿った選書をしています。 二つ目のテーマは「心がぽかぽかあたたまる絵本」。 お近くの方は、ぜひ山城書店様にて私たちの選書をご覧いただき、気になる作品をご購入いただけますと嬉しいです! どうぞよろしくお願いいたします。 「心がぽかぽかあたたまる絵本」選書リスト 『こんとあき』 「初めて大判の絵本の原作も絵も任されて一生懸命描

第42回絵本まるごと研究会

【今回の講師】 中尾玲一氏(城西国際大学 准教授) 図書印刷株式会社や株式会社徳間書店にて書籍の製造や販売に携わった後、現職。 大学では、メディア学部にてサブカルチャー研究、メディア産業研究などで教鞭をとり、絵本ワールドin京葉などで学生にイベント運営を指導している。  2月17日に開催された第42回絵本まるごと研究会は、大学の先生を講師に迎えたことに加え、リアルとオンラインのハイブリッド開催など、初めて尽くしの開催となった。 そして今回は、まさに「講義」であり、専門的な

第41回絵本まるごと研究会

毎年恒例の新刊絵本を振り返る会。2023年に刊行された推しの絵本を紹介しました。 『ほうきぼしのまほう』 パパの転勤で自然豊かな地域から都会へと引っ越した主人公は、新しい環境に馴染めずもどかしい毎日を過ごします。ある晩、窓から見えたほうきぼしが、主人公にかけた魔法とは?新しい環境を受け入れるのは、必ずしも簡単なことではありません。大人にも勇気をくれる一冊だと思います。色鮮やかで、最終画面に驚きもあり、お話し会にもお薦めです。(やさか) 『ぼくはなんのほん?』 人がいな

第40回絵本まるごと研究会

11月25日に開催をした例会では、絵本の群読について、当研究会での実践と参加者の経験をもとに意見交換を行いました。(ここでの群読とは、教育現場での読みとは異なり、絵本の群読となります。) 複数名で読むことでの効果や、読み方のパターンなど、多くの発見がありましたので、紹介します。 矢阪亜希子 印刷業界初!の絵本専門士(第5期)/JPIC読書アドバイザー(第25期)。絵本まるごと研究会や地域の読書支援ボランティアなどを通じて、造本の視点から見た絵本の魅力を伝えていきます。 相

第39回絵本まるごと研究会

2023年10月28日(土)の絵本専門士による「絵本まるごと研究会第39回」では、「子どもとお母さんを支える絵本~学童期編~」をテーマに、第5期絵本専門士のAkadaが担当させて頂きました。 Akada (東京都在住。病院勤務の言語聴覚士を経て現在は地域のフリースペース勤務。都内で乳幼児から高齢者までのおはなし会を実施している『おはなしポッポ』所属。絵本の読み聞かせや手遊びで活動しています。) 今回の発表は、2019年に私が担当しました「子どもとお母さんを支える絵本」の続

第38回絵本まるごと研究

2023(令和5)年9月30日(日)絵本専門士による「絵本まるごと研究会第38回」では、「文字なし絵本」の魅力を語る! ~おすすめの「文字なし絵本」を読もう~」をテーマに、第5期絵本専門士の德永加代と村田純子が担当させていただきました。 德永加代 大阪府在住。現在、大学の教育学部で認定絵本士養成講座を担当しています。学生と一緒に図書館などでおはなし会を行っています。 村田純子  京都府在住。元小学校教諭。現在は中学校でことばの力育成支援員として学校図書館で司書の仕事をして

絵本ワールドin京葉(紀尾井町キャンパス)に出展しました。

2023年10月14日(土)~15日(日)、絵本まるごと研究会は、城西国際大学紀尾井町キャンパスで開催された「絵本ワールドin京葉」に出展しました。 1.ポスター展示これまでに絵本まるごと研究会で取り上げたテーマと参加者が選書をした作品の紹介をポスターにまとめ、掲示しました。 また、選書の理由や作品の魅力を掲載したレポート(※)を元に、配布資料を作成しました。 【紹介した作品】 お立ち寄りいただいた方々からは、 「お薦めの絵本が、テーマごとにまとめて大きなポスターに掲

評論社さんの冬のフェア2023で絵本を紹介させていただきました!

評論社さんが書店に配布するフェアのパンフレットに、私たちがお薦めの絵本を紹介いたしました。 POPを作成させていただきましたので、書店の絵本コーナーで見つけてくださいね。 ぞうのババール ぞうのババールは初めて行ったデパートのエレベーターで昇ったり降りたりが面白くて…その後どうなったかな?(東京都 相沢和恵) アンナの赤いオーバー 終戦後、物不足の中で母娘が作り上げたXマスプレゼント。大切な物を手放す勇気と母の愛が心に染みる実話。(神奈川県 矢阪亜希子) ラン パン

第37回絵本まるごと研究会

令和5年8月27日(日)の第37回絵本まるごと研究会のテーマは、「認定絵本士養成講座について学ぶ~講座の様子と学生の学び~」でした。今回は、第5期絵本専門士であり、保育者養成校にて認定絵本士養成講座の講座担当を務めております野見山直子と小屋美香が担当させて頂きました。研究会では、認定絵本士養成講座の概要とそれぞれの養成校での講座の様子、そして講座から学生がどのような学びをしているかについてをお話致しました。 ■認定絵本士養成講座とは  「認定絵本士養成講座」制度は"子ども

第36会絵本まるごと研究会

令和5年7月30日(日)絵本専門士による絵本まるごと研究会第36回では、「アイスブレイクの引き出しを増やそう」をテーマに、第五期絵本専門士の森景子と増田穂里が担当させていただきました。 はじめに、プロフィールをご紹介させていただきます。 森景子 北海道在住 元幼稚園教諭・幼児教室講師。NAKカルチャー教室を始め、親子向けのイベントから幼児教育従事者や政経セミナーまで、絵本を媒体にした活動をしています。 増田穂里 埼玉県在住 荒川区で一校専任の学校司書。公共施設や教育機関等

第35回絵本まるごと研究会

今回のスピーカーは2名。 石坂律子(兵庫県在住。図書館勤務を経て現在は子育て支援室スタッフ。公民あらゆる場所での絵本読みは25年以上。そのほとんどが未就園児と保護者対象) 中河原優子(茨城県在住。司会業・子育て支援業に従事。図書館でのお話しボランティアの他、公民館等で親子向け絵本ワークショップなどを多数開催。) 二人とも長きにわたりあかちゃんやあかちゃんを連れた保護者と関わりながら絵本を読んできました。今回はリアルな現場で読み合う中での声や事例を通して、あかちゃんと絵本につい

第34回絵本まるごと研究会

2022年7月に開催した第28回絵本まるごと研究会が大盛況でしたので、再び昔ばなし絵本をテーマとした研究会を開催しました。今回は、どんな作品がどのように紹介されたでしょうか。お楽しみください。 魅力を感じる所は、後半の場面で馬方がやまんばの家の屋根裏から仕返しをする場面。絵本の縦面と横面を使い視覚表現に工夫されている点です。登場人物の表情もどこかこっけいさを感じる。残酷なシーンもあるように感じるがよく絵を見ていくと、残酷なシーンの描き方が過激ではなく子どもが想像する余白を残

第33回絵本まるごと研究会

⒈ はじめに 第33回絵本専門士による絵本まるごと研究会を担当させていただきました、第5期絵本専門士の相沢和恵です。埼玉県にある浦和大学こども学部こども学科で保育者養成の教員をしております。  東京の私立短期大学保育科を卒業後、幼稚園教諭として都内に勤務し、その後縁あって息子達が通っていた保育所で保育士として勤務、幼稚園・保育所で大勢の実習生を受け入れた経験から養成の道に入りました。 2019年10月に神保町の「ブックハウスカフェ」で、絵本専門士の講座で教えて下さった村

第32回絵本まるごと研究会

1月の研究会は、恒例の2022年新刊絵本をテーマとした選書会を開催しました。 現代は、自分の目や手足を使わなくても簡単に色々なことを知ることができます。自分もすっかり分かったような気になってしまいがち。自分の足で歩いて、自分の目で確かめて、からだ全部で感じて受け止める…そんな体験を大好きな家族とできたら、どんなに素敵なことでしょう。深い青と藍色の夜の風景、そして見開きいっぱいに描かれた「朝」… とても美しい絵本です。  この絵本を読んだ時、何十年も前の夏休みのある朝のことを

第31回絵本まるごと研究会

絵本の中には、文字のない作品もあります。どのように読み聞かせをすればよいのか、作者は解釈を読者に委ねているのかなど、いろいろと考えることができそうです。今回は一人一冊ずつ字のない絵本を紹介しながら、その魅力を探ってみました。 「字のない絵本」というお題は,日頃文字のある絵本を読むのが当たり前の活動をしている自分にとって,違った切り口で絵本を見る機会をいただきました。 知らない絵本もご紹介していただき,解釈が分かれる,というか分からない絵本もあり,そこを含めて面白いと思いまし