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蛍を見に。

「明日蛍を観に行くけど一緒に行くかい?」
Jazz仲間のまもさんからお誘いを受けたのは昨日のこと。
「行く、行くーっ!」とふたつ返事で承諾、
その後友だちにも誘いをかけ、行くことになった。
突然のお誘いに心が躍る。

仕事帰りにいつものJazzの練習場所で6時半に待ち合わせ。
蛍が現れる時期や条件なんかの話を聞きながら辺りが暗くなるのを待ち、
7時20分頃に出発。
(ずいぶん陽が延びたなぁ)なんて思いながら現地へ車を走らせ、
10分ほどで蛍の観賞場所に到着。5月に田植えをした場所だ。
現地には更に数人、田植えで知り合った人たちも来ていた。
話を聞くと、田植えをした翌日に大雨が降ったものの、
稲は順調に育っているらしい。
稲の成育の様子をじぶんの目で確認したかったが、
暗がりに目が慣れず、よくは見えなった。

少し経ってから「蛍が出てきたよ~」と声をかけられ、
庭の敷地から田んぼへ移動。
(若い頃に比べて暗がりが見えにくくなったなぁ)なんて思いながら
田んぼの畦道をスマホの灯りを頼りに水路の近くまで歩いてみるが、
蛍がよく見えない。
更によーく目を凝らしてみると、2~3匹、近くの林に塵のような
ほのかな灯りを発見。
「あ!いた!」

友達とともに畦道を、明滅する灯りの方へゆっくり歩を進め、
葉の上に灯る蛍にしばし見入る。
葉に止まっているのはメスで、オスの誘いを待っているらしい。
次第に暗がりにも目が慣れ、木々の陰の濃淡がわかり始めた頃、
段々と蛍の数が増えだし、
1匹、また1匹、
蛍が空を舞い始める。

ふわり、ふわり
小さな灯りが灯ったり消えたり。
辺りは蛙の大合唱。
水路や田んぼの上を漂う蛍たち。
ゆっくり、ゆっくり時間が流れ、
まるで子供のように蛍を捕まえる人も現れた。

気がつけば30分以上が経過。
蛍が出没する時間も終わりに近づく。
鑑賞後、庭の一角で写真や動画を見せ合いながら談笑し、解散。
小一時間、贅沢をさせてもらった。

ことしはいつもより少し蛍の数が多かったようで、
誘ってくれたまもさんも満足げな様子。
「100匹くらい現れるといいんだけどなぁ、
蛍の成育条件がよくわからないんだよ」と、帰り途に話をしていた。
他の仲間も図書館に行って調べたり、講演を聞きに行ったりして
蛍の繁殖を実現させようとしているようだ。
水車づくりから始まって、田んぼや畑をみんなで管理し、
それを通じて友達と楽しんでいる様子が、
見ていてとても気持ちがよかった。


今回はひたすら描写だけしてみました。
では今日は、この辺でおしまい。チャンチャン
ありがとうございました!

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