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# 植物図鑑 『実種編』

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この実、何の実、気になる実 実、種、の調査リポートです。
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2023年5月の記事一覧

栴檀

栴檀

栴檀 (センダン)

辺りにジャスミンの様な甘い香りが漂っているが
それらしき花は辺りには見えないな。なんて事は
よくあること。

テイカカズラ それなら目線レベルから上にある

ハゴロモジャスミン それなら2m程の位置だな

ローズマリー 強い花は香る、胸元あたりより低い

クンカクンカ 犬のように鼻を鳴らして嗅ぐ
スンスンスン 猫のようにも匂いを嗅いでみる

うん、やはり良い香りがしてるね

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扉

扉 (トベラ)

セリ目、トベラ科、トベラ属の常緑広葉樹

真っ白な花が印象的な樹木である。

春の終わりから夏にかけ花を咲かせる植物。
この植物の名前の由来は、枝葉を折った時の
悪臭にあって、節分の時期に玄関扉にこれの
枝葉を飾り付けて、鬼が来ない様にした為に
扉 (トベラ) となったとされている。

洋名のチーズウッドの名称も単純にその匂い
が、チーズの様な匂いがする事に由来する。

この厄除

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雄薮虱

雄薮虱

ハイキングのメンバーと新三田駅で待合せ

約束の時間より10分前の到着の電車に乗り
NOTE BLOGの弱草藤(ナヨクサフジ)を
電車に揺られながら記事を書き上げてしまい
投稿押して少し目頭を押さえ寝てしまった。

目を覚ますと『次は、藍本、藍本〜』車内の
アナウンスにビックリする、それってどこ!
社内の路線図を見て、待合せの新三田から
なんとまあ三つも先の駅につくところにまで
来てるやんか、『こ

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芥子菜

芥子菜

芥子菜 (カラシナ)

アブラナ目、アブラナ科、アブラナ属

おでん、豚の角煮、など食材に添える事より
素材の味を引き立てながらも、その味覚刺激
を楽しむ日本に昔からある調味料のひとつ。

写真のものは、和芥子の名前で呼ばれており
芥子の中では、溶かしながら使用する汁物の
食材に適している。西洋にも独自に発達した
洋芥子、一般にはマスタードと呼ばれるもの
もあるのだが、和芥子の方がツンと鼻を突き

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白木蓮

白木蓮

白木蓮 (ハクモクレン)

モクレン目、モクレン科、モクレン属の樹木。

春に咲く花、そして、その後の流れを記載。

この樹木は、高さ25m超えの立派な樹木
で春の時期に沢山の白い花を付けてくれる。
私の知る範囲では最高の高さレベル。
そんな樹がオフィス街の真ん中の大阪中之島
の川沿いに立っている。あまりに高所なので
真っ直ぐに前を見て歩く人達はこの花の存在
には気付かない。

ランチ時には、弁当

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力芝

力芝

力芝 (チカラシバ)

イネ目、イネ科、サンキュラス属の多年生の
植物となる。

力芝の名の由来は、この植物を抜こうとすると相当な力がいることに由来する。地下茎はさほどは長くはないがその下に株を作り、これが抜く時の抵抗力となる。

穂先に単独で種が付き、これが連なった形で形成され、種には複数の針状の毛が多数生える。動物の毛に付着して範囲を広げるもので、人の衣服にはセーターなどの目の荒いものに付着す

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銀合歓

銀合歓

銀合歓 (ギンネム)

マメ目、マメ科、ギンネム属の植物。

少し前、ここで合歓ノ木(ネムノキ)に関し
ロマンチックな伝説も織り交ぜて紹介した事
があったが、同じ植物の分類にありながらも
少し勝手が違う植物がこの銀合歓である。

よく出来たお姉さんの紹介の後、そうでない
弟の紹介をするみたいな感じになる。よりも
テロリストに近い植物となる。

ギンネムは、メキシコ南部、ベリーズ、など
を原産とする

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大鳴子百合

大鳴子百合

大鳴子百合 (オオナルコユリ)

キジカクシ科、アマドコロ属の植物。

日本では北海道から九州までの、比較的明るめ
の森林に自生している多年草となる。

この仲間の鳴子百合よりも大型のもので葉っぱ
の長さは30cmにもなる。

茎はアーチ状に伸びて、その下に花が下方に
向け並んで咲く。それがまるで鳴子の様だと
云う事から鳴子百合 (ナルコユリ)の名称が
つく。これはその大型の種類である。

花の後

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BISHOP'S CROWN

BISHOP'S CROWN

福井県の旅館に飾ってあったものを撮影した。

宿泊の晩に飾ってあるのを見つけて撮影をし
翌朝に寝ぼけ眼で朝食の時にまた撮影をしと
その背景によって印象が全く変わるものだ。

へしゃむくれたカタチの唐辛子で面白い。
唐辛子は緑色から紅色へと変化していくが
その変化の兆しが見えかけている。

トウガラシの中には、観賞用のものもあって、
このものもその中のひとつかもしれない。

逆に世界有数の激辛品種か

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姫小判草

姫小判草

姫小判草 (ヒメコバンソウ)

イネ目、イネ科、コバンソウ属の植物。

小判草 (コバンソウ)、それを遥かに凌ぐ
小ささの花をつける植物が、この記事で紹介
する姫小判草(ヒメコバンソウ)となる。

三角型のその緑色の小さな花は、秋になると
そのままの形で小麦色になり、種をばら撒く。

イネ科の植物は、イネそのものがそうである
様に、他の植物の様なカタチの花は咲かせず
小穂というものを何個もぶら下げ

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神戸薺

神戸薺

神戸薺 (コウベナズナ)

アブラナ目、アブラナ科、マメグンバイナズナ属

一年草、もしくは二年草となる。

薺 (ナズナ)の種が三角形のバチ型なのに
対して、こちらの豆軍配(マメグンバイ)は
まん丸なのである。こちらは相撲の行司が
持つ軍配に形が似る事と、豆粒並みの小ささ
から豆軍配の名がつく。このマメグンバイ、
ナズナ、共にアブラナ科の植物である。
実のつき方がアブラナと一緒なことからも
お分

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小判草

小判草

小判草 (コバンソウ)

イネ目、イネ科、コバンソウ属の植物。

お父さんと、小さな娘さんが虫取りに来てて
娘さんは虫取網をバンバン振り回している。
追いかけているのはシジミチョウ相手なのに
そのスイングはちょっとキツすぎると遠目に
見てても思う。

お父さんは、ただ、付いてきているだけで
スマホの画面ばかりを見てて、娘さんの方は
見てはいない様子。それでもこうして河川敷
に一緒に来てるだけでもマ

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童泣

童泣

童泣 (ワラベナカセ)

リンドウ目、アカネ科、ボチョウジ属

付着根で基物に張り付き這い上がる蔓性植物。
ひとつの樹木に張り付いたら、蔦が伸びてその
樹木をグルリと取り囲む性質をもっている。
白玉の実はとても可愛くて見る者を和ませて
くれるものとなっている。

本来は白玉蔓(シラタマカブラ)の正式名称
をタイトルにすべきところなのを、方言名で
ある童泣(ワラベナカセ)をタイトルにした。

この別

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唐辛子

唐辛子

唐辛子 (トウガラシ)

ナス目、ナス科、トウガラシ属の植物。
言わずと知れた、あの辛さを楽しむ為に、
ありとあらゆる料理の中にその実を香辛料と
して使う植物である。

和名では蕃椒 (バンショウ) の別名も持つ。
学名はカプシカム (CUPSICUM)。これは
辛味成分のカプサイシンの言葉とリンクする。

この唐辛子の日本への渡来の履歴は諸説があって
明快な解答が出ていない。南蛮船による渡来説や

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