発達当事者が語る「働く」④
「誰もが過ごしやすい社会」を目指し、
発達障害の当事者と非当事者がともに
サービス開発を行う3日間のプログラム
ハッタツソン
合同会社Ledesoneが、日本マイクロソフト
株式会社、エクスポート・ジャパン株式会社
をスポンサーに「個の強みを活かす働き方」
の実現のためのアイディアを形にするイベント
を今年も、12月5日〜12月7日に開催する。
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それに先駆け、8月〜9月にわたり
行われたのが、『発達当事者が語る「働く」』
ハッタツソン2020プレイベントだ。
この日は"しかせん"こと、鹿野千絵さんの
考える「働く」を伺った。
鹿野千絵(かのちえ)さん
1982年奈良県生まれ。25歳の時に自閉症
スペクトラム障害とADHDの診断を受ける。
社会人20年の間に19回の転職をし、現在は
大阪市内の障害者施設の支援員をしている。
接客から営業、品質管理、介護職など多岐に
わたる職種と、一般雇用・障害者雇用・派遣
など様々な形態での勤務を経験。
モットーは「生きてりゃなんとかなる」。
(Peatixページより一部引用)
働くは「はた楽」
「失敗なくして我が人生なし」
物心ついた頃からのことを振り返り
彼女はそう語る。
持ち物をランドセルごと忘れたり、
思った瞬間に口に出してしまったり。
完璧を求めすぎて提出物を出せないことや
理不尽が許せず退職届を叩きつけたことも
あったという。
ほかにも、
「制服を着ていないと誰か認識できない」
「退屈になると能力発揮できない」
「2桁以上は計算機がないと常に間違う」
といった、たくさんの上手くいかないことを
経験してきた。
そんな彼女だからこそ大事にしているのが
「誰かが使えるではなく誰もが使える」
「傍(はた)を楽にする」ことだ。
スーパーでの勤務の際は、計算間違いで
消費期限切れが頻発するという課題に対し、
解決のためのプロジェクトリーダーを任され、
失敗のメカニズムを紐解く中で力量を発揮。
それまで常態化していた販売機会の損失を
防ぐべく、部門全体の課題や各スタッフの
行動原理を洗い出し、当初の損失の70%を
削減した彼女の取組は、その後「全店」に
導入されることに。
暗算で間違うなら入力だけで把握できるように
1人でやって間違うならチェック専任をおこう
「今まで」に固執する人も納得できるものに
誰でも見やすく読み違えしないように
そういった工夫一つ一つが、
「できる人ができない人を助ける」
「できないことをできることでカバー」
といった好循環を生み出したのだ。
誰もができるはできない人が作れる
「楽はつくるもの、苦は壊すもの」
「待っているだけでは楽にならない」
だからまず提案するんです。
その言葉にハッとする感覚は
おそらくおわかりいただけるだろう。
・時代にそぐわない慣習
・職場環境にそぐわないツール
・使いにくいツール
誰の担当というわけでもないそういったものは
誰もが不満を抱えているにもかかわらず、
いつまでも経っても解消されずに残りがちだ。
「転職は財産」
不満を抱えながらも同じ会社で同じように
働き続けてしまうのは、変化による負担や
離職による損失が仕事や生活に直結する
場合が多いからだろう。
社会人20年中19回の転職を重ねた彼女も
「変化は大変。回数を重ねるほど大変に
感じる」と話す。
そんな中でも、失敗の数だけ楽を作るための
情報を手に入れ、「へこたれない精神」や
「柔軟な考え方」「異業種でも生きるスキル」
「簡潔に自分を売り込む伝え方」といった
さまざまなものを身につけてきた経験は、
今の彼女はにつながっている。
「どうやって19回の転職を成功させたのか」
●自分のやってきたことをまとめる
・職務経歴書を職種別でA42枚程度に
・データで保存し書き換えられるように
・仕事以外にうまくいったこと
・趣味や地域活動(自助会)
・転職で得たものは何か、ポジティブな形で
●その上で、自分の特性に合うかを重視する
「同じ仕事なら、しんどいよりも
楽にできたらうれしいな。」
少しでもそう思うのならば、
「楽はつくるもの、苦は壊すもの」
この言葉を思い出そうと思う。
合同会社Ledesoneは、ともに、
個の強みを活かす働き方を創る
仲間を募集しています。
▼明日への一歩を、踏み出してみませんか▼
●本日のゲスト●
鹿野千絵(かのちえ)さん
1982年奈良県生まれ。25歳の時に自閉症
スペクトラム障害とADHDの診断を受ける。
社会人20年の間に19回の転職をし、現在は
大阪市内の障害者施設の支援員をしている。
接客から営業、品質管理、介護職など多岐に
わたる職種と、一般雇用・障害者雇用・派遣
など様々な形態での勤務を経験。
モットーは「生きてりゃなんとかなる」。
(Peatixページより一部引用)
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