アーティスト気質は創作に向かない
アーティスティックって何ですか?
僕は人と違う発想をすることだと思います。
こういう人って実は創作に向いてないんです。
ある日、友人がマンガの東京リベンジャーズについて言ってました。
そりゃそうだ!
全2巻ぐらい?
…まったく面白くないですね。
(※東京リベンジャーズ:普通の暴走族が半グレ集団に成長して、元カノを殺されてしまった主人公がタイムリープで食い止めようとする話)
ちなみに友人は読書はするけど自己表現にとんと興味ないタイプです。
でも仮に東京リベンジャーズの設定だけ与えられ、「ストーリーを考えてください」と言われたら、かなりアーティスティックな回答ですよね。
みんなと同じ考えができる大切さ
なんかの本で読みましたが、こういう考えもあります。
...小説の書き方に関する本だったと思います。
書きながら、読者はこのシーンで何を思うか、何を期待するか見極められること。
フツーに考えたらこう思うっしょ、を自分の作品について想像するのって意外と難しいものです。
でもそれができないと、どういうタイミングで裏切るべきか計算できません。
「国語の文章読解に正解なんてない」
というのも間違いで、アレは独自の解釈を聞いているわけではなく、限られた文脈から絞れる内容を判断できるかを試しているわけです。
個性の塊のような作家とは
"フツーならこう思う"をきちんと把握した上で、
"どこをどう裏切るか"のチョイスが絶妙な人です。
練られた技術というものは無自覚の領域に達します。
ソロバン習ってた人はソロバンなしでも暗算が速いですよね。
日舞やってた人は立ったり歩いたりするだけでなんか綺麗ですよね。
感性のままに面白いものが書ける人に出会うといかにもアーティスト!って思いますが、実はそういう理由からです。
たぐいまれな感性を持っているように見えて、実は後天的に技を身につけたわけですね。
ちなみにピカソも漫☆画太郎もフツーの絵を描かせたらめっちゃ上手いらしいです。
作家だと、破天荒な小説を書く人に限ってエッセイではすごくマトモなことを言う。なんかズルいw
大江健三郎、高橋源一郎あたりがいい例です。
やっぱり書く以上、泥臭い道は避けて通れないと、久しぶりに創作をして思った次第です。
暇だったら読んでみてください。
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