人生、山あり、谷あり、真実あり。
「今、ちょっと苦しいなと感じている方、そこにある真実はなんですか。」
本日は、苦しい時、辛い時に、その現実に対してどう向き合うべきか、
そんなお話をさせていただきます。
意外と知られてないと思うのですが、世界的名著『チーズはどこへ消えた』の著者スペンサー・ジョンソン氏の隠れた名作。
『頂きはどこにある?』
本日は、本書の力を借りながらnoteを通じて、読者のみなさんが、
ちょっと、勇気が出た。
そんなふうに思っていただいたら、幸いです。
■空回り。
「どうも、息子とうまくいかない。」
いわゆる会話をしたのは、どれくらい前だろうか。
もしかしたら、1年以上お互い目を見合わせて会話をしていないかもしれない。
息子が中学生の時までは、よく話した。
自分も野球部で、息子も野球部だったから、たまにキャッチボールをしていたほどだ。
キャッチボールの後に、少し休憩しながら
学校のこと、部活のこと、息子が考えていることをざっくらばんに話した。
あの時は、息子とつながっている気がした。
歯車がずれはじめたのは、高校生になってからだ。
息子が、
「野球をやめる、バンドを始める。」
自分の気持ちとしては、野球を続けて欲しかったが、彼の意見を尊重した。
キャッチボールがなくなった息子との距離は、疎遠になった。
それよりも、
仕事終わりに帰宅すると、かき鳴らされるギターの音に苛立ちを覚えるようになった。
期末試験前にも関わらず、夜遅くまでバンドの練習に出かける息子を叱るようになった。
家の中ですれ違う時に、息子にかける言葉が会話から嫌みになっていた。
「いつまでバンド活動続けるんだ、もうそろそろ将来のことを考えた方がいいぞ。」
そう言い放った後に、後悔する自分がいる。
ただ、息子と話がしたいだけなのに、
ただ、息子に将来を考えて欲しいだけなのに、
話そうとすれば話そうとするほど、近づこうとすれば近づこうとするほど、遠くなる距離。
そんな悩みに苛まれた時に、
僕らが自らに対して問いかけるべきことがある。
「この状況における真実は何か。」
という問いだ。
そして、その答えは、
「息子は、バンド活動が好きで、夢中になっている。」
ということだ。
😟
■苦しい時に、見出すべきこと。
人間関係、仕事、恋愛。
僕らは、時折苦しい思いをすることがある。
その時に、僕らが見出すべきこと。それは、
真実。
苦しい場面で前向きにいられる人、逆境に強い人は、いつも真実からスタートする。
お店から客数が減り、売上が下振れ始めてきた。
その裏にあるのは、お客様が満足していないという真実。
夫婦関係が少し疎遠になってきた。
その裏にあるのは、お互い愛しているのに、感謝することを忘れ始めているという真実。
お子さんとの会話が少なくなってきた。
その裏にあるのは、思春期に入り親との距離を置きたいという真実。
辛い時、苦しい時、僕らは目が眩みがちになる。
谷とは失ったものを求める時。
真実を見据えずに、失ったものを取り戻そうとすると事態は悪化する。
足元の土台(真実)がないのに、手を伸ばそうとジャンプしても更に深みにはまる。
思春期に入ったお子さんに対して、ただ会話したいと求めるだけでは、逆に遠ざかる。
親と距離が置きたいという真実からスタートする。
お子さんの成長をただ見守る、助けを求められた時に、サポートする。
それがやるべきことだったりする。
🤔
■真実を、味方にする。
苦しい時こそ、真実を見出し、真実を味方にする。
「息子は、バンド活動が好きで、夢中になっている。」
その真実から、親としてどんな親でありたいか、理想の状態を具体的にイメージする。
その時に、取るべき行動は、
「バンド活動に励むのではなく、勉強を頑張りなさい」
と、嫌みを言うのではなく、
「息子さんのライブを見に行き、そして拍手を送る。」
ということではないだろうか。
谷の苦しみは、それまで無視してきた真実に気づかせてくれる。
同じような挫折を味わっているはずなのに、
打ちひしがれる人と、立ち直ろうとする人がいる。
前者は、真実から目をそらし、不幸を嘆く。
後者は、真実に焦点を当て、そこから学ぶ。
その学ぶ姿勢は、真実を土台にしたときに、
挫折を乗り越えた自分を具体的にイメージすることから始まる。
お客様が満足していないという真実から、
商売が繁盛してる自分のお店がどんな状態か具体的にイメージする。
そこから、自分のお店の強みをもう一回見直すかもしれない。
お互い愛しているのに、感謝することを忘れ始めているという尽日から、
理想する夫婦の在り方を具体的にイメージする。
そこから、相手に感謝すべき点に目を向け、愛情を示すようになるかもしれない。
思春期に入り親との距離を置きたいという真実から、親としてどんなふうに子供の成長を支えていきたいかイメージする。
そこから、無理に会話しようとせず、子供の頑張る姿をとにかく見守る親であろうとするかもしれない。
山であれ谷であれ、晴れであれ雨であれ、
真実から謙虚に学ぶ人は、平穏な心を保てるようになる。
山の目的は人生を讃えることで、谷の目的は人生から学ぶこと。
■まとめ
本日は、逆境に対して持つべき心構えというテーマで考えてきました。
辛い時、苦しい時、悩んでいる時。
僕らが、まず問いかけるべきことは、
『この状況における真実は何か。』
ということ、苦しい状況の中でも真実を見失わないようにする。
真実を避けて、何かを得ようとしても、事態は悪化します。
そして、真実を見定めたら、真実を味方にする。
真実を土台として、目の前にある現実を乗り越えた時の理想の状態を具体的にイメージする。
具体的なイメージから、日々の行動を少しずつ変えていく、
それが、谷から山に登り始めているという実感をあなたに与えてくれる。
苦しい時、辛い時、悩んでいる時、
まるで自分は深い谷底にはまってしまったように思う。
永遠に山には登れないような気がする。
でも、どこが谷でどこが山かなんて明確なラインはない。谷と山はつながっている。
やまない雨がないように、落ち続ける谷もない。
そう考えられるようになれば、もっと冷静に目の前の現実を受け止められる。
「山の目的は人生を讃えることで、谷の目的は人生から学ぶこと。」
謙虚に学ぶ姿勢を失わなければ、
力強く、でもしなやかなに、
谷から山に向けて歩み始めることができるはずだ。
🤗
P.S 気づいたらまた人生論になってました(笑)週末はみなさんの記事紹介しながら、人生のダイアローグ(対話)を始めるよ!
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