見出し画像

「教えてあげる」は甘やかすことではない、という話①

こんにちは!株式会社WOW WORLDで教育担当をしている嬉野(うれしの)です。

みなさん、「優しい先輩」ってどういう人だと思いますか?
この定義はもしかしたら先輩目線・後輩目線で多少のズレがあるかもしれませんが、「聞いたことを正しく教えてくれる」「丁寧に指導をしてくれる」というのが、多くの人がイメージする優しい先輩像だと思います。
しかし、優しさを間違えて後輩を「甘やかしてしまう」ことは、誰のためにもなりません。教育担当の仕事は「後輩を育てること」です。可愛い後輩たちのことをつい甘やかしてしまう気持ちもよく分かりますが、時には心を鬼にする必要があります。

今回は優しい先輩を目指そうとしている方へ、自分への戒めも込めて「甘やかすことと教えてあげることは違う」というテーマで全3回に渡ってお話をしていきます。まずは、前提として後輩が話しかけやすい環境づくりについてと、今すぐ出来る第一歩目の改善についてのお話です。

後輩が「聞いてくれる」環境づくりが何より大切


まず前提として、後輩が分からないことを「解決できない」のは教育者側にも責任があると思います。今はリモートワークが多くなりましたが、対面で仕事をしている時には次のような先輩を見ることもありました。

・質問をしても作業の手を止めることなく、目線を合わせずに返事をする
・質問と違う内容の回答をしてしまう

後輩の教育の他に自分の業務で忙しいというのも分かります。時には明らかに後輩側が質問をするタイミングを誤った場合もあるでしょう。あるいは、正しく質問の意図を把握出来ないこともあるでしょう。もちろん質問をする前に自分で調べて解決すべきという場合もありますが、そこは後述します。

しかし「この先輩には聞きにくい」と一度でも思われてしまうと、質問をする時に二の足を踏むようになり…。結果、大事な確認を後回しにしてしまったり、分からないまま進めてしまったり、という悲劇に繋がってしまいます。

・質問をしてくれたら手を止めて話を聞く
・意図を考えながら適切な回答を心がける

まずは最低限これだけ気を付けていれば、質問をしにくい印象を与えることはないと思います。

ただ答えを教えることを指導とはいわない


沢山質問をしてきてくれる状態になっていると、次に悩みがちなのは「すぐに答えを教えてしまうこと」ではないでしょうか。

確かに最初は教えることでインプットさせることも大事です。ただ、答えだけを伝えてしまうと思考力が成長しないと私は考えています。既に教えた知識を応用すれば分かる内容や、少し考えたら分かることに関しては答えより「ヒント」を与えた方が本人の達成感や自信にもつながると思います(もちろん時と場合によりますが)。

では「ヒント」を与えるべきタイミングは一体いつなのか、どうヒントを出すべきなのか。私自身もまさに今悩んでいる部分ですが、「今はこのように対応しています」という内容を次回お話します。皆さんが後輩の教育で気を付けている点などご意見がありましたらコメントをいただきたいです。

それでは、次回もよろしくお願いいたします。

この記事が参加している募集

オープン社内報