別れを切り出された時に、助けてくれた論語の言葉

今回は、論語の言葉を一部紹介したいと思います。

私も過去に付き合っていた中で、別れを切り出されたことがありました。「他に付き合いたい人がいて、その人の方が将来性がありそう」と言われました。彼女の立場で考えると、「確かにそうかもな」と思うところもありましたが、数年尽くしてきただけに、なかなかにきつかったです。

自分の心を保つために、心を強くしてくれる言葉が欲しい。人生の先輩から何かヒントとなる考え方を得たい。そんな中、手に取った本の中に論語があり、そこに書いてある内容が心に沁み、心の強さを徐々に取り戻すことができました。

当時、よく読んだものを2つ紹介します。

子曰く、
人の生くるや、直たれ。
これなくして生くるは、幸いにして免(まぬか)るるのみ。

訳:人間は生きていくとき正直であれ。それがなくて生きているとすれば、それは幸運にも失敗を免れただけのことだ。

「あー、もう自分の気持ちに任せて他の異性と遊ぼうかな」と思ったり、「何で他の人はうまくいっているのに、何で自分はうまくいかないんだ」というような考えが浮かんできたこともありました。が、他の人でも同じように苦しんだ経験をした人もいるし、もし道をはずれて失敗がないのなら、それは単に運が良かっただけだと。いつも幸運とは限らないから、実直に生きようと思いました。


子曰く、徳 孤ならず、必ず隣(となり)有り。

訳:人格のすぐれている人は、けっして独(ひと)りではない。必ずその人を慕って、そのまわりに人が集まってくる。

人格がすぐれた人になる、とまでは言わないですが、誠実さや人を思いやる気持ちを持つようにしよう、と思いました。それらの気持ちが、他の人たちに伝わり、みんなを引きつける。そして、彼女もいずれ友達として戻ってくるかもしれないし、新しい出会いもあるかもしれない。ポジティブな思いにさせてくれた言葉でした。


私が読んだ本は、子ども向けに書かれた本のようですが、大人が読んでもとても勉強になると思います。参考文献に記載してますので、興味のある方は、一度読まれてはいかかでしょうか。おすすめです。


参考文献
監修 加地伸行, 編集協力 小島 毅,  子や孫と読みたい日常語訳 beポンキッキーズの論語, 2013年, 28-29p, 102-103p

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