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塾で働くようになるまで⑥


今回は大学時代の就職活動についてまとめていく。
これまで中学受験編・中高校生編・大学在学編を①〜⑤のシリーズでまとめています。

進路選択

理系大学だったこともあり、周りは大学卒業後に大学院へ進学する人が多かった。
私の選択肢にそれはなく、就職することを選んだ。

アルバイト中心の生活をしていたためか、仕事=サービス業という考えができあがっており、エントリーする企業選びもさほど困らなかった。

今では就活生が当たり前に登録をするリクナビやマイナビといったネット媒体。私が就職活動をしていた頃はまだそれらは出始めたばかりだったと思う。本屋やコンビニで購入した紙媒体も使って、企業選びをしていた。

このようにして中学生や高校生の時には将来の進路はまったく見えていなかったわけだが、大学生活の中で経験を積み、そして自分を知り、自分のやりたいことが自然と見えてきたのだ。

就職氷河期

バブル崩壊後、1993年から2005年はいわゆる就職氷河期。2000年は金融不安やITバブル崩壊などもあり、超氷河期を迎えていた。有効求人倍率は1倍を切り、0.99倍だった。

有効求人倍率…有効求職者数に対する有効求人数の割合で、雇用動向を示す重要指標のひとつ。景気とほぼ一致して動くので、景気動向指数の一致指数となる。1倍を切るのは、簡単に言うと仕事が少なく、仕事を求める人の方が多い状態。

そのような時代背景の中、私がエントリーした企業は、
マクドナルド
サイゼリヤ
和民

の3社。すべて飲食業である。

そして一番入社したかったのはマクドナルド。

現在はフランチャイズ店舗が多いようだが、当時は8割か9割は直営店舗だった。採用人数も100名以上いたと思う。

アルバイト先でもあったマクドナルドでは、働く中で魅力ある社員の方とたくさん出会ったことが、私を就職へと後押ししてくれた。

コミュニケーションの達人。
モチベーションを上げるのがうまい方。
頭の回転が速く、仕事が正確な方。

そのような方と仕事をしていて、自分も同じフィールドで働きたいと思うのはそう時間はかからなかった。

店長に相談し、内部からエントリーをさせていただいた。選考が他社よりも早く進み、大学4年のゴールデンウィーク明けには内々定をいただいた。

他の2社も会社説明会などには参加したが、マクドナルドの内々定が出たタイミング以降の選考には行かず、辞退した。

大学生活全般を通してだが、本当に周りの人に恵まれていたと感じている。

プライベートの変化

大学時代、それなりに恋愛もした。

年上の人とも年下の人とも。 
相手はアルバイト先の同僚、友人の友人だったり。

しかし相変わらず恋愛偏差値が低い私は、一つひとつの恋愛はあまり長続きしなかった。

そのような中、大学3年の冬から付き合い始めた方と1年後に結婚した。大学卒業前である。そして一人の子どもにも恵まれ、22歳の時に父親になった。

当時誕生した息子も今は大学生となり、もうすぐ就職活動。いい仕事と巡り合ってもらいたい。

職業や進路選択について

以上のような経験から、塾で生徒に伝えていることがある。

中学や高校在学中で将来の夢があるのは本当に素晴らしいこと。

だけどみんながみんな高校卒業までに将来のことを決められるわけではない。

これから先、もっと広い世界を知って、それから決めても遅くはない。

だけど自分が何をしている時に充実感を感じるかを記録しておいたほうがいい。

そして将来やりたいことが出てきた時に、諦めることにならないように目の前の勉強を本気で頑張れ。

早い時期に将来にやりたいことが決まった人は、本当に素晴らしいと思う。それに向かって、まっすぐ進ませてあげたい。

あとは決まらない生徒さん。
自分が何に興味を持って、何に充実感を得ているのか、なるべく今の気持ちを何かに残しておくことをオススメする。

今はSNSなどで自分の思いを簡単に記録する術がある。
勉強じゃなくてもいい。遊びでもいい。
そのことを何か残しておくとよい。
それが将来の仕事につながる種になる
かもしれない。

そして、多くの大人は「学生の時にもっと勉強しておけばよかった」と思っている
それは勉強をしなかったことで、将来の選択肢が狭くなっていることに、大人になってから気づきはじめるからだ。
今は無駄に思う勉強も、将来どこかのタイミングで「ここに繋がるのね」と伏線回収できることもある。

また学校でも無理に進路を決めさせようとする流れがあるが、私は高校生までの世界しか知らない子がそんなに簡単に自分に合う進路を決められないと思っている
もちろん、やりたいことが早い時期に見つけられる子もいる。それは素晴らしいこと。

でも大人だって、今の仕事が自分に合っているか悩むときがある。

そんなに簡単に天職は見つからないかもしれない。

私が生徒にできる未来教育は、やりたいことを探すために生徒に寄り添って一緒にその材料を調べることとともに、その生徒の良い部分をたくさん承認してあげることだと思っている。

そのような環境の中にいれば、自分自身のことを理解していき、自ずとやりたいことが見えてくると信じている。

次回はマクドナルド社員編になります。

★芸術の秋★
ということで自伝を通して、何かメッセージが伝えることができればと執筆しています。
シリーズを通して10000字を超えました。
何かのお役に立てていれば嬉しいです。

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