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夫婦なんて所詮は他人……でも、それがいい。

僕たち夫婦は性格も価値観もぜんぜん違います。

なにやら冒頭から不穏な文章になってしまいましたが、
こんにちは。
編集デザイナー夫婦の(編集者)のほうです。

こちらの自己紹介でも書きましたが、
妻はどちらかというと根明(ネアカ)なほうですが、僕は根暗(ネクラ)。
僕はどちらかというとロマンチストですが、妻はリアリスト。
僕はどちらかというズボラですが、妻はなんでもわりときっちり。
といった感じで性格も考え方もかなり対照的です。

バンドなら音楽性の方向性の違いで解散してもおかしくなさそうですが、
幸いなことに不思議と長続きしています。

もっとも、そんなふたりなので、ぶつかることはよくあって。。。
例えば人生設計。

結婚はいつするのか? 
子どもはどうするのか?
家はどうするのか?
貯金は?
仕事は?

わりとなりゆき任せ、なるようになる的な考えの僕と、きっちり決めて、それに向かって進めていきたい妻とでは、価値観も考え方も全然違うので、時には、けんかに近い議論を、朝方までするなんてこともよくありました。
………というか今でもあります(笑)

僕ら夫婦の場合は、そうやってとにかく納得がいくまで話をしないと気が済まないところがあって、これは幸いなことなんですが、そういう経験を通して思うのは、
夫婦と言えども、結局は他人なんだよなということだったりします。
(幸いとかいたのは、とことん話し合わなければ、この境地にも至れなかったかもしれないから)

こう言うとちょっと悲しくも聞こえるのですが、世の中全ての夫婦がもともとは赤の他人同士だったわけで、そう考えると当たり前のことでもあります。
むしろ、それでも夫婦として一緒にいるのだから、それはすごいことだなと思ったりもします。

こうして、夫婦は他人ということを認めてみると、わりと見えてくることがあります。

それは、要するに、夫婦は育った環境も経験したことも違うんだから、価値観も考え方も違って当たり前だよなということです。

またそのことで、救われたことも少なくありません。
それは、例えば僕が何かにぶつかって思い悩んでいるときに、妻が思いがけない視点からメスを入れてくれる時なんかが、それです。

例えばお金についての考えなんかがその最たるもので、僕はどちらかというとお金は汚いものと考えていたところがあって、そのせいでお金に振りまわされていたところがあったのですが、妻と出会ったことで、お金は使われるものではなくて使うものという視点を持つことができたり。

仕事観についても、僕はもともと好きなことをやって生きていく的な考えの人間だったのですが、やはりそれだけでは行き詰まったり、挫折したりすることも多かったのですが、どちらかというと仕事は仕事、人生は人生的な考え方をする妻と出会ったことで、いい意味で仕事との距離のとり方を考えることができるようになったりとか。

もし僕たちが、価値観がものすごく近い、似たような考え方の夫婦だったとしたら自分の考え方の幅も広がらなかったでしょうし、人生行き詰まりまくったり、経済的にうまくいってる人をうらやむような人生を送ったりしてたんだろうなと思ったりもします。

だから、

夫婦なんて所詮は他人……でも、それがいい。

いやまあ、議論してるときは、それはそれで、なかなかにヘビーな時はあるのも事実ですが(笑)
でも、違うってそんなに悪いものでもない気がします。


※イラストを使わせていただいたどーどーさんありがとうございます。




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