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新ビールサーバー、まだまだ改良中(続)

前回、新ビールサーバーに使う道具で「コールドプレート」と「チラーコイル」の二択があるという話をしました。

そもそも、ビールは金属製の樽に詰めて出荷され、お店ではカプラーという接続器具を用いてビールホースを接続し、炭酸ガスでビールの液体を押し出す(注ぐ)という構造になっています。

エデン特急のものではなく、拾い画像です(悶)。

クラフトビール屋さんの場合、ビール樽は全て冷蔵庫で管理していますので、前述のコールドプレートもチラーコイルも登場する機会はありません。
そんな中でもこだわりのあるお店で、「ピルスナー」という大手ビール会社がメインに造る種類のビール〜我々にとって一番馴染みのある金色の泡たっぷり、炭酸の効いたビール〜には、この器具を使うというお店もあります。

冷蔵庫で冷やすのは限界があって、例えば庫内温度を2度に設定していたとしても、ビールホース、ビールサーバーを通って、グラスに注がれると、5度くらいにはなっているんではないでしょうか。

「ピルスナー」というビールは、他の種類のビールと比較して、低い温度にした方が一般受けがいいという印象があります。
そのため、今回は冷蔵庫の外で、もう一回クーラーボックスにて冷やして注ぐ方法を採用しました。

そのクーラーボックスの中に入っているのが、前回ご紹介した「コールドプレート」と「チラーコイル」です。

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コールドプレート。片手では支え切れないほどの重さがあります。

「コールドプレート」、この四角い金属の中に細い管がグルグルと巡っています。
氷水につけると一気に金属が冷え、ビールが迷路を回るようにグルグル巡っている間にギンギンに冷えるという器具です。

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チラーコイル。スプリングマンみたいな形状で、外側だけでなく内側もぐるぐるしています。

考え方は「チラーコイル」も同様なのですが、構造が違います。
螺旋状になっているとか、そんなことはあまりビール自体には影響を与えないと思っています。

それぞれを簡単に比較して長所(←わたくしにとっての)を書くと、
「チラーコイル」の方が距離が長い、
「コールドプレート」の方がより冷える。


通常、クラフトビール屋さんの場合、ビール樽に繋いだホースは注ぎ口まで3.5mもあれば、ビールを注いだ経験のある方なら難なく注げると思います。
炭酸ガスが強め、液体粘度が高めの場合、泡だらけになる可能性が高くなるので、経験者でも“注げないビール”注ぐのに苦労するビール”“廃棄やロスが多くなる日ビール”というのがあるのです。
しかし、例えばホースを5mにしてやる等で、炭酸ガスで押し出された勢いを殺し、泡だらけになる可能性を低くすることもできるのがビールの特長です。

この項、つづく。

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