アイドル進化論2024
秋元康さんがAKB48から始めたシステムを考えるに、
複数のタレント事務所で燻っている女の子を集めて「会えるアイドルグループ」を結成。
握手という接触でより強い脳内ホルモンを提供。「特別感」つまり「推し」の形成。
つまりアイドルのキャバクラ化。
複数、各地に展開。
投票でメンバー間でも競争を煽ってお金をさらに動かす。
「卒業」システムでメンバーの鮮度を維持。育成コスト削減、ニュースを獲得。
です。うまいシステムです。
さて、その後です。
かつては「万人に一人」だったアイドルという存在が、燻っていたような女の子でもなれてしまったことで、「誰もがアイドルになれる」ということになりました。
AKBシステムは流用可能だったのです。
結果、生まれたのが、B級アイドルや地下アイドル、地方アイドルなど、インディーズアイドルの乱立です。
競争が激化し、ただ可愛いだけでは成り立たず、差別化が必要になります。
差別化としてコンプレックスを売りにするものが現れました。
インディーズというマイノリティー感とコンプレックスの共有はファンとの一体感を呼びます。パフォーマンスとファンの盛り上がりは熱いものになり、ロックスピリッツを得るに至りました。
これを、アイドルのロックスター化と考えます。
それも行き着いた感がある現段階は、新しい学校のリーダースやアバンギャルティのような「AKBシリーズのような制服アイドルグループをモチーフにした前衛パフォーマンスグループ」へ辿り着いたと考えます。
彼女たちが売っているものは、エキセントリックなパフォーマンスです。
そしてそれは世界で売れる商品となっています。
ただ、飛び道具的なものだと思うのでいつまでもつかは分かりませんが。
アイドルはかつての「理想の恋人というアイコン」ではなく、普通の「パフォーマー」であり、「推し」という信仰対象になったのでしょう。
メタ認知の普及でガチ恋勢はたぶん少数派なのではないでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?