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コミュニケーションの教科書⑦~コンプレックスは輝く!

※連載シリーズになっているので、
①~⑥の内容を踏まえた上で
お読みいただくとより面白いと思います。

↓ ↓ ↓

先日、学級の時間を使って、

自分の好きなところ、
嫌いなところを

それぞれ箇条書きしてもらいました。

いやー、面白かったよ!
興味深いのは箇条書きであげた個数。
結果をお伝えしますね。

好き>嫌い …8名
好き=嫌い …15名
好き<嫌い …17名
     
「好き」な項目の平均・・・4.3コ
「嫌い」な項目の平均・・・4.7コ

全体の傾向としては
「好きなところ」よりも
「嫌いなところ」が
目につく子が多かったみたいだね。

もちろん、この数に正解はありません。

ただ、前回の記事に書いた通り、

最終的には好きなところ、
嫌いなところをひっくるめて、
今の自分を愛せるようにならないといけない
とは思います。

自分を愛せない人は
他の人を大切にできません。

ただ、これだけは理解しておいて下さい。

長所と短所は表裏一体だということ

たとえば、〇〇組が答えた、
自分の「好きなところ」ベスト3は、

1位 明るい 
2位 笑顔がいい(よく笑う) 
3位 元気  

でした。

納得だよね。
どおりで〇〇組はうるさいわけだ(笑)。

ただ、自分のことを
「明るい」「笑顔」「元気」
と答えた子に、

自分の嫌いなところを聞いてみると、
今度は「人見知り」
「本心を打ち明けられない」
「優柔不断」
「内気」
と答える子が多かった
(多いと言うより、ほとんどがそうでした)。

どれも「明るい」とは対極のイメージだよね?

実は〇〇組内で
「人見知り」
「人に本心を打ち明けられない」
「優柔不断」
「内気」
「消極的」
などと答えた子は、17人もいます!

明るくて、笑いが絶えず、
元気なはずの〇〇組の半数近くは、
実は「シャイ」なんです!

これは考えてみると
不思議でもなんでもありません。

だって、(ちょっと単純化するけど)
「明るく」「笑顔」で「元気」な自分を
好きだということは、

そうじゃないとき
(暗く、笑わず、疲れてる)の
自分が嫌いだということです。

そして、「暗~いモード」のときの
自分には自信がないから、
うまく人とコミュニケーションがとれず、
内気、シャイになるというわけです。

ここからは先生の持論。

明るい人は絶対、暗い一面があります。

本人が自覚している、
していないの違いはあるかもしれないけど、
絶対、根クラな部分があります。

「お笑い芸人は、根クラが多い」
という言葉があります。

心の奥底は
「暗くて、さみしい」
部分があるからこそ、
お笑いに走るのです。

…と先生は思うのだけど、いかが?

みんなが書いてくれた
「自分の好きなところ」は
意地悪な見方をすれば全て欠点です。

素直
  →バカ正直、人にだまされやすい
気配りができる
  →人に合わせてばかりなので
   気疲れして、たまに爆発する
自分をもっている
  →頑固、協調性がない
ある程度のことならできる
  →全部、中途半端

どう? 

もちろん、その逆もまた然り。

みんなが書いてくれた
「自分の嫌いなところ」。

これは「コンプレックス」と
言い換えられます。

長所が、短所になりうるのと同様、
コンプレックスは、
その人の個性、長所になりえます。
(ここからが今回の主題)

コンプレックスというのは面白いもので、
自分が「そうなりたい!」と
思うジャンルにしか感じない感覚です。

たとえば、先生は
授業中、
自分のジャンパーがチョークだらけなのに
全くコンプレックスを感じません。
そんなことは、どうでもいいのです!

 おシャレじゃない。
 仕草が女の子っぽい
 まゆ毛は「へ」の字  

にも、コンプレックスがないです。
興味がないんです。

先生の高校時代のコンプレックスを箇条書きしてみると、
 ・超人見知り
 ・面倒くさがり
 ・自分に弱い
 ・音痴                    です。


これは裏返すと
「みんなと楽しく話せるようになりたい!
 友達欲しい!」
「何事にも辛抱強く、粘り強く
 取り組んでみたい!」
「自分に強く、厳しくなりたい!」
「カラオケで気持ち良く歌いたい!」          

という願望の反映なんです。
  

繰り返すけど、
先生はむっちゃくっちゃ人見知りでした。
内気でした。

幼稚園の頃なんて人前で話をするのが
怖くて怖くて、ダメでした。
強烈なコンプレックスだったのを
よく覚えています。

でも、だからこそ人前で話す人が
羨ましくて仕方なかった。

人前でじょうずに話をし、
大人たちから褒められているような子がいたら、
それをよく観察していました。

あー、こういう話の組み立て方をすると
大人は喜ぶのだな、
と子どもなりに分析するのです。
それが今に生きている気がするのです。

今では、
保育園で初めて顔を合わせた
妻のママ友とも盛り上がった会話ができます。

「ぼく、人見知りなんです」と言っても、
誰も信じてくれないレベルにまでなりました。

でも、根本は変わりません。
先生は今でも
自分は「超人見知り」だと思っています。

でも、「人見知り」な人は、
コミュニケーションの達人になれる
可能性があると思うのです!
(言っている意味、わかるかな??)

最後に。
先生が考える「やさしい人」は「弱い人」です。

弱いからこそ、
弱い立場の人の気持ちに共感してあげられる。
だから、「やさしい」ってわけ。

先生が出会った、
本当にやさしい人たちは、
皆むちゃくちゃ失敗、挫折を経験していました。

自分の弱さに苦しんだ人、
自分にコンプレックスを
持っている人が多かった。

先生、思うに
「コンプレックス」から、
その人の持ち味は生まれるのだと思います。

だからね、

「コンプレックス」は、いつか輝くのです!

短所は長所と裏表。覚えておいてください。

↑ ↑ ↑

最後までお読みいただき
ありがとうございました。
これを読んでくださったあなたの
少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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