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【不定期連載】後輩のお悩み相談室①〜落ち着かないクラスへの声掛け

さあ、今日のnoteはどんな記事を書こうかな?
そう思った矢先、
後輩から以下のLINEがきました。

お知恵をください。
授業中に携帯いじる、寝る、話しちゃう子が
3分の1いるクラスへの声掛け、
だいぶしてはいるけど、
もう一押ししたい、
伝わる話し方をしたい場合、
どう話しますか・・?

この後輩(20代後半女性です)とは
同じ職場で5年間一緒に働きました。
今は異動して、
僕とは別の高校で、
1年生の担任をしています。

先日、直接会って話した時にも
似たようなことを話していました。
僕は、ふんふん聞いているだけだったので、
そのときはアドバイス的なものは
何もしていなかったのですが、
今日、突然、上記のLINE相談がきたので、
こりゃ、おもしろい!
これをnoteのネタにしてみようと
思った次第です(笑)

この後輩は、負けず嫌いの頑張り屋。
すごく熱心に働くし、
厳しいことも臆さず言えるし、
一人ひとりの生徒をよく見ています。
こういう相談メッセージを送ってくるのは、
かなり稀なことなので、
よほど困っているのかもな、
と想像しました。

今夜18時半から電話で話そうと
声をかけているので、
事前にいろいろシュミレーションしてみたことを
ここに書いてみようと思います。
多分、実際に話していったら、
全然違う方向に流れていくとは
思うのですが(笑)


なにがお困りごとの核心なのか??


悩み相談するとき、
その人は、具体的な「解決策」を
答えとして望んでいるわけではありません。

ビジネスの場や、
非常に合理的な人間同士が相談し合うときは、
解決策=答えをドライに言って終わり!
というケースもあるかもしれませんが、
悩みを人に話すときというのは、
自分が何に困っているのかもよくわからず、
頭の中がごちゃごちゃで、
話しながら考えている、
そんな場合がほとんどです。

だから、話を聞いて、
気持ちに寄り添いながら、
ときどき、僕が質問する、という
キャッチボールを繰り返し、
なにがお困りごとの核心なのか?
をさぐっていきたいです。

今回の場合、
彼女が悩んだり困っているのは、
文面から察するに

①学級クラスが落ち着かない
 (授業中に携帯いじる、寝る、
  話しちゃう子が3分の1いる)
②声掛けしているのだけど響いていない、
 届いていない

の2点です。

でも、
彼女が言葉にしてない
(あるいは言葉にできていない)悩みは、
他にもあるような気がします。

たとえば、

落ち着かないクラス、
生徒がアンコントロールな状態で

(先生自身が)不安だ、怖い

これ、可能性としてあるな、と思います。

どういうことかというと、
極端な話、
授業中に携帯いじる、寝る、話しちゃう子がいるって、よくある話なんですよね。
3分の1が授業中に落ち着いていない、
と言いますが、
それフツーじゃないの??と
僕は思ってしまいます。
(決して褒められた話ではありませんが
 授業崩壊しているクラスなんて
 ごまんとあります)

でも、彼女はそう思えない。
落ち着かない生徒たちを見て、
(彼女自身が)落ち着けないから
困っているのではないか?

以前、彼女が働いていた高校は、
いわゆる進学校に属しているので、
生徒たちは、かなり授業に意欲的でした。
1を聞いて10を知る、といいますか、
教師の発問に対する反応もよかったのです。

異動先の学校は、そうではありません。
部活動が盛んで、朝練も激しいので、
授業中、眠くてしかたがない、
という生徒もたくさんいます。

また、生徒によっては
授業が理解できない、わからない、
本当はわかりたいし、
勉強だってできるようになりたいのだけど、
先生が喋っていることが
本当にわけがわからないので、
落ち着かない行動をしているのかもしれません。

また、
授業とは全然違うレベルで、
その生徒が悩みを抱えているケースも
ありえます。
人間関係の悩みや、家族の問題などなど。

そんな生徒の実情や内面が
まだ理解しきれず、
生徒たちがアンコントロールになっている現状が
担任として不安なんじゃないかなー、
と推察してます。

彼女の中では、

わたしの言うことを聞かない、伝わらない

ということが
ストレスフルな状況なのかもしれません。

まあ、これはまったくの憶測で
僕の独りよがりな想像です。

現実は異なっているのかもしれないので、
まずは彼女の話に耳を傾けながら、
彼女のお困りごとの核心を
二人で言葉にできたらいいなあ、
と思っています。

生徒たちはどう感じているのか?

それから、もう一つ。
大切な視点を
二人で再確認したいと思っています。

それはクラスの生徒達が、
どう思っているか、
クラスをどうしていきたいか、ということ。

携帯をいじる、
眠る、
おしゃべりをする、という
当事者の生徒たちはもちろん、
そうではない3分の2の生徒たちの
本音を知り、
クラス全員で共有する時間があるといいなと
思います。

「これはルールだから!」
「常識だから!」
という指摘は、
現代っ子には通用しません。
特に「正論」ってやつは伝わりません。

現代っ子は何に従うのかというと
全体の雰囲気・ムードです。

今は、だらしない生徒たちのムードに、
引っ張られて、
担任の先生だけが孤軍奮闘している状態。

でも3分の2は授業を受けているのですよね。

その子達の、
(目に見えない)思いや本音を
きちんと目に見える形で伝えて、
ムードを変えていくと、
だらしない生徒たちも
少なからず影響を受けていくと思います。

なんにせよ、
担任の先生だけで問題を抱え込むのではなく、
クラスの問題は
クラスのメンバー一人ひとりが当事者として、
どうしたいのか?
どうすればいいのか?
をきちんと話し合っていくべきです。

そして本音で話すようになるためには、
「安心感」「安全感」が
担保されていなければいけません。

その安心安全感を
生徒一人ひとりが持てているのかどうか?

僕は、そこらへんが気になったので、
今夜の電話で直接、
彼女に聞いて見ようと思います。

実際話してみての内容は
明日以降また報告します。
生徒や後輩との悩み相談の実際て
答えがありませんよね。
いろいろなケースを知るだけでも
参考にはなると思うので。


悩み相談前に
僕が独りよがりに考えたことでした。

こんな文章でも、
何かの参考になれれば幸いですし、
僕自身が見えていない部分があれば、
ご指摘くださると嬉しいです。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました!!

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