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学級経営は農作業である~コツコツ水やりと雑草抜きと

学級担任の仕事って
何にたとえるのがいいでしょう??

小・中・高
それぞれの校種によっても
担任が果たすイメージは
変わるかもしれませんが、

僕個人の捉え方は、
「農業」に一番、
近しいものを感じています。

生徒は「作物」
学級は「土壌」

担任は、
水をやり、
雑草を抜き、
土壌を整えることで、
作物(生徒の可能性)を
育てていくことが
主な仕事です。

担任の仕事の難しいところは、
この作物が多種多様だってことですね。

ぜーんぶ
まとめてスイカ畑とかだったら、
スイカを育てるやり方を
あてはめればいいのでしょうけど、

学級は

季節によって収穫時期の異なる
夏野菜あり、冬野菜あり、

アスパラや玉ねぎ、
ブロッコリーのような葉茎菜類、
イチゴ、枝豆、キュウリ、
トウモロコシなどの果菜類、
じゃがいも、大根、ニンジンなどの根菜類

実に多種多様の作物が、
一堂に集まった畑なんですよね。

だから、
ある子供には
たくさん水を与えることがよくても、
他の子に
水ばっかりやっていたらダメにしてしまう
ケースもありうる。

1年という短い期間の中では、
何度も収穫できるものもあれば、
芽を出さないものだってあるはずで、
収穫量も収穫時期も、みなバラバラ。

本当に腕利きの担任は、
一人ひとりの個性と発達段階に応じて、
適切な育て方をほどこすことが
できる人なのでしょうけど、
こうやって考えると、
なかなか難しい仕事ですよね。

ただ、
ここで教育者という立場に立って
熱心に行動される方ほど
見失いがちな視点があって、
それは、

それぞれの
作物は
「自ら育とうとする」力が
本来備わっている、
ということです。


放っておいても
トマトは、トマトになるし、
ナスはナスになるんです。
本来の作物のタネには
たくましい生命力が備わっています。



逆に言うと、
トマトがナスになることはない。

さっきから
わけのわからない
たとえ話ばかりして・・・
と思われているかもしれません(苦笑)

でも、
教育の仕事が、うまくいかないときって、
知らず知らず
(動機は善意でも)
トマトをナスにしようとしていたなあ、
と反省することしきりなのです。


余計なことはしない

ということと

作物がよく育つ環境を整える

こと。

担任の仕事をシンプルにたとえるなら
この二つが最も優先順位の高い事柄だと
僕は考えます。

あ、ちなみに
環境を整えることでいうと、
雑草をいかに抜いておくかは重要です。

いじめは、
それが起こるべく起こる要因があるので、
そういうものは未然に摘んでおきましょう。

一方で、
矛盾する言い方かもしれませんが、
雑草や害虫は自然の営みの中では
必ず発生するものなんですよね。
おいしい作物ほど虫が寄ってくる
ものだったりもします。

腐敗したものや糞尿が
肥やしにもなるのですから、
いわゆるネガティブなものを、
ポジティブに変換する
マインドセットやスキルは
ある程度マニュアル化されたものがありますから
若い先生はきちんと学んでおくことを
おすすめしたいです。

今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。これを読んでくださったあなたの少しでも参考になれば嬉しいです。


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