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「GreenDownProject」って知ってる?羽毛は再生利用できる

軽量でとてもあたたかい、ダウンジャケットや羽毛布団などの羽毛製品。この原料となっている羽毛がどんなふうに採取され、市場に出回っているかご存じですか?
そもそも羽毛は、食肉用の水鳥から採取された再生可能な資源。しかし、需要が高まるにつれて、羽毛を採取する目的で水鳥が飼育され、生きたまま羽毛を刈りとる、ライブハンドピッキングという羽毛の回収方法が行われるようになってしまいました。
ここでは、命を尊重し、自然環境にも配慮して羽毛を再生利用する活動GreenDownProjectについて紹介していきます。

GreenDownProjectってなに?

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「GreenDownProject(グリーンダウンプロジェクト)」は、一般社団法人 GreenDownProjectが中心となって取り組んでいる羽毛循環システム。このシステムを羽毛にかかわる企業だけでなく、地域社会、地球上で生活している一人ひとりが協力して行っているよう取り組んでいます。
具体的には、使用しなくなった羽毛製品を回収、解体、洗浄して、新たな製品へと生まれ変わらせて再販します。この不要になった羽毛製品の「提供・回収・解体・洗浄・製品・販売・使用」までの再生システムの循環を日本国内で確立するため、協賛者を増やし、普及していくための活動です。
再生された羽毛は「GEERNDOWN」とよばれ、新品の羽毛よりも安全で清潔だと言われています。新たな羽毛製品を購入するときには、GREENDOWNでできた製品の購入を検討してみるのも良いですね。

羽毛循環システムで世界を変える

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どうして羽毛を循環させるシステムが必要なのでしょうか。
本来、羽毛は食肉用に飼育された水鳥からの副産物。天然の資源です。羽毛は、たんぱく質でできているため、燃やすと二酸化炭素が排出されてしまいます。ゴミとして処分せず、リサイクルして長く使用することで、二酸化炭素の排出を抑えることが可能。
使わなくなった羽毛製品を回収し、再利用することは、資源の有効活用にもなり、食肉需要や鳥インフルエンザなどにも左右されず、安定して安全な製品を供給することにつながります。羽毛の供給が安定すれば、羽毛を採取するための水鳥の飼育には需要がなくなるのではないでしょうか。命を尊重するためにも必要な活動ですね。
また、この循環システムは、障がい者施設を中心とした仕組みづくりの構築に取り組んでいるため、安定すれば、障がい者の方の自立や共生、共働支援へとつながっていく見通しです。
羽毛を再生利用することで、守られる資源や命があり、より豊かな社会を生み出すきっかけ作りにもつながる可能性があります。一人ひとりが意識することで変えていけることもあるのではないでしょうか。

誰でも参加できる?どこで回収しているの?

このプロジェクトに参加・協賛している企業もたくさんあります。
例えば、株式会社URBAN RESEARCH(アーバンリサーチ)は、このプロジェクトの一員として、同社が運営するアパレルブランドで羽毛製品の回収製品を行い、GREENDOWNを使った商品の企画、販売もしています。
国内の羽毛専業メーカー河田フェザー株式会社は、GREENDOWNの取り扱いや、回収を積極的に行い、安心で清潔な高品質の羽毛を提供している会社です。
そのほかにも、たくさんの企業や地域の団体などがこのプロジェクトに協賛し、活動に参加しています。日本全国に回収を行っているさまざまなお店や団体がありますが、回収してもらえるものが違うので、詳しくは、GreenDownProjectの公式サイトで確認してみてくださいね。

GreenDownProjectについて紹介しました。日々の暮らしの中で何気なく使っているものにもいろいろな問題や、ストーリーが存在しているものですね。着なくなったり、使用しなくなったりした羽毛製品を、リサイクルすることで守られる命や環境があるかもしれません。どんなものでも、ゴミに出す前に「リサイクルできないかな?」と、少し思いを巡らせてみるのも良いですね。

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