見出し画像

セルフマネジメント
今年の5月頃のコラムで「失敗とミスと壁」について触れている。将棋界の藤井壮太「八冠」の勝敗をAIで分析かけると、勝率は8割とある。棋聖の猛者たち相手に、この勝率は異次元的な数字になるそうだ。しかも、対局中の勝率においても、AI上では数パーセントに満たない数字で圧倒的な不利な局面であっても、決して相手のミスを見逃さず一発逆転のホームランで勝ってしまうのである。

その最もたる勝因というのが圧倒的なミスの少なさだそうです。ミスというのは行動を起こした事が前提なので、極度のプレッシャーがかかっている状態では不可抗力的な判断ミスで一手を間違ったという事だろうか。何度も訓練し勉強して最善の状態で挑戦しているにも関わらず、極度のプレッシャーに打ち負けてミスを誘発してしまう。一瞬の出来事だろうか。

野球で言えばシーズンを通して4割打者は存在しないようです。10打席で4打席以上において、ヒット又はホームランという事だが、投げるピッチャーも人生を背負っているプロ中のプロであるし、成績による年俸もあることから、そうやすやすと打たせてはくれない、それでも3割を越えれば優れたバッターとして打率トップの称号を授かることができるのである。

フィギアスケートで若くて有望な女性プレイヤーが失敗とケガで苦しみ、一時は「引退」も覚悟したそうだが、今期は見違えるように復帰していて挑戦しているのである。

いずれの選手達に共通するのが「メンタル」である。強靭なフィジカルを兼ね備えていても最後の最後は気持ち次第で、いかなる逆境も克服できるのである。これは人間だけが成し得る技術(スキル)なのだろうか。。。

っであるなら「思考」を磨くことができるはずである。「心」を磨くことができるはずである。より良い「環境」や「師」にめぐり合う事も「運」であることは否めないが、最大にして最難関な壁は、自分自身と向き合うことだろうか。

「大人だから」という定義で「セルフマネジメント」の質も異なるモノである。大人だからといって上手くコントロールできるものでもなく、世代に関係なく若い人でもセルフマネジメントを上手くできる人もいる。自分自身と向き合っている「メンタル」の強さであろう。

この「メンタル」を鍛えるというか、強くするというか、自分自身と向き合う姿勢に「目標」がある。この「目標」に向かう姿勢のスタンスこそが、鍛錬する技術(スキル)になると思うが、その目標値の向き合い方の主役が「メモ」だったり「ノート」だったり「日記」や「日誌」などと思われる。

つい先だって今の世代の人を面接した際に「スマホ」でメモを入力していると感心を示した経営者の方がいた。自分はメモ魔でノート派であり、手書きに注力しているといっているのにだ。自分の経験値の中で、正しい習得の方法、実践の中で培って来たノウハウ、教育として指導する立場にある人は、ここで「主張」すべきだと思います。私のカレッジでは「ノート術」を教育研修カリキュラムに入れている。

メモやノートの取り方にも、たくさんの書籍が発刊されているように、何が一番正しいのではなく個人によって様々な取組みがあると思われるが、なぜメモやノートを書き込みことが必要なのか、視覚や思考を鍛えるためだと教えなくてはならないのです。

昨今ではデジタルスケジュールが便利である。私もスケジュール管理は、重たいノートをいちいち開帳しなくても、クラウド型を使用しているので、スマホやPCから容易に確認することができる。これはチームやスタッフと同期・同調・資料等も共有できるので、とても便利で使い勝手も良い。しかしながら、スケジュール帳とTODOを一色単に混同している人が多い。これは忙しいという「主張」である。共有されている人から見れば、忙しいように見えるがこれは「仕事」ではなく「業務」の「作業」なのである。つまり「TODO」なのである。こういう人は、やはり「仕事」を投げかけると遅いし、判断が鈍いのである。要は仕事ができない典型的なパターンである。一方で杓子定規で業務を行っていると、マニュアル通りでしか、余計な詮索(アイデアなど)は必要ない(主張すれば叱られる)ので、優等生として評価されるのである。

目的と目標設定、セルフマネジメントも、全て自分の思考で導き出すものである。これを書き出して何度も何度もイメージして見よう。つまり、メモやノートは「業務」と「作業」は別にして「仕事」を描くのである。マネジメントするのである。そして、最も必要な書き出しは「目標」を定め具体的な「目的」(指標)を設定し、自己理解(進捗のイメージング、ゴールのイメージング)を深めることに尽きるのである。セルフマネジメントを行うということは、ある意味、周りからはストイックに見られることでしょうが、〇〇式は必要ないので、そういうノートの取り方を学んで見ましょうか。ちょっと周辺に気を付けて、自分会議を行うのも自分自身と向き合う最良の手段かも知れませんね(危ないやつに見えるから、本当に気をつけてくださいね(笑))

「カスハラ」という言葉があり、お客様から企業を守るために12月より新たな法律が施行されると聴いている。正式な名称は「カスタマーハラスメント」というそうだす。お客様から企業(又は従業員)を守る?っと、一瞬、耳を疑ったのですが「顧客が企業に対して理不尽なクレームや言動をすること、事実無根・法的根拠の無い要求だったり、暴力・侮辱的要求を強要する」ことらしいのです。

もちろん、事実として受ける立場になった場合は「安全配慮義務」に基づいて対処するしかないのでしょうが、徹底的にギャフンと言わせるどころか、企業含め従業員を守る必要があるでしょうね。(暇な管理業務の役員の出番ですぞ)それこそ、誰も立ち向かったことが無いと思うので、法律の範囲での「マニュアル」を策定する必要性がいると思います。重要なことは自分自身が、こういう顧客になっていないかという事です。セルフマネジメント、セルフコントロール、頑張りましょう!

ホント、世知辛い世の中になってしまいました。。。