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知性と品性

お笑いコンビである芸人のスピードワゴンと言えば、井戸田氏の「ハンバーグ」と呼称するのが有名だが、相方である小沢一敬氏の名言も知る人ぞ知る話題になっている。

小沢:「まず、本を読んで得られるのが“知識”で、“知識”が増えると話せる量が増えるでしょ。で、その“知識”を使って何をしゃべるかが“知性”であって、逆に何をしゃべらないかが“品性”だと思うの。例えば、知ってるからってベラベラなんでもしゃべるのは品がない。つまり、その“知性”と“品性”を両方兼ね備えた人こそが、“教養”のある人なんじゃないかと」

つまり、私もセミナーを行うときが多いが、必ず「何を言えるかが知性で、何を言わないかが品性」という事を意識している。講師というのは受講者のメンツや人数によっても、気分上場になり感情移入する場合もあるが「らしさ」や「姿勢」というスタンスは変わらないものである。

昨今では言動にも配慮が必要だが、洋服もカジュアルチックになり神経を使うものだ。(いや、むしろ神経を使ってもらいたい)毎日同じ服装を着るのだから、制服やスーツで良いじゃないか。そのためにあるのだから。でも、汚れていたり臭いがあるなら、ちゃんと洗濯しなきゃ。あとコーディネートも大事。周りから見ておしゃれ感は大事だと思います。住宅産業などは、センスが問われる職業だから、値段客などデザインを重要視しないお客さまなら良いが、属性が高いお客様から見れば「ダサい」で終わっています。これに気が付いていないから始末に負えない。今年は猛暑だから暑いのは当たり前。汗をかいているのが当たり前。みんなが同じだからしょうがないではなく、暑い時期を迎え、軽装になる機会も多くなるでしょうが、短パンとTシャツでもおしゃれ感があれば清爽感があって良いと思われるが、一年中同じ服装類(スタイル)や、大文字のワッペンで原色のトレーナーを着ているようでは、普段着や寝巻よりも手に負えないくらいにダサい。そこに気付いていない。。。

住宅産業では、特にデザインなどに力を入れているのであれば、部署に関係無く、間接部門であれ、担当者はもちろんのこと、スタッフ全員が「センス」が問われていることを自覚しておこう。事務員やパートさん、アルバイトの非正規社員でさえ、気を付けてもらいたいものです。そういう意識が大切だという事と、最低限のエチケットセンスと言っても良いでしょうか。施設も同じこと。顧客接点がある事務所だけでなく、協力業者と言われるお付き合いがある部署、本社(本部)ほど、磨き上げられた「センス」が必要であると言わざるを得ないのは承知のことである。

また、言葉にも言霊があるように、言葉は良くも悪くも相手の心に残り続けます。本人は意識していなくても、相手にとっては怨恨になってしまうケースもあります。反対に救済とは大袈裟かも知れないが、救いになることもあるのです。知性だけでなく、品性においても、慎重に選んで言動を選択するというか、謹んでもらいたいものです。

ちなみに私は部下や下の者に対して極力、敬語を使うようにしています。もちろん同じベクトルを持って働いている仲間に「敬意」を払っていることもあるのですが、なるべくポジティブ言動で「運」を引き寄せることに努めているからです。つまり「感謝」「感激」「感動」を失わないことです。一介のスタッフから、感動をもらうこともあると忘れてもらいたくないですね。

言葉は良くも悪くも相手の心に残り続けるもの。救いになることもあれば、呪いになってしあうこともあります。知性だけでなく、品性を持って慎重に選んでいきたいですね。

某中古車販売会社が騒動になっているようですが、見苦しい言動が多く飛び交っていますね。自分の言動にも気を付けましょう。また、日本の卓球界で一世風靡した某女性選手の内輪揉めも、見苦しいと言わざるを得ないでしょう。ここにも「品性」と「知性」が問われているように思えます。

「税金は財源ではない!」というSNSでつぶやかれている言葉を良く見掛けます。まぁSNS自体でつぶやき、それに感化されることが一種の社会現象であり、有益な情報だと錯覚しているようで怖い気がしますが、そういうもんだろうと思えばそれまでではあるものの、まともに受け止めてしまうと国家教育レベルの衰退に繋がることは間違い無いと思います。

私は金融・財政等の専門家でも無いし、余り興味や関心があるとは自分でも思えないのですが、「税金が財源になっている」ことくらいは、社会人の常識的な知識レベルとしては備えていると思っています。社会人経験も長いし、ビジネス面においては中堅規模の企業含め、起業立ち上げ時の役員経験も長いし、親をしても子供が成人になる過程を経験しているので、社会的にも経済面においても間違った来た判断をしているつもりはありません。

ただ「発信」するのであれば世迷言のような戯言ではなく、キチンと根拠や持論など分けて責任を持って提言すべきだと思います。確かに現時点では、税金は財源になっていますが、遠い未来(私の次の世代)では、もしかしたら税金が財源になっていない可能性を持っているとも思います。今の財政状態は決して国民にとっても、日本経済にとっても最適なのか、最善の方策かはわかりません。過去の歴史や先進国の諸外国を見ても、今の日本が取っている政策は、そんなに間違った方向には行っていないと思われます。個人的には消費税や所得税等には問題がありそうな気がしますが、不の概念に捕らわれているのは、経済成長が顕著に見えないということでしょうか。前の世代のツケが今の世代にしわ寄せになっていると思います。よって、我々の次の世代に、これ以上のツケを回さないように、今をしっかり生き抜いて行くしかないでしょう。常に社会も経済も「変化」していることを忘れないようにしましょう。

政治への関心が低いのか。埼玉県知事の選挙があった。なんと埼玉県だけでなく全国の知事選挙においても、過去最低の投票率を更新しているとか。その更新前の記録も埼玉だったとか。東京のベッドタウンとしては、一番規模の大きな街だと思うのですが、千葉や神奈川には及ばないということなのでしょうか。仕事柄「住むなら埼玉!」のキャッチフレーズを持って声を上げているのですが、、、、私自身も「暑い」「寒い」だけの埼玉よりは、千葉や神奈川がイイなと思うこの頃です。。。

「品性」と「知性」は、人格や性質を表すことを忘れないように努めましょう。