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ポストコロナの世界観~変容する世界と社会 近未来図からのimplication

ポストコロナ近未来小説として、社会や生活の具体的な様子を想像で描いてみました。

今日も東京は晴れ。プロローグ 
1 繁華街の消えた街 
2 私ここにいます
3 カラダダイスキ
4 囲まれた街
5 さわらないで。
6 オープンエア
7 異国はるかなり

未来の東京における生活の情景を描いてみて、何となくわかったこと/感じたことを思いつくままに書いてみます。

1.わりと想像の範囲なのでなんとかやってけそう

勤め人も個人事業者と同じSOHOスタイルの勤務形態となる。既にSOHOの方々のライフスタイルが参考になる。

裁量労働制やリモートワークは昔からあった議論ですが、皆、勇気が無くて踏み切れなかった話です。これが進めば女性の社会進出なんて一発で解決しそうです。良いことのほうが多いと思います。

非接触が全てのスタンダードになる。ソーシャルディスタンシング(2m)は継続し、リモートワークがデフォルトとなる。

非接触機器のこれまでのモチベーションはどちらかというとメンテナンスフリー化の方に重きを置いていたようですが、これからは主に手で触れないことによる感染防止対策ですね。ビジネスも非接触を前提に考えていく必要があります。キャッシュレスはデフォとなります。

接触ビジネスの事業者は形を変えて存続する。

皆さん適応されていくと思います。見切りをつけて非接触の新需要をおっかけて転廃業されることもアリでしょう。一方、自信ありの商品やサービスなら悩む余地なしです。ホンモノとニセモノの選別が進みます。

人間関係は総じてかわらないが、家族の単位が圧倒的に最重要となる一方で、勤め人は会社の人間関係が縮小し、家族が最重要となり、そして友人関係(学校・趣味)が少々拡大する。フリーランスの方々は従来通りだが個人情報発信が更に重要となる。

家族、とても大事です。家で子供もストレスってニュースで言ってますけど(ホントか)、今慣れていないだけで半年もすれば慣れます。というかお父さんとお母さんと居てストレスって人として駄目でしょう。一緒にご飯食べましょう。一緒に勉強しましょう。独り者でも、昔のように近所の蕎麦屋さんや定食屋さんに出前してもらえば問題解決です。そのあとZoomで田舎の両親や親しい仲間と話をしてもよいですし。

いろいろな要因で、東京一極集中がかなり解消される一方、地方の人口は減少に歯止めがかかる。

リモートワークが普及すれば都心に住む必要もなく、一極集中は解決ですね。一か月に一回本社で打ち合わせとかなら新幹線通勤でもよさそうです。

もしかしたら、今回のコロナショックで不運にもリストラされてしまうかもしれません。そうなったら家賃の安い地方へ行くとか、または実家で農業を手伝うとか、前から興味あった人は、思い切って、地方の漁協に相談して漁業手伝わせてもらうとか。

都会の人口(昼間人口及び夜間人口)が減れば、店も減るし、飲食店も激減です。三密のイベントだってもうできません。一方、地方は人口が増えるところが増えてきます。コンビニも増えて、便利になる。人口が増えるだけでも需要が増え、そして働き口が増える。

公共利益のため個人情報保護の範囲が議論される。

山梨コロナ女の話題がホットでしたが、個人情報に関する人々の意識が変わってきているように思います。感染症防止や犯罪防止など公共の利益を目的とするのであれば、思い切り活用できるようにしたほうが良いと思います。既に個人情報はグーグルさんやアマゾンさんにダダ洩れですから同じこと。

2.生きていくうえで大変になるなと思ったこと

就職をどうするのか。
リモートワークが基本になると「就社」的な考え方は完全になくなる。社会から企業の新人教育的ファンクションがなくなるとすれば、一部の才能あふれる人々はともかく、私のような凡人はどこからはじめたら良い?弟子入りするところなんて、どうやって見つける?

これから社会に出てくる学生さんたち、どうなるんですかね~。就職はできるとしても、そのあとがまったく想像つかないです。みんな、バイトしてあそんでる場合じゃないぞ。(あ、お前の時代と違って勉強しとるわいって?失礼しました。)

出会いがない。
これ重要。学校でも職場でも知り合う機会が少ないし、知り合ったとしても非接触社会でどう付き合いを深めていくのか。出会い系を利用したとしてもリアルの段階をどうするか。それとも見合いの復活か。

こういう時代ですから家族が大事です。家族持ちの人は良いですが、これからの方、一体どうするんでしょうか。出会いは激減します。リアルで付き合いを続けていくのも大変そう。元彼、元カノが居る人は早急に関係を復活させるのが一番手っ取り早いと思います。昭和に逆戻りして、社会に見合いおじさん・見合いおばさんが増えていくような予感があります。

3.心配なこと

雇用:失われる雇用の受け皿が何になるのかはっきりと見えないこと。

外食が激減、観光も壊滅、企業部門もリストラで減少傾向、その他サービスも増減あるがネットで減、公共も若干減となる中、雇用の受け皿ってどこになるのでしょう。外国人技能実習制度を縮小して、そのあとを日本人で補完していくという考え方もあります。外国人技能実習生は現在40万人ですが、極端な話、ビザの延長を認めなければ(国の判断)、2~3年のうちに40万人分の雇用をねん出できることになります。但し3Kとか農水産業の重労働はやはり嫌がられるのでしょうか。(自国民ファーストはむしろ日本が遅れ気味です。欧米や豪州・シンガポールなどは相当シビアです。例えば豪首相は既に3月19日時点で「医療関係以外の外国人は速やかに自国に戻ってくれ」と発言していました。)
製造業については海外から生産拠点を戻す動きも多少あるでしょうが、省力化投資も行う筈なので大きな雇用吸収力になるとは思えないです。

格差固定化:教育格差やITリテラシー格差

5年から10年は変化の時でしょうが、そのあと、いろんなことが徐々に固定化していきそうな予感がします。貧富の差だけなら、まだ挽回のチャンスもありそうですが、IT装備や教育やらで階層がどんどん固定化されていくと日本は夢のない国になりそうです。頭の良い子や才能のある子を必ず探しあてて、育てていく仕組みが日本社会の将来のために絶対必要です。

国際関係:日本の孤立化

海外との往来が激減して、草の根も含めて国際関係が細ると、海外にだんだん興味が失われてしまうのではないでしょうか。バフェットが航空会社株を売り払ってしまったそうです。航空事業には苦難の時代でしょう。各国を結ぶフライトの便数は激減し、航空券の価格も随分と高くなるでしょうから、余計に海外との往来が出来にくくなるでしょう。

そこで心配なのは日本の孤立化。え、日本は死者少ないし、中国と違って日本は何も悪いことしていないじゃない と思っているあなた。甘い。

日本政府のやり方は、海外から、国家として一貫した戦略を欠いているように見られています。つい先ごろ、ニューヨーク市長が自分のところのあれだけの死者数を棚に上げて「ロックダウンを緩めたら日本の北海道みたいになってしまう」というとんでも発言してました。確かに誤解と偏見に基づいていますが、日本政府がきちんと広報しない限り、日本のことなどダイヤモンドプリンセスのようなネガティブニュース以外、世界に知られないのです。

『理由はよく判らんがよその国より死者数を押さえられてきたから結果的によかった 日本は優等生だ』 という理屈は日本人の独り言にしか過ぎません。日本が本当に抑え込んだのかどうか 日本がスゴイならスゴイで、科学的な証拠付きで「英語で」説明しなければ、国際世論においては全く説得力がないのです。その意味で、NHK BS1の榎原さんの番組はよかった。証拠なくても都合のよい説明をする国が多い中、嘘をついてでもとまでは言いませんが、少なくとも事実(日本全然死んでないし、これからもあまり死なない。日本がどうしてこうなったか調べてみたらどう?)はうるさいぐらいに発信していかなければ。

ロックダウンを1ヶ月以上行ってきた各国は感染ピークアウトを迎えつつあり、解除の方向を探り始めています。日本政府がこのままボンヤリしていると「日本は感染ピークアウトを説明できていないから、しばらくは日本からの入国禁止を続ける。」とする国が結構出てくる予感があります。もしかすると、中国や韓国からの入国はOKで日本からはダメなんてことが起きかねません。「俺、別に海外旅行いかないからいいよ」という問題ではなく、日本が海外との取引や外交交渉を行う上で著しく劣勢に立つことになり、国として必要なものも調達できず、貿易交渉ではいつも貧乏くじをひき、エネルギーや資源や穀物を高く買わされ・・・といった感じで、それこそ最後は国民の一人としてあなたが食うものにも困るような大きなツケを払うことになります。

ピンと来ていない人、以下をお読みになっても未だショックではありませんか。(オリンピック興味ないという議論は一旦置いといて。)

口にすることも憚られますが、2021年に日本選手団だけが外されて他都市で2020オリンピックが代理都市開催されたりすることのないことを祈ります。

山梨コロナ女も問題でしたが、ああいうのはツイッターの民に任せて、本当に大事な問題(いくつもあります)を丁寧に解決していかなければ、私たちは決して望ましい未来に行くことはできません。今、よく考え、選択し、努力したことで未来は決まっていくのです。


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