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「部下がやるべきタスクの優先順位が私の期待順序と違っている」30代男性税務担当者との内省面談

「実録!リフレクション面談」
複数の会計事務所の所員の方が業務上で抱えている「どうやって上手くやったらいいかわからない」お困りごと、悩み事に対して、出口を一緒に見つけている個別面談をしています。
面談の内容をほぼそのまま掲載しますので貴所の参考になれば。

【面談のテーマ:どんなお困りごとだったのか】
ひと通り事前に説明してタスクを進めてもらっているが、仕事の進め具合を横目で見ていると、明らかに間に合わないと思われる状態に見えてもそのまま帰ったり、結局自分が代わりにやらなければならない事もある。
どうやって理解をさせようか悩んでいる。

【面談後の、本人の振り返りのメッセージから】
橋本様、昨日はありがとうございます。
「気がついた事はなんでしょうか?着眼点が変わったところはどこだったでしょうか?」
部下への期待が「自分のべき論」になっていることに気が付きました。 
自分と同じように考え、行動をする「べき」と思っていたから、隣でヤキモキしていたのだと気がつきました。

「また、その気づきに対して、どんな行動ができますか? やり方を変えるところはどこでしょうか?」
橋本様に教わったタスク一覧(やった事ではなく、まだやっている事、この先やる事)を作ってもらい、それに対して毎日部下と話すようにします。
各タスクに対して、こちらから期限や進捗の理想を押し付けるのではなく、本人の意思や考えを聞きながら、円滑に仕事をする手助けをします。
 
それをする事で、どんなメリットが生まれますか?
本人の経験値になり、成長に繋がることはもちろんであるが、さらに能動性を引き出せると思いました。
それが自分やグループの効率性に繋がるというイメージも想像できました。
今後とも何卒、よろしくお願いいたします。

【面談の要点、考え方のポイント】
マネジメントが上手くいっていない人の共通点として「べき論」「どうせ論」を前面に出してくる事があげられます。
その時の「べき」「どうせ」の主体は、「自分と同じ考えであればそうはしないでしょう」という前提からおきます。
要するに「自分のように」と相手をコントロールするところが、結局自分自身に対して上手くいかない状況の発生源になっています。
マネジメントは「やった事」に対して行うのではなく、「残っているもの=これからやるもの」に対して行うものである事を学んでもらいました。
・何が残っていて、
・それはいつまでにできそうか?
・自分だけでできそうか?HELPはどこに必要か?
のセルフ管理を任せることで、それが「上司との共有」というコミュニケーションに変える事に気づいてもらいました。

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