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生命保険会社の人間による脱力系日記

毎日投稿が100日に到達した。キリの良い数字に達したのは喜ばしいが、記事数ではなく、何を表現したかで自分を語れる存在でありたい。

今日はテーマを絞らずに自由に書いてみようと思う。長文ばかり書いてると肩が凝りますからね。

「文書で出してください」の威力

人生の中で「え、これって法外な要求じゃない?」と感じる場面に出会ったことはないだろうか。

どうせふっかけてもバレないだろうとたかを括っていることから、こういったことが起きるのだが、対処法の一つとして私が学んだのは「部長名で文書を下さい」というものだ。

「部長」と書いたところは相対する組織の上の人であればいいのだが、証跡を残すことにより「ここで適当な解答をすると偉い人のキャリアが危うくなりますよ」という圧を言外にかけるのである。

もちろん、ベストを尽くして仕事をしている人にこのような敵対的な態度を取ることはまずないのだが、事の重大さに対して相手の認識が追いついていない場合にはこのような対応を選択肢の一つに持っておくのは有用だ。

いわゆる言質を取るというやつで、ビジネスマンたるもの、証跡が残るかには敏感であるべきだ。

テレワークで浮かび上がった場の力

家で寝っ転がってNote記事を書こうとすると全く筆が進まないのに、カフェでやるとモリモリ書ける。

家でやっていても全然進展しなかった仕事が、事業所で夜の静けさの中でやると没入感が凄くてアイディアがパッと浮かんだりする。

テレワークの浸透で場所に縛られなくなったが故に、逆に場の持つ力をより強く感じるようになった。

「人間の想像力は移動距離に比例する」というのはけだし名言で、いつもと違う場に身を置くと五感が目覚め、インプットが変わる事でアウトプットも変わるのだ。

最近はNote記事をカフェで書くことが多いが、異なるお店をローテーションしながら変化をつけている。

遠出を億劫がる私のせめてもの抵抗である。

生命保険会社のクセのある決算書

「決算書を分析しよう」系の本は書店でも定期的に出てくる人気ジャンルである。しかし、取り上げられるのはメーカーや商社などで、保険会社が題材として取り上げられているものは少ないと前から感じていた。

好奇心から検索してみたが、「責任準備金の概念」が難しいことが理由ではないかと思った。

生命保険は契約した後、将来の支払いに備えて積立金を準備する必要がある。

これが責任準備金なわけだが、一方で保険会社は資産運用で稼がなくてはいけないので、「将来の保険金支払に支障が出ない範囲でリスクを取る」ことになる。

保有している保険契約の特性を押さえつつ、取っているリスクが適正かを分析できないと保険会社の決算分析はできない。保険業界でしか求められないスキルなので、多くの会計士が題材に取り上げないのも納得である。

しかし、「使い道と紐づけた資産運用管理」という手法(専門用語でALMという)は、個人投資家にとってはかなり刺さるんじゃないかと個人的には思っている。(ちょっと研究してみようかな)

生命保険は責任準備金以外にも、配当金、未経過保険料、下取りに出した保険の積立残高など、細かな会計項目が目白押しだ。

時代が進むにつれて解約返戻金がなかったり、配当金のないような商品も出るようになってきたが、契約後に精算するより最初から保険料を安くする方が維持管理コストが安く済むという判断なのかもしれない。

こういう地味な改善の威力が意外と侮れないことを私は知っている。

ガソリン車から電気自動車への変革のように、今まで不可分とみなされていたものを分解し、各パーツごとに改善してゆくというのはイノベーションの常套手段である。

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