『同志社短歌七号』について
虎瀬千虎です。此度後輩たちに『同志社短歌七号』を送っていただきましたので、いいなと思った歌についてもにゃもにゃ書きます。
裏切りのような夕立 気づいたら傘をさしてるのは私だけ/「蠢く季節」池田明日香
「裏切りのような」というと単純に「さっきまで晴れてたのに突然手のひらを返したみたいに空模様が変わったんだろうな」と思うし夕立とはそういうものだとも思うけれども、下の句で「突然降ってきた」ことが裏切りなのではなく「自分だけが傘をさしていた」ことがそうなのだろうという感がしてくる