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日本のサポーター論の入口

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サポーターとは誰で何をしている人たちなのか。日本固有の文化とサッカーが融合して生まれたサポーターカルチャーを文章化した。日本のサポーター論の入口を紹介する。
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#ロシアW杯

サポーターが選んだ主要サッカー解説者のポジショニング。W杯決勝戦の山本&藤田の起用は大不評。

サポーターが選んだ主要サッカー解説者のポジショニング。W杯決勝戦の山本&藤田の起用は大不評。

FIFAワールドカップ2018ロシア大会はフランスの2度目の優勝で幕を閉じた。今大会は比較的日本でも視聴しやすい時間帯で試合が行われ、多くの試合が地上波で放送された。サポーターの間では放送中、放送後に解説者のコメントについて話題になる事が多かった。そこで、今回は主要サッカー解説者のポジショニングをサポーターに対するアンケート調査の結果から可視化してみた。アンケート調査は2018年7月13日から15

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調査で判明、田嶋会長が言う「日本代表が嫌い、という方」は5%。「田嶋会長が嫌い」は90%。

調査で判明、田嶋会長が言う「日本代表が嫌い、という方」は5%。「田嶋会長が嫌い」は90%。

日本代表が帰国した。成田での記者会見で日本サッカー協会の田嶋会長が、このように発言した。
「選手たちを育ててくださったすべての関係者に感謝し、日本のフットボールファミリーの方に感謝申し上げたい。そして熱い応援をしてくれた日本国民、メディアにも感謝します。日本代表が嫌い、という方も関心を持ってくださったという点を感謝したい。」

日本代表が嫌い、という方はどれくらい存在するのだろうか?2018年7月

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調査結果から見える西野ジャパン。「日本らしいサッカー」とは「日本らしい精神に基づいたサッカー」という解釈が上回る。W杯後もハリルホジッチ監督解任に反対意見が多数だがW杯前よりは減少。

調査結果から見える西野ジャパン。「日本らしいサッカー」とは「日本らしい精神に基づいたサッカー」という解釈が上回る。W杯後もハリルホジッチ監督解任に反対意見が多数だがW杯前よりは減少。

FIFAワールドカップ2018ロシア大会では日本代表がベスト16に進出。直前の監督解任、戦術に関する多くの論争、選手選考の是非等、様々な話題を膨らませ、西野ジャパンの夏は終わった。果たして、西野ジャパンに対するファンの評価はどう出会ったのか?ベルギー戦翌日の2018年7月3日〜4日でインターネット調査を実施。ファンの意見を収集した。回答数: 518。回答者の観戦歴は幅広く、昨年にスタジアムでの観戦

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日本サッカーを変えられるのはサポーター側の視点からなのかもしれない。

日本サッカーを変えられるのはサポーター側の視点からなのかもしれない。

広いロシアを電車で移動し、各試合をスタンドから私たちの想いも乗せて応援してくださったサポーターの仲間に感謝します。ありがとうございます。

今日は久保か中島が欲しかったね。西野監督の采配は大会を通して素晴らしかったけれど、宇佐美と怪我上がりの選手を加えたメンバー選出には、やはり問題があった。これは当初から多くの人が指摘していた問題。2-0になった時点で、スピーディな攻撃をするわけでも、パス回しでベ

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「部活」と「侍」から考える日本代表の逃げ切りパス回し。

「部活」と「侍」から考える日本代表の逃げ切りパス回し。

日本代表の逃げ切りパス、西野采配の話題は試合から数日を経ても街の話題。テレビ番組でも多くのディスカッションが行われている。NHKでは、通常は政治経済に関するテーマを討論するテレビ番組「日曜討論」で、この采配をテーマにした討論を放送した。TBSでは、サンデーモーニングで張本勲が「西野監督に喝」。「不本意だとか、苦渋の選択とか言っちゃダメよ、監督は。私が指示しました、それだけでいいんだよ。」と采配を支

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日本代表の逃げ切りパス回しの支持率74%。調査結果から判明した「西野采配は大博打ではなかった」。

日本代表の逃げ切りパス回しの支持率74%。調査結果から判明した「西野采配は大博打ではなかった」。

日本代表の試合では初体験の事態だった(なでしこジャパンには類似の試合があり、当時も賛否の論争が起こった)。日本代表はポーランド代表に0ー1敗れた。しかし「負け抜け」というご存知の通りの結果。同時キックオフのセネガル代表対コロンビア代表でセネガル代表が敗れた。その結果、フェアプレイポイントの差で日本代表がノックアウトステージに進出した。いわゆる「逃げ恥試合」となった。

リードされた日本代表は消極的

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100円から参戦できるW杯 日の丸ハチマキ

100円から参戦できるW杯 日の丸ハチマキ

ワールドカップ をテレビ観戦して気がついた方も多いだろう。ロシアの観客は日本代表に対して好意的だ。日本代表のチャンスに大声援が起き、大音量の日本コールが起きる。日本代表はロシア人を味方につけている。実は、ロシア人が日本代表を応援してしまう仕掛けがあった。それが日の丸ハチマキ大作戦だ。

ロシア人を味方につける方法は簡単。スタジアム内に入場した日本サポーターは、自分の周辺の席のロシア人に、日本から持

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国際試合でのユニフォーム交換で大切なのは思い出の等価交換

国際試合でのユニフォーム交換で大切なのは思い出の等価交換

ロシアに多数のサポーターが渡航している。テレビ中継に映り込むブルーのスタンドを見るだけでも心強い。海外遠征に行く、または日本国内での国際試合に行くと、そこでは対戦相手のサポーターとの交流が生まれる。よほどの不運な条件が重なり合わないければ、そこに衝突はなく、互いの健闘をたたえ合う。片言の言語を駆使しながら、対戦相手の国の知っている選手の名前を挙げて笑顔を交わして記念撮影。そして、ユニフォームをはじ

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VAR(ビデオ判定)でマリーシアを無くしてはならない。

VAR(ビデオ判定)でマリーシアを無くしてはならない。

FIFAワールドカップ2018ロシア大会では大会初めてVAR(ビデオ判定)が採用された。流れの中では見逃されていた反則がビデオアシスタントレフリーからの指摘で主審に連絡され主審がPK判定を下したり、逆にPK判定を主審が取り消すなど、これまでにはなかった驚きのシーンが生まれている。そして「ビデオアシスタントレフリーが見ている」という意識からか、主審から見えない場所でユニフォームを掴んだり、ファールを

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サッカーが渋谷駅前スクランブル交差点を変えた。  日本のサポーター論の入口

サッカーが渋谷駅前スクランブル交差点を変えた。  日本のサポーター論の入口

日本代表がコロンビア代表に勝利試合。渋谷駅前スクランブル交差点でハイタッチする若者を中心に大きな賑わいとなった。「渋谷に行けば楽しいことがありそう」「渋谷は盛り上がっている」もはや、渋谷駅前スクランブル交差点は、人が通行する道路ではなくなっている。どこからともなく試合後には賑わいが増し、交差点でありながらも、身動きが難しいほど人が滞留する大きな広場のようになっている。ワールドカップといえば「渋谷駅

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奇行派サポーターのススメ 日本のサポーター論の入口

奇行派サポーターのススメ 日本のサポーター論の入口

ワールドカップは夢の祭典。世界中からサッカーファンが集まる。国籍、人種、使う言語も異なる地球で暮らす人が開催国にやってくる。この大会は楽しみ方を知れば、他の人よりも何倍も楽しむことが出来る。その第一歩はファッションだ。

「サポーター3年生からの日本のサポ論」では「ファッションによる分類 5種類」を提唱している。サポーターはファッションの傾向によって、主に5種類に分けられる。

その中でも「奇行派

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