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「プロのベジミートレシピ」書籍レビュー!

シーニュと申します。家庭料理やレシピ本をたしなんでおります。

今日は超シンプルに、書店で手にしたこちらが素晴らしかったので、語りたいだけのポストです。笑

まず付録、説明パート!

ベジミート料理に挑むにあたって〜というイントロダクションのページからもうダントツに良かったのですが、まずは知りたいことが、ほんの10ページほどにまとめてあるのです!

いきなりユーザー目線でぶちまけさせて頂くと、

ベジミートについて調べたいことって、特にネットだと少し難しかったりしませんか?(2022年末現在)

まだまだ日本では一般家庭にまでは普及していないこともあって、「特殊な食思想の人が食べるもの」として扱われていたり、「地球の未来を救う!植物性のヘルシー食材!!!」とばかりに良いことばかり書いてあって、冷静にデメリットが知りたくてもわかりにくかったり…

でも、普通に料理する上で気になるのは結局こんなことだったりします。

  • 結局お味は大豆の味なの、お肉の味なの?

  • ミンチでハンバーグやシュウマイのような凝固させて作る料理ができのか、ポロポロのそぼろしか作れないのか?

  • ベジミートだけで生活すると不足する栄養素は?

  • 添加物や、人によっては遺伝子組換え大豆はイヤな人もいると思うけど、そこはどう?

  • 料理と直接関係はないけど、ヴィーガンて昔ベジタリアンて言いましたけど結局おんなじなの?

これがなんと巻頭10ページほどの興味のある部分をざざっと読んだだけで、あ、そーなんだ!ってレベルに完全にわかってしまうんです。それだけでも、食のセミナー1回分ぐらいの価値はある!ってくらいのボリュームです。

レシピの構成も考えられてます

本書「プロのベジミートレシピ」では、

  • ヴィーガンレストランの人気メニュー

  • 「ふつう」の有名店、レシピ本常連シェフがお肉の代用としてベジミートを使ってみたパターン

の両方から攻めてくれています。

ちょっと、理解がまだ追いつかないって方もいらっしゃいますか?笑

私も最初「…ふーん?」とよくわからなかったのですが、いざレシピを実際に使おう!って段階になって、ありがたみがすごくわかってきました。

「お肉=ごちそう」とインプットされたいわゆる有名店の料理人の方たちが、お肉の代用として作ると、「本物に迫る麻婆豆腐」ももちろん作りたいですけど、

以前からヴィーガンライフを送っていらっしゃる方たちの間で受け継がれた「美味しいヴィーガンレストランらしい味」っていうのも、すでにありますよね。非ヴィーガンの人でも今まで一回ぐらい食べたことはあって、わりと美味しかったな〜という感想をお持ちの方も多いのではないでしょうか。それも作れるようになっています。

つまり2冊買わなくても両方作れる、しかも安心の柴田書店から出ている本書ですから、いざ本当にベジミートが流行しだしていっぱい類書が出てから「どの本がいいのー!」と悩む必要もありません。いきなり「これ買っとけ」的な決定版出たよ〜って感じなんですよね。

レシピの豪華執筆陣

決定版感をより確かにしているのが、レシピを教えてくださるプロ陣の豪華さです。

ヴィーガンレストラン

  • ティーズレストラン

  • エンガワカフェ

  • ピーステーブル

  • ザ ナッツ エクスチェンジ

非ヴィーガンレストラン・シェフ

  • [日本料理] 分とく山 阿南優貴

  • [中国料理] 慈華 田村亮介

  • [イタリア料理] ファロ 前田祐二

  • [インド料理] エリックサウス 稲田俊輔

  • [ネパール料理] オールド・ネパール・トウキョウ 本田 遼

  • [タイ料理] チョンプー 森枝 幹

  • [ベトナム料理] マイマイ 足立由美子

なんかコメントしようと思ったのですが、ただただ柴田書店の厚みを感じさせる貫禄の常連メンバーです。としか。笑

こんな人におすすめ

ということで、ベジミートを「ふつうのテンション」で始めたい人、使ってるけどいつも大豆味の麻婆豆腐にしかならなくてワンパターンになりがち…って方が基本をおさらいしつつ参考にするには十分すぎる本だと思いました。

今の段階で、”料理研究家の方のオリジナル”のレシピ本もいくつか出ていたのですが、個人的にはそういうのを出版していくには、ちょっとまだ早い気がするんですよね。

ベジミートが普及する前にレシピを発表しても、今後普及していく過程でそのレシピがうまく流行らなければ忘れられて、風化していくかもしれません。もちろん世間で流行っていなくても自分や家庭だけで楽しめばいいんですよ。ええ、何の問題がありましょうか。

でも、レストランで「正解」を食べて、家庭でも作ってみて、という生活をなさっている方には、いつでもお手本を食べられる方がマスターするのも早くできるし、何より楽しいと思うので…

本書であれば、料理のプロ、セミプロでなくても「プロのお料理って憧れるわあ」みたいなアマチュアの方にもとっつきやすいのではないでしょうか。あ、まさに私はドンピシャにそうです。笑

巻末付録はフードベンチャーのスタートアップカタログ!

個人的にはこれも素晴らしいと思いました。アメリカのベジミートは牛肉を目指すものが多い。差別化をはかるために、東アジアの会社では豚肉を表現したベジミートを作る動きがある!など、早くもバリエーションが生まれているというのは初めて知りました。

文章自体は硬いれけど短くて本当にコンパクトなので、必要最低限のことがすぐにわかります。

フードテックの話って、個人的には「美味しそう」「楽しそう」と感じるより、未来を感じすぎて何だかクラッとするのですが、この巻末付録は、良い感じの「クラッと」な刺激を与えてくれるパートになりますね。

語るだけで誌面をかなり使ってしまいましたので、次回で早速作って行きたいと思います!

ありがとうございました

最後まで読んでくださり、どうもありがとうございます。

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改めましてありがとうございました!

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