飛べているのか。

『飛ばねぇ豚はただの豚だ』
ポルコ・ロッソさんがそう言っています。ちょーカッコイイです。

＊ヒマというワケではないけども。

6月末まではメチャクチャ忙しかった。7月は東京インターナショナル・オーディオショウがあったり、自分が熱中症で倒れたりしてバタバタしてた。

8月になって『あれ？今日は急ぎの予定がないな』という日が発生してきまして、そうすると『貧乏ヒマなし』な生活スタイルがすっかり染み付いてしまったワタシとしては、なんかオシリがモジモジするような、こそばゆいカンジになります。

でもせっかくモジモジするなら、ポジティブ・モジモジにしなきゃいけないなと思いましてね。

＊ふと考える。

お勤めを卒業して自分の会社をもって現在9年目。当社は12月決算だから、年を越したら10期目に突入します。皆様からのご支援があって、なんとかココまで墜落せずにやってこられました。本当にありがとうございます。

今月ちょっと時間ができたから、気持ちの整理と学びをすることにします。

自営業はとにかく自分でオカネを稼がなきゃなりません。莫大に儲かっていれば『8月はボカーンと夏休みだぜ！』っていう大胆な行動もとれますが、なかなかそういうワケにはいかないのですよ。

現在、そしてこれから先、我々のような零細自営業はどうあればお仕事を頂戴できるのか。

キチンと考えてみると結論は案外簡単に導き出されます。もちろんこれは勝手な持論ですし、偉いセンセー方がおっしゃるような経済理論でもありません。結局のところ『何かのスペシャリスト』か、『広い見識を持つプロデューサー』のどちらかしか生き残れないのではないか？と思うのです。あ、自営においてはねってことですよ。そのうえで『良識のある社会人』というクリアー塗装が施されていれば万全。

例えば『さかなクン』。ワタシ、彼を本当に尊敬しています。好きこそものの上手なれを体現して、あれだけずっとサカナのことを好きでいられる人生って素晴らしい。幼少時にはきっとイロイロと苦労もしたと思うのですよニッチすぎて。でも負けなかったんだなぁって。すごいことです。

要するに『アイツに訊けばきっと解決する』って、人さまから思っていただくことが重要なんだろな。

いや、そんなことはとっくに分かっているのよ。でも日々忙しくしているとそういう『本来の目的地』を見失う。いまのワタシはいったん立ち止まる必要があるのかもしれない。

＊で、ナニしてんの？

仕事の意義と方針が再確認できたら、次はココロの浄化です。

＊タイトルとか画像はあえてアップしないけど、森永卓郎さんの本を2冊読みました。

ニコニコしているミニカーオタクなオジサンかと思いきや、実は豊富な知識と度胸を持ってるヒトだと気づいていました。でもなかなか書籍を拝読する時間が確保できなくてね。よい機会でした。

読了後の所感は『イロイロなことをたくさん知っているヒトは、ソレはそれで大変なんだろうな』でした。知りすぎてしまっているけど誰にも言えないって、きっとものすごく辛いです。

『遺書のつもりで書いている』と森永さんはおっしゃっています。彼のことが気になっていた方、読む価値は大いにありますよ。

結局のところ『どういう情報をどこで掴むか』が、ヒトとしてこれからの生き方に大きく関わってきます。コロナやマイナカードで突きつけられた『生き方の選択』も然り。流れてくる情報は吟味しなきゃね。

＊『飛べない』ではなく『飛ばない』。

ポルコは飛べない事態に陥っても『飛べない』とは言わないのです。飛ぶか飛ばないか、なのです。

こんな図をアップしたら怒られるかな。

この作品、本当に大好きです。もう何度観たか分かりません。そして何度観てもその度に『あー、そういうことかー！』って気づきが必ずあります。思えばいつも今月のような『ちょっと立ち止まる時』に観ている。きっとこれからもそうです。

＊ナニが言いたいのか？って。

毎号『有益な情報』を書けたらそりゃブログとして最高なのですが、コレもなかなかそうもいかず。たまには『嗚呼、アイツも人並みにモジモジがあるんだな』ってご笑納くださいまし。

どう頑張っても生物としてワタシの寿命はあと30年。社会人として前線にいられるのは20年。あっという間に人生は終わるのです。

モジモジしてないで飛ばなきゃダメよ、という自己叱咤な8月の最終号。

『紅の豚』を観ると、どうしてもイタリア製のオートバイが欲しくなってしまうのはいつものことです。みてろよ、絶対に赤いMoto Guzzi買ってやる。いや、Vespaでもいいな。名前はサボイア号ね、もう決めてるから。

ではまた。
2024.8.28