看護学生必見!看護師国家試験
みなさんこんにちは、えび丸です!
看護学生の皆さん、国家試験の勉強は進んでいるでしょうか?
暑くてなかなか勉強どころではない方もいるでしょう。
勉強を続けるコツは目標を持つことです。
1日1問でも多く学習を進めましょう。
今回のnoteはえび丸がピックアップした問題を4問載せますので、ぜひ解いてみてください。
1問目
第97回 午前12問
健康な成人の血液中に最も多い抗体はどれか。
1. IgA
2. IgE
3. IgG
4. IgM
×1.IgAIgAは母乳や粘膜からの分泌液に多く、局所免疫の中心である。血液中では2番目に多い。
×2.IgEIgEは肥満細胞に付着して、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンを放出させる。正常な状態では血液中で微量である。
〇3.IgGIgGは液性免疫の中心である。分子量が小さく胎盤を通過できる。 血液中に最も多く存在する。
×4.IgMIgMは抗原が体内に侵入した時に最初につくられる抗体である。血 液中に最も多い抗体ではない。
選択肢の4つの免疫グロブリンの機能は必須の知識である。量的には多いほうからIgG―IgA―IgM―IgD・IgEの順である。
2問目
第106回 午後26問
刺激伝導系でないのはどれか。
1. 腱 索
2. 洞房結節
3. 房室結節
4. Purkinje〈プルキンエ〉線維
×1.腱索腱索は、尖弁(房室弁)の辺縁と乳頭筋を結ぶ索状の腱である。刺激伝導系ではない。
〇2.洞房結節洞房結節は右心房内面で上大静脈の開口のすぐ右にあり、心臓の収縮のリズムを決めるペースメーカーである。
〇3.房室結節房室結節は、洞房結節から始まって心房全体に広がった興奮を受ける刺激伝導系で、ヒス束(房室束)によって心室に伝える。
〇4.Purkinje〈プルキンエ〉線維ヒス束が右脚と左脚に分かれ、心室中隔内を下行して心内膜下に分岐し、さらに枝分かれし網状になったものがプルキンエ線維である。心筋線維、乳頭筋に達する。
心筋は脳からの支配を受けず自動的に収縮する。それをコントロールするのが特殊な心筋線維で、刺激伝導系という。刺激伝導系は、右心房にある洞房結節、心房中隔の右後部の房室結節、ヒス束、心室中隔の左脚と右脚、心筋層のプルキンエ線維からなる。
3問目
第109回 午後79問
( )の組織を還流した血液は心臓に戻る前に肝臓を通過する。
( )に入るのはどれか。
1. 舌
2. 食 道
3. 小 腸
4. 腎 臓
5. 下 肢
×1.舌舌を還流する血液は舌静脈などを通り、内頸静脈、腕頭静脈、上大静脈を通過して心臓に戻る。
×2.食道食道を還流する血液は食道静脈、奇静脈、上大静脈を通過して心臓に戻る。
〇3.小腸小腸を還流する血液は、上腸間膜静脈と下腸間膜静脈などを通り、そして門脈を通り肝臓に入る。
×4.腎臓腎臓を還流した血液は、腎門から出る腎静脈を通り、下大静脈を通って右心房に入る。
×5.下 肢下肢から戻ってくる血液は、左右の総腸骨静脈を通り、下大静脈で合流して右心房に入る。
組織を還流した血液が通る血管は静脈であり、肝臓に入る静脈は門脈である。門脈は胃や腸などの消化管、膵臓および脾臓などからの血液を集めて肝臓に運ぶ。
4問目
第100回 午前28問
ホルモンとその作用の組合せで正しいのはどれか。
1. 成長ホルモン ― 血糖値の上昇
2. バソプレシン ― 尿量の増加
3. コルチゾール ― 血中カリウム値の上昇
4. アンジオテンシンⅡ ― 血管の拡張
〇1.成長ホルモン ― 血糖値の上昇成長ホルモンは身体全体の成長を促すとともに、血糖値上昇のはたらきをもつ。
×2.バソプレシン ― 尿量の増加バソプレシンは抗利尿ホルモンで、腎臓に作用して水の再吸収を促進するので、尿量の減少にはたらく。
×3.コルチゾール ― 血中カリウム値の上昇コルチゾールは副腎皮質ホルモンの糖質コルチコイドで、抗炎症作用や糖新生促進にはたらく。血中カリウム値は、電解質コルチコイドのアルドステロンが関与している。
×4.アンジオテンシンⅡ ― 血管の拡張アンジオテンシンⅡは血管を収縮させて抵抗を増し、血圧上昇のはたらきをもつ。
成長ホルモンは下垂体前葉ホルモンの一種、バソプレシンは下垂体後葉ホルモンの一種である。
最後に
どうだったでしょうか?
解けた人も解けなかった人も復習して焦らず、ゆっくり勉強していきましょう。
随時国家試験、看護記録を載せていきますので、ぜひ参考にしてください。
参考文献:看護師国家試験過去問題集https://www.kango-roo.com/kokushi/kako/110/(最終閲覧日/2023/8/13)