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娘と映画鑑賞(1):ホーム・アローン

コロナ騒動の影響で映画を見る機会が増えたので、備忘録として。

小学4年生になった娘「ドラえもん!」妻「夢で逢えたら!」私「地獄の黙示録!」というそれぞれのキャラクターゆえ選ぶ際は当然意見が割れ毎回白熱、時に気まずくなるのですが、「家族で楽しめる映画」という視点でチョイスしていきます。

似たような境遇の方々の暇つぶしの参考になれば幸いです。

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まず選んだのは、「ホーム・アローン(https://amzn.to/3aQvHVL)」。ベタ過ぎです。

解説は不要でしょうから省きます。私も小学生の時(1990年公開とのこと)に劇場で見た記憶がありますが、初めから終わりまでちゃんと見たのは以来初(30年ぶり!)。いやー楽しかった!娘も(妻も)爆笑。

ここでオッサンになった私の目についたのが、主人公Kevin少年が武器として使う数々のアイテム。私もそうなんですが、DIY・ホームセンター好きの人間が実に多い北米で、とても馴染みあるものばかり出てくるんですね。当然ここまで甚大な被害になるような経験はない方がほとんどだと思いますが、うっかり親指と人差し指を瞬間接着してしまったことが何度かある私としてはリアルに想像できる箇所もあり、見ていて痛々しかった・・・泥棒たちに同情するシーンは多々あったわけです(いや死ぬだろソレ!と何回突っ込んだか)。つまり、大人目線でも楽しめる要因はこういったところにもあるのでしょう。

他にも、Kevin少年の大人ぶった小生意気な話し方もこの年の子どもに「あるある」。
長兄が大人には見えないように弱い者いじめするのも(子ども目線で)「あるある」。
あとは、微妙な関係の親戚のおじさんおばさんだったり、エロ本が割とすぐに出てきたりタランチュラを飼ってみたり、なんでもいいからチーズピザが好きなティーンエイジャーだったり・・・あらゆる場面に「あるある」を散りばめた、庶民の心の最大公約数を集約したところが、今でも世代を超えて愛される要因なのかなと思います。

最後に、お決まりパターンと言ってしまえばそうなんですが(これも最大公約数)、ホワイトクリスマスの描写について。

アメリカ人(欧米人全般)にとってのクリスマスは、日本人にとっての正月。この日をすっきりとした気分で迎えたいがために、いかに忙しく仕事に家事に精を出すか。上司に部下、仲間だと思っていたら実は違かった同僚、そういえば取引先の誰々がどうのこうの・・・「今年の汚れ、今年のうちに」的なマインドは日米欧共通するものがあるわけです。いざ休みに入ったところで、普段の学校を中心とした生活のリズムが壊れた子どもたちは鬱憤がたまり、普段子どもと接する時間の短い仕事人間の大人たちはその存在に愛情は覚えながらも戸惑いが先行し・・・つまり、家族だけの時間となったところで当然色々あるわけです。共感できるわー

そんな俗世の諸事に、「雪」が蓋を被せてくれるわけです。均一に。それも美しく。

一面の雪景色、まだ誰も踏んでいないところへ進み足跡をつけていく。
これからの一年、新しい一年・日々をまっさらな気分で歩んで行こう。

ああ、人生って美しいな。
家族って素晴らしいな。

そんな前向きな気分にさせてくれるメタファーとして、(南国暮らしのためすっかり縁のなくなった)雪がいい仕事をしてくれたのでした。

いつかまた、孫と一緒に見ることができたら。
そんなことも考えた、いい作品でした。
#映画感想文 #ネタバレ