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今週の2冊その1 問いを作る力

今週の2冊その1はこちら。
13歳からのアート思考です。

この本は6つの美術作品を紹介しながら
アートの歴史と、「アートって、アーティストって、結局何なんだろう」という問いかけをしてくれています。

友達から原田マハさんを紹介され激ハマりし、アートに興味を持ったけども
結局現代アートってようわからん…というときに出会った本です。

アート思考とは

この本では、目に見える表現である作品を「花」
その下には「興味の種」「探究の根」があるという説明をしています。

この探究の種が肝になるのがアート思考。
アート思考とは自分の内側にある興味をもとに、
自分のものの見方で世界をとらえ、
自分なりの研究をし続けること
 だそう。

この「自分なりに」というところがおそらく最も大事で
あらかじめある「正解」を見つける力ではなく
自分なりに考えて自分なりに出した「自分の答え」を見つける力
今後VUCAと呼ばれる時代にはかなり重要な力になると書いています。

音楽と美術

音楽と美術は同じ「芸術」でくくられるけども、
鑑賞の仕方はかなり変わります。

例えば米津さんの「lemon」を聞いた時。
歌詞の「あなた」は人によって違うでしょう。
親かも知れないし、こどもかも知れないし、別れた恋人かも知れない。
米津さんがこの曲を作ったときに考えた「あなた」では
ないかもしれない。
でもそれでいい。人それぞれの心に響いたらそれでいい。

音楽はそう楽しめる。

けど、美術となると、作者の意図は…とか、この赤が表現しているのは…とか
そういう風に考えてしまいがちになる。

音楽は「自分なりの答え」を見つけやすいのに(歌詞もあるからだろうけど)
美術は正解を求めてしまいがちになってしまう。
本当は美術も、音楽とおなじ楽しみ方ができるのにーーーー

よくわからん(失礼)美術作品を見て、
うわーなんじゃこれで終わったり、すぐ解説を見たりせず、
まずは自分がどう思ったかを大事にして、
自分なりの解釈を出す。

正しい知識もいいけど、そういう鑑賞の仕方が
アート思考を育てるのだそう。

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↑いやもう、本当にわからないけど…

滾った情熱の遊び心的なものを感じたりはしました、私は。
一瞬の感情を切り取ったような…昂ぶりというか…

多分こうやって自分なりの答え、そして
「自分がなぜそう思ったか」を考えていくのが大事なんだろうなと
この本を読んで思いました。

正しい問いを立てることで問題の9割は解決されている

昔どこかで聞いた言葉で、私もなるほどなーと思った言葉です。

これからの時代、与えられるレールはなく
きっと親としても子どもに与えるレールもなく
(用意するつもりもあまりなかったですが)
複雑怪奇な世界を生きていくうえで、

自分で問いを立て、自分で答えを作ることこそが
生きる力になっていくのではないかなと思いました。

文部科学省は「生きる力の育成」に注力を!と号令を出していますが
そういうことではないのかと。

そういう意味では、大人も子どもも
美術というものにもっと関わっていかないと!とこの本は提唱している気がします。

娘がもう少し大きくなったら
一緒に美術館行きたいし、こういうアートワークショップとか
一緒に参加したいなあ。

「美術」について考えさせられる本でした。
そしてMOMAにも行きたくなった(笑)


それでは!




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