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【中国留学】食べ残すという選択肢

私が留学している、師範大学は別名:吃饭大学ともじられる程、学内に飲食店が充実している。

イメージとしては、ショッピングモールの大きいフードコートが3階建になった感じでいいだろう。そんな食堂棟が学内に6棟ほどある。
入居している飲食店も様々で、中国各地の中華料理店はもちろん、激安食堂から高めのステーキ屋まで本当になんでも揃う。もちろん日本のラーメン屋や韓国の石焼ビビンバ、台湾料理屋等の海外料理店もある。本当に食には飽きないし困らない。

食堂の様子

そして中国の学生食堂は基本的に超安い。うまくいけば10元前後(200円)でお腹いっぱい食べることができる。私も節約人間なのでたまに安い食堂を利用するが本当に安くて助かっている。味もまあまあ美味い。

朝食
昼食
夕食

本題に入るのだが、学内食堂では基本的に食後は生徒各自で食器を返却口に運ばなければいけない。その際に多くの中国人学生が食べ残しをしていることに気づく。しかもかなりの量を。
留学開始直後は、食べ残すなんて勿体無い、もっと綺麗に食べればいいのにと日本人の美徳感を爆発させていたのだが、最近私も価値観が変わり、むしろある条件下では積極的に食べ残すようにしている。

そんな私がなぜが食べ残すようになったのか説明したいと思う。
私は中国の料理は全て作り手が主体であると感じている。分かりやすく言えば食べる人のことをあまり考えていない。俺は美味いの作ったから後は食べる側で判断してね〜という感じ。

例えば、魚料理や肉料理は部位にもよるが基本的に骨や食べられない部分が付いている。日本だと加工場で非食部分を取り除いたり、料理人が事前に取ったりすると思うが、中国ではそれを食べる人に任せる節がある。
なので中国では魚料理を食べるのがとても面倒。肉料理も噛んだら小さい骨が混じっていて歯茎を傷つけたり、小さい骨まで飲み込んでしまったりすることもしばしばあった。

また、多くの食堂は作り置き、又は半完成品であり、客から注文が入ったら再加熱して提供されたり、事前に加熱器の中に保管されていて、そこから取り出してすぐに提供されるという感じである。なので、料理を作り置きしてから客に注文されるまでの、待ちの時間も結構長めに見積もられているように感じ、食品の劣化や腐敗等は重視されているようには見えず、食べる人が実際口にして、あこれ腐ってる、傷んでいる等がわかる場合が多い。
実際に私も怪しい料理に何度も遭遇したり、お腹を下したりもした。

そのような経験を積むことで、なぜ食堂で食べ残しがこんなに多いのかが理解できた。みんな食べる側で自衛しているのだと。

日本人は出されたものは全て食べるという美徳?みたいなのがあり、実際食べ残しを出してしまったら、作り手に申し訳ない気がするが、中国人は自分に合わないなと思ったらむしろ積極的に残す。
それは自分の健康のためであり、自衛の判断の一種であると感じる。

そんなことから、私もこの料理自分に合わないなと思ったら、無理して口にせずに積極的に食べ残しています。自分の健康のために。
まあこれは安い学生食堂ならではなのかもしれません。ではでは。

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興味がある方は下の動画も見てみてね。中国到着から30日間の留学生活の記録動画です。中国留学生活の衣食住の全て見ることができますよ〜。


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